顔周りだけトリミングしてもらえる?メリットや確認ポイントを解説!

顔周りだけトリミングしてもらえる?メリットや確認ポイントを解説!

全身をトリミングする程ではないものの、ペットの顔周りのみ毛が伸びてしまって気になり、部分的にカットしたいと考えたことがある飼い主の方は少なくないでしょう。とはいえ、トリミングサロンで顔周りだけ施術してもらえるのか、少しの範囲であれば自宅でセルフカットしても問題はないのかなど、疑問は尽きません。今回は顔周りのトリミングをテーマに、押さえておきたいポイントをまとめました。大切なペットの顔周りを清潔に保つためにも、ぜひ参考にしてください。

顔周りだけトリミングするメリット

顔周りだけトリミングするメリット

顔周りのトリミングというと、ペットの見た目を美しく保つためのものと考えがちですが、実際のところは、健康管理面においても大きなメリットがあります。まずは、顔周りの毛を整える意義は何なのか、正しく理解しましょう。

顔周りのトリミングには、どのような効果がありますか?
顔周りの毛が伸びすぎると、目に入って視界を妨げたり、目の病気を引き起こすこともあります。また、皮膚病の原因になったりする恐れもあります。そのため、適切にトリミングを行うことは、ペットの身体的な健康を維持するうえで欠かせません。気温が高い時期に毛をカットすれば、熱中症のリスクも軽減できます。単に見た目を整えるだけでなく、ペットの健康を管理する意味でも、顔周りのトリミングは重要です。
顔周りだけのトリミングが向いているケースを教えてください
目やにが多く出るペットや、目元が毛で覆われやすいペット、食事やおやつの際に鼻口部が汚れやすいペットについては、こまめに顔周りだけトリミングしてやるとよいでしょう。また、高齢のペットや持病があるペットの場合も、全身をトリミングすると負担が大きいため、適宜顔周りの毛のみカットするのがおすすめです。

トリミングサロンを利用するときの確認ポイント

続いては、トリミングサロンを利用して、顔周りのみ手入れしたいときの確認ポイントをまとめます。顔周りだけのトリミングとなると施術範囲が狭く、依頼してよいものかと迷ってしまいますが、トリミングサロンでの部分的なカットは可能なのでしょうか。

トリミングサロンで顔周りだけカットすることはできますか?
部分カットメニューが提供されているか否かはトリミングサロンによって異なりますが、顔周りだけでもカットしてくれるサロンは増加傾向にあります。顔周りの毛を整えることはペットの健康を守るうえでも欠かせないため、利用したいトリミングサロンが対応しているか、一度確認してみるとよいでしょう。なお、顔周りだけのカットメニューがあっても、シャンプーを併せて実施しなければならないなど、利用にあたって一定の条件が設けられているケースは少なくありません。不要なトラブルを避けるためにも、あらかじめ詳細をチェックしてください。
顔周りだけカットを依頼するときに確認すべきポイントがあれば教えてください
顔周りだけプロにカットしてもらうとなると、簡単に済む、安く上がる、時間がかからないといったイメージを持つ方もいるかもしれませんが、それは間違いです。顔周りは動物が敏感に反応する部位の一つであり、トリマーにとっても神経を使う施術となるため、料金や時間延長の条件などについては事前に把握しておきましょう。加えて、一口に顔周りだけのカットといっても、提供されるサービスはトリミングサロンによって大きく異なります。初回カウンセリングは実施されるのか、バリカン仕上げとシザー仕上げは選べるか、シャンプーコースとの併用は必要かなど、施術内容の詳細はしっかり確認してください。
部分カットの料金は、どのように設定されていますか?
顔周りだけの部分カットは施術範囲が狭いため、全身カットに比べて料金も抑えられています。1,000円から3,000円程度が相場ですが、トリミングサロンによっては別コースとの併用が必須となるため、事前の確認が欠かせません。

自宅で顔周りだけカットするときの注意点

自宅で顔周りだけカットするときの注意点

顔周りだけであれば、自宅でこまめにセルフカットしてあげたいと考える飼い主の方もいるでしょう。終わりに、自宅でトリミングする際の手順や注意点について、具体的に解説を加えます。

顔周りだけであれば自宅でセルフカットしても問題ないですか?
簡単に済むようにも思える顔周りのセルフカットですが、基本を押さえることなく間違った方法で進めてしまうと、ペットにストレスを与えたり、怪我をさせたりする恐れがあります。顔周りは敏感な部位の一つでもあるため、自信が持てないようであれば、プロのサポートを受けることを検討してください。特にデリケートな目元やお口周りに関しては、より慎重な作業が求められます。こうした点を念頭に置いて、セルフカットを行う場合には、ペットがリラックスできる落ち着いた環境を整えることから取りかかりましょう。併せて、トリミング用のスキバサミやコーム、ブラシなどの用意も必要です。
自宅でトリミングするときの手順を教えてください
ペットがリラックスして過ごせる環境を整えたら、トリミング用のスキバサミなどとともに、滑らないマットや安定したテーブルを準備しましょう。一連の作業はペットの表情がよく確認できる、光の入る場所で進めるのがおすすめです。続いては、すぐにカットしたくなりますが、その前にブラッシングによって毛玉や絡まりを除去してください。ブラッシングのひと手間は仕上がりのよさに直結するため、省いてはいけません。毛並みを整えた後は、スキバサミを使用して、目元やお口周りなどを丁寧にカットします。鼻口部は左右均等になるよう意識するのがポイントです。耳まわりはハサミの先端ではなく中腹を使い、安全性に配慮しつつカットします。終わりに全体のバランスをチェックして整えたら完了です。なお、途中でペットが嫌がるそぶりを見せるようであれば、無理やり作業を進めるようなことは避けてください。ペットのことを第一に考え、状況によってはプロを頼りましょう。
ペットの負担を軽減するために飼い主ができることはありますか?
ペットがトリミング中に暴れたり嫌がったりする原因となっているのは、慣れない作業への不安と触れられることへの警戒心です。そのため、日頃から顔周りに優しくタッチするなどの練習を積んでおけば、トリミングのハードルは下がるでしょう。ブラッシングや散歩後の足拭きを習慣化しておくことも有効です。また、トリミング台に乗る練習などを行うことで、トリミングは怖くないという認識が持てるようにサポートしてあげましょう。ペットの不安や警戒心が軽減されているようであれば、少しずつカットに取りかかってみてください。一気に作業を進めようとしないことが、セルフカットのポイントです。自宅において適切なトレーニングが実施されていると、トリミングサロンでの施術もよりスムーズになります。ペットの性格なども考慮しつつ、トリミングに慣れさせることが大切です。

編集部まとめ

顔周りのトリミングは施術範囲こそ狭いものの、ペットの健康を管理するために欠かせないものです。審美面以外にもさまざまなメリットがあることを理解したうえで、こまめなケアを心がけましょう。とはいえ、顔周りのトリミングは決して簡単ではありません。狭い範囲だからと侮るようなことはせず、不安な点があれば、プロのサポートを仰いでください。ペットの健康を第一に考えることが飼い主の務めです。

【参考文献】