褒め方が変わると行動が改善する!しつけ教室で褒め方を学ぶメリットとは

褒め方が変わると行動が改善する!しつけ教室で褒め方を学ぶメリットとは

犬のしつけがうまくいかない原因は、教え方ではなく褒め方にあるかもしれません。しつけ教室ではさまざまなことを学びますが、なかでも褒め方を学ぶのは重要です。

むやみに褒めてしまったり、自己流でタイミングや声かけがズレてしまったりすると、期待するような効果が出ないことも少なくありません。

しつけ教室では、犬の性格や行動に合わせた褒め方を専門家から学ぶことができ、問題行動が改善しやすくなります。

本記事では、犬にとって褒めることの大切さやその影響、そしてしつけ教室で適切な褒め方を学ぶメリットを詳しく解説します。

日々のしつけのなかで、犬を上手に褒めてあげましょう。

しつけ時に褒めるのが大切なのはなぜ?

犬の散歩をする女性

犬のしつけで褒めることが大切なのは、よい行動を犬自ら続けられるようになるからです。叱るよりもストレスが少なく、飼い主さんとの信頼関係も築きやすくなります。

褒められることで犬のやる気が高まり、この行動をすると喜んでもらえると理解するため、望ましい行動を自発的に繰り返すようになるでしょう。

結果として、犬と飼い主さんの双方にとって負担の少ない、穏やかで健全な関係を育てることにつながります。褒めるしつけが大切な理由をさらに詳しくみていきましょう。

犬は褒められた行動を繰り返す習性がある

犬のしつけで褒めることは、とても大切なポイントの一つです。犬は叱られるよりも、褒められることで強く学習します。

犬は褒められることで喜びを感じ、もっと褒められたいという気持ちが働き、自分からよい行動を繰り返すようになりこの喜びがしつけを進めるうえで大きな原動力になります。

よい行動をした瞬間に声をかけたり、おやつやおもちゃを与えたりすることで犬のやる気がさらに高まり、学習効果がぐっと上がるでしょう。

犬はこの行動をするとよいことが起きると理解するようになり、しつけがスムーズに進むようになります。飼い主さんにも喜んでもらいたい気持ちが育ちます。

叱るしつけよりもストレスを抑えられる

トイプードル

叱ることを中心にしたしつけは、犬に恐怖や不安を与えやすく、ストレスや問題行動の原因になることがあります。

強く叱ったり体罰を使ったりすると、犬が萎縮し、逆に攻撃的になる危険性も高まります。さらに、叱られることが続くと犬は混乱し、学ぶ意欲を失ってしまうでしょう。

近年のしつけでは正の強化と呼ばれる、よい行動を褒めて伸ばす方法が主流です。犬に安心感を与えながら、信頼関係を築ける点が大きなメリットです。

飼い主との信頼関係が深まる

褒めるしつけは、飼い主さんと犬の信頼関係を深め、安定した関係を築くためにとても重要です。

褒めることは単なる評価ではなく、「大好きだよ」という気持ちを伝える大切なコミュニケーションでもあります。

明るい声や笑顔、優しいスキンシップを交えて褒めることで、犬はこの人と一緒にいると楽しいと感じるようになります。

褒められる経験を重ねることで心が安定し、お留守番や外出時も落ち着いて行動できるようになるでしょう。

叱る場面があっても、その後によい行動を褒めることで不信感を抱かせず、より強い絆を育てられます。

褒め方が変わると改善しやすい行動の例

お座りのチワワ

犬のしつけは、褒め方の工夫で驚くほど効果が高まります。なかでも正の強化を意識し、犬の性格や集中力、状況に合わせて褒め方を使い分けることが大切です。

適切なタイミングで褒めていると、犬はこの行動をするとよいことがあると理解しやすくなります。

例えば吠え癖や飛びつき、引っ張りの問題行動は、落ち着いて行動できた瞬間に積極的に褒めることで徐々に減らしやすくなります。

また、「おすわり」「待て」「ハウス」などの基本動作も、成功体験を積み重ねることでスムーズに身につくでしょう。

大切なのは、犬ができた瞬間にわかりやすく、毎回同じように褒めることです。それでは改善しやすい行動を具体的にみていきます。

吠えや飛びつき、引っ張り癖

犬の飛びつきや強い興奮、吠え、引っ張り癖などの問題行動は感情が高ぶりすぎることが原因になっているケースが少なくありません。

そのため大きな声ではしゃぐように褒めるのではなく、落ち着いた声でそっと声をかけたり、優しくなでたりする抑制型の褒め方を基本にすることが大切です。

例えば人に飛びついてしまう犬には近づく前にお座りをさせ、きちんと座れた状態を静かに褒めると、落ち着くとよいことがあると学習が定着しやすくなります。

こうした関わりを続けることで、犬は自然と穏やかに過ごせる力を身につけていきます。

ハウスやおすわり、待ての成功率向上

犬のしつけをする若い女性の飼い主

ハウスやおすわり、待てを安定してできるようにするには、まず合図や言葉を家族全員で統一することが大切です。

毎回同じ言い方とジェスチャーにすることで、犬が迷わず理解しやすくなります。練習は一回5〜10分ほどを数回に分け、短時間で成功体験を積ませることが集中しやすく覚えも早くなります。

おすわりやハウスは、静かな場所でおやつを使って誘導し、できた瞬間にしっかり褒めることがポイントです。慣れてきたらおやつを減らし、声がけなど別のご褒美へ移行していきましょう。

待てはまず1〜2秒の短い成功を重ね、少しずつ待つ時間や距離を伸ばします。失敗したらやり直し、成功が安定してからレベルをあげるとスムーズに習得できます。

怖がりな愛犬の自信につながる

怖がりな犬には怖いものから十分に距離を取りながら、においを嗅げたり逃げずにいられたりなどの小さな行動をその場ですぐに褒めてあげることが大切です。

犬は怖いけど頑張るとよいことがあると学び、不安や怖がりを和らげられるでしょう。また、優しい声かけは緊張をほぐし、信頼関係を深めるでしょう。

無理に慣れさせようとしたり叱ったりするのではなく、できたことを繰り返し褒めることで恐怖心が和らぎ、人や周囲の環境に対して前向きな気持ちを持てるようになります。

もう一つ大切なことは、犬の名前はよいイメージと結びつけて使うことです。褒めたり撫でたりするときに名前を呼ぶと、犬によい印象を与えやすく、とても効果的です。

しつけ教室で褒め方を教えてもらえる?

犬の散歩をする女性たち

ほとんどのしつけ教室では、犬への褒め方もレッスンのなかで教えてくれます。

教室によって指導の重点が異なるため、事前に「褒め方も具体的に教えてほしいです」と伝えておくとよいでしょう。

しつけ教室では一般的に褒めるタイミングや声のトーン、撫で方なども具体的に教えてもらえるため、初めての飼い主さんでも実践しやすいのが特徴です。

犬の性格や状況に合わせた褒め方の使い分けも学べます。体験レッスンや見学で、飼い主さんへのフィードバックの丁寧さを確認すると選びやすくなります。

しつけ教室でプロに褒め方を学ぶメリット

愛犬と遊ぶ女性

犬のしつけ教室でプロから褒め方を学ぶと、その犬に合った効果的な褒め方がわかり、困ったときにもすぐに相談できる安心感があります。

褒めるしつけを飼い主さんと一緒に練習することで愛犬は成功体験を積みやすくなり、問題行動の軽減や予防だけでなく、飼い主さんとの信頼関係や心の安定にもつながるでしょう。

飼い主さんも叱る場面が減り、愛犬の成功体験を見たり褒めたりする視点が身につきます。

そのため日常のコミュニケーションが穏やかになり、犬のストレスが減るだけでなく、飼い主さんの満足感や幸福感も高まります。

愛犬の性格に合わせた褒め方がわかる

しつけのプロは、犬の状態や状況に合わせて褒め方を使い分ける技術を教えてくれます。褒め方には、感情豊かで元気に褒める発散型と、穏やかなトーンで褒める抑制型の2種類があります。

例えば怖がりな犬や興奮しやすい犬には、静かな声で穏やかに褒める抑制型を中心に使うことで落ち着かせることが可能です。

また、犬それぞれの性格や反応に合わせて、どのような褒め方やご褒美が行動を伸ばすのに効果的かを見極める方法も学べます。

自己流よりも早く犬に伝わる褒め方を身につけられるでしょう。

困ったときに相談できる

リードを噛んで遊ぶビーグル犬

しつけ教室は、飼い主さんが犬の行動の仕組みを理解し、正しい対応を学べる場です。

プロのトレーナーから学ぶことで一緒に生活する途中で出てくる吠えや噛み、トイレ、散歩の引っ張りなどの問題行動や疑問も専門知識に基づいてアドバイスがもらえるため解決しやすくなります。

しつけ教室ではそれぞれの犬の性格や生活環境に応じた問題行動の対処法を学べます。

実践ごとにトレーナーからのフィードバックを受け、対応方法をリアルタイムで修正可能なため、飼い主さんの不安やストレスも軽減しやすくなるでしょう。しつけ教室は頼れる窓口になります。

成功体験を積ませて成長をサポートできる

しつけ教室で犬に正しい褒め方を学ばせると、何をすれば飼い主さんが喜ぶかを明確に伝えられ、学習意欲や精神的安定を促せます。

大好きな飼い主さんに褒められることでモチベーションが上がり、難しいしつけや遊びにも挑戦しやすくなります。

家族全員で同じ指示や合図などの言葉で褒めるルールを揃えると、犬が迷わずに学べ、一貫性のある学習が可能です。

褒められる経験は犬の自信や精神の安定感を育み、自発的に望ましい行動を選ぶ力を伸ばし、生活の質を高めます。

しつけ教室が実践している褒め方のポイント

お手をするヨークシャーテリア

しつけ教室で行われている褒め方のポイントは、犬にどの行動がよかったのかが明確に伝わるよう、さまざまな工夫がされていることです。

よい行動をした直後にタイミングよく褒めることを基本に、声のトーンや話し方を状況に合わせて使い分けます。

さらに、おやつなどのご褒美や優しい撫で方を上手に組み合わせることで、犬は安心感と達成感を得られます。

こうしたポイントの意識で自宅でもプロに近い褒め方が実践でき、愛犬との信頼関係がより深まり、日常のコミュニケーションも一段とスムーズになるでしょう。

続いて、具体的なポイントを詳しく解説します。

褒めるときには名前も呼んであげる

愛犬を褒めるときに名前を呼ぶことは、名前そのものをうれしい合図として覚えてもらうためにとても効果的です。

トイレが成功したときや指示にきちんと従えたときに「〇〇、よくできたね」と名前を添えて褒めることで、犬は自分の名前を呼ばれるたびに安心感や喜びを感じるようになります。

こうした習慣を続けることで、飼い主さんの呼びかけに反応しやすくなり、呼び戻しがスムーズになるほど安全面にも役立ちます。

反対に名前を呼んで叱る言葉と一緒に使うのは避け、できるだけポジティブな場面でのみ使うことが大切です。

言葉だけでなく仕草や声のトーンにも気を配る

犬を褒めるときは、言葉だけでなく声のトーンや表情、体の動きもとても大切です。

褒める場面では声を明るく高くし、笑顔で名前を呼びながら撫でてあげると、飼い主さんの喜びが伝わりやすくなります。

ほとんどのしつけ教室では、声の高さや話す速さ、表情や体の向きまで指導しています。散歩中など落ち着かせたい場面では、やさしく静かな声でゆっくり褒めましょう。

犬を褒めるときは、「よい子」などの優しい声がけと一緒に、首から背中にかけて穏やかに撫でることが大切です。

低めで落ち着いた声のトーンと穏やかな表情、静かな動きで褒めると、犬は自然と気持ちが落ち着いていきます。こうした関わり方を続けることで、興奮を抑えやすくなります。

犬と同じ目線で褒める

飼い主と散歩する犬

犬を褒めるときは、犬と同じ目線になることが大切です。上から見下ろす姿勢は威圧的に感じさせてしまうため、しゃがんだり膝をついたりして顔の高さを合わせましょう。

正面から迫らず、少し斜め横から柔らかい表情で接すると、犬は安心感を持ちやすくなります。

飼い主さんと体格差のある子犬や小型犬の場合は、威圧感を感じさせないようにしゃがんで目線を合わせてから褒めると信頼関係が深まりやすくなります。

上から覆いかぶさる姿勢は避け、横に座るなど圧力をかけない姿勢を心がけましょう。

褒めるときの基準を決める

褒めるしつけでは、犬がどの行動がよかったのかをはっきり理解できるようにすることが大切です。

よい行動をしたら1〜2秒以内にすぐ褒めることで、犬は正しい学習ができます。また、褒める言葉や合図の言葉を決めておくと、理解しやすくなるでしょう。

さらに家族全員が同じ言葉とルールなど具体的なラインを共有しておくことで、しつけの効果が高まります。

褒めるたびにご褒美をあげるのは避ける

しつけの最初はおやつなどのご褒美を使って犬のやる気を引き出します。しつけ教室でもよく使われる指導方法です。

よい行動をしたら言葉で褒めて、おやつを与える行為をセットで教えるのが基本です。

ただし徐々におやつは減らしていって、終わりの頃にはおやつがなくても、飼い主さんに褒められること自体を喜べるようにしていきます。

おやつを使い続けると、おやつがないと動かなくなる恐れがあります。

そのため成功が安定してきたら声がけや笑顔、なでる、遊びの方法を中心に褒めるよう徐々に切り替えていきましょう。

まとめ

犬と女性

犬にとって褒めることの大切さを解説してきました。褒めるしつけは、犬のよい行動を自然に引き出し、問題行動の改善や飼い主さんとの信頼関係づくりに大きく役立ちます。

しつけ教室では、犬の性格や状況に合わせた褒め方をプロから学べるほか、声のトーンや仕草、タイミングなど細かなポイントまで指導してもらえます。

正しい褒め方を身につけることで、愛犬は安心感を持って行動できるようになり、成功体験を積み重ねながら無理なく成長できるでしょう。

褒めてあげることは、飼い主さんと犬との良好な関係を継続していくために欠かせません。適切なコミュニケーションを取りながら心地よい暮らしを目指しましょう。

参考文献