猫がキャリーに入らない!動物病院に連れていくためのコツを解説

猫がキャリーに入らない!動物病院に連れていくためのコツを解説

猫を動物病院へ連れて行こうとしているのに、なかなかキャリーに入ってくれず、困った経験はありませんか。パニックになって逃げ回られると、飼い主も焦るばかりで、どのように対応すべきかわからなくなります。今回はキャリーに入らない猫をテーマに、その理由を明らかにしたうえで、キャリーに慣れさせる方法をまとめました。嫌がる猫をキャリーに入れる際のコツもお伝えするので、動物病院受診時の対応に苦慮している方は、ぜひ参考にしてください。

猫がキャリーに入らない理由

猫がキャリーに入らない理由

猫がうまくキャリーに入らないと、その都度対応に追われますが、背景にどういった理由があるのかについては、なかなか考えないものです。まずは、猫がキャリーに入らない理由を正しく理解して、有効な対策を練る一助としましょう。

なぜ猫はキャリーに入るのを嫌がるのですか?
本来、猫はキャリーのような暗くて狭い場所を好む動物です。それにも関わらずキャリーに入るのを拒むのは、キャリーに入ることが嫌というよりも、閉じ込められたり、移動したりすることを嫌がっているからだと考えられます。嫌がって抵抗すると飼い主がひるんで手を緩めるため、さらに抵抗がひどくなってしまう側面もあるでしょう。
過去の経験が原因でキャリーを嫌がることはありますか?
本来暗くて狭い場所を好む猫がキャリーを嫌がるのは、キャリーに入ったら動物病院へ連れて行かれてしまうと、経験的に理解しているからとも考えられます。猫は環境の変化が苦手であり、キャリーに入れられて外出するような状況を好みません。キャリーは移動時に使うものだという認識が深まれば、キャリー嫌いが加速してしまいます。
キャリーの種類や大きさが問題である可能性はありますか?
キャリーの種類や大きさを見直して、猫が気に入るようなものに変えると、状況が改善する可能性はあります。キャリーにはさまざまな種類があるので、抱っこが好きな猫であればスリングやリュックといったソフトタイプを、抱っこが苦手な猫であれば安定したハードタイプを、外を眺めるのが好きな猫であればドーム型の小窓や覗き穴があるタイプをといったように、個々の好みを踏まえたキャリー選びを意識してみてください。大きさは身体にフィットするサイズであることが望ましいです。なお、キャリーに入ったまま動物病院での処置ができるよう、いずれのタイプにしても、正面だけでなく上部が開くものを選ぶのがよいでしょう。

キャリーに慣れさせる方法

ここでは、キャリーに慣れさせる方法を具体的にまとめます。うまくキャリーに慣れてくれると、猫だけでなく飼い主の負担も軽減されるため、少しずつキャリーへの抵抗感を払拭することが大切です。

猫をキャリーに慣れさせるコツを教えてください
猫がキャリーを嫌がるのは、キャリーに入れば動物病院へ連れて行かれ、嫌な思いをするとの認識が根強いことが一因です。そのため、猫をキャリーに慣れさせるコツは、キャリーは特別なものではないというように、認識を改めさせることといえるでしょう。
日頃からキャリーを部屋に置いておくことは効果的ですか?
キャリーは動物病院へ連れて行かれる際に入れられる特別なものという認識を変えるには、日頃から猫が過ごしている部屋にキャリーを置いておく方法が効果的です。部屋に置いたキャリーはいつでもなかへ入れる状態にしておき、リラックスできる隠れ家のように活用してもらいましょう。猫がキャリーを居心地のよい場所ととらえれば、動物病院へ出かけるときの使用もスムーズになることが期待できます。
おやつやおもちゃを使ってキャリーに慣れさせてもよいですか?
猫をキャリーに慣れさせるには、なかでおやつを与えてみたり、お気に入りのおもちゃで遊んでみたりといった方法も有効です。

キャリーに入らない猫を入れるコツと対処法

キャリーに入らない猫を入れるコツと対処法

猫がキャリーに慣れるまでには、ある程度の時間を要します。とりあえず動物病院へ連れて行くときにはどうすればよいのかということも、知っておかないといけません。終わりに、キャリーを嫌がる猫をなかへ入れるコツと当面の対処法についても、解説を加えます。

嫌がる猫をキャリーに入れるときのコツを教えてください
嫌がる猫を何とかキャリーに入れようとすると、つい声を荒げて怒ったり、逆に励ましの言葉をかけたりしたくなりますが、猫は大きな音が苦手なため、余計に興奮してしまう恐れがあります。一度興奮しだすと落ち着くまでに時間を要するのも猫の性質なため、キャリーに入れるときは大声を出さず、穏やかな態度を取ることが、うまく段取りを進めるコツです。
猫がパニックにならないためにできる配慮はありますか?
猫は知らない環境や物音にとても敏感なので、移動時にはキャリーを布や袋で覆って外の環境から遮断してやると、パニックになるのを防ぐことができます。
洗濯ネットを使う方法は有効ですか?
もともと暗くて狭い場所を好む猫は、洗濯ネットに入ると安心感を得てすぐに大人しくなることから、キャリーへ入れる際に洗濯ネットを使う方法は有効です。なお、洗濯ネットに入った途端猫が歯向かわなくなると、つい雑に扱ってしまいそうになるのですが、その心情に寄り添いつつ、丁寧にキャリーへ入れてあげてください。
キャリー以外で動物病院に連れて行く方法はありますか?
前述のとおり、キャリーに入るのを嫌がる猫は洗濯ネットを使うとすぐに大人しくなります。注射などの処置なら、洗濯ネットに入った状態のまま行えるのも便利です。それであればキャリーには入れず、洗濯ネットのみで動物病院へ連れて行けないかと考えたくなります。しかしながら、洗濯ネットのみで受診すると、ほかの動物に驚いた猫がパニックに陥ったり、喧嘩や事故などのトラブルを引き起こしたりする可能性があるため、やはりキャリーは欠かせません。ネットが破れて猫が脱走するリスクも考慮すべきです。動物病院の受診時には目が粗めで少し大きめの洗濯ネットに猫を入れたうえで、必ずキャリーも使用して出かけましょう。
動物病院でキャリーに入らない悩みを相談できますか?
まだキャリーに慣れておらず、怖がり方がひどい猫を動物病院へ連れて行くとなると、飼い主だけでは対応が難しい場合もあるでしょう。無理やり出かけた結果、猫がパニックに陥ってしまえば、猫自身はもちろん飼い主やほかの動物たちにまで影響が及ぶ恐れもあります。飼い主だけでの対応に限界を感じたら、一人で悩むようなことはせず、獣医師に相談してみてください。場合によっては猫の不安を和らげる薬が処方されるなど、何らかの対策を練ってもらえるでしょう。不要なトラブルが起こる前に、プロのサポートを仰ぐことはとても大切です。

編集部まとめ

キャリーに入れば動物病院へ連れて行かれて嫌な思いをするとの認識が猫に根付いていると、うまくなかへ入らず、対応に苦慮するでしょう。スムーズな受診のためには、普段からキャリーは特別なものではないと伝えておくことが重要です。飼い主が工夫を凝らして猫をキャリーに慣れさせることもできますが、その前段階で受診の必要があれば、洗濯ネットを活用するなどして、猫の不安を軽減するよう努めてください。対応が難しいときは、獣医師に相談することをおすすめします。

【参考文献】