動物病院などでパピー教室というワードを耳にしたことがある方は多いと思いますが、具体的にはどのようなものなのか、知っていますか。今回は子犬たちが参加するパピー教室に焦点を当てて、その概要や参加するメリットについて、わかりやすく解説を加えました。実際に参加するにあたり、飼い主が押さえるべき注意点もまとめているので、パピー教室への参加を検討している方は、ぜひ目をとおしてみてください。
動物病院が開催するパピー教室の概要

パピー教室というと、何となく子犬のためのものという想像はできますが、参加に適した時期はいつ頃で、何が学べるのかなど、疑問は尽きません。まずは、パピー教室の概要について、しっかりと確認していきましょう。
- パピー教室とはどのようなものですか?
- 動物病院が開催するパピー教室とは、その名のとおり、子犬と飼い主がともに学ぶプログラムのことです。その後の性格形成に大きな影響を及ぼすとされる子犬の頃にパピー教室へ参加すると、ほかの子犬や飼い主たちとの交流により、楽しく経験を積むことができるため、子犬を飼っている方は参加を検討してみるとよいでしょう。
- パピー教室では何が学べますか?
- パピー教室に参加した子犬は、基本的なしつけを学べるほか、社会性を身に付けることができます。パピー教室は人間でいうところの幼稚園のような場所と理解すればよいですが、子どもだけが通う幼稚園と違うのは、子犬と飼い主が一緒になって参加する点です。子犬は飼い主がそばにいることで不安なく参加でき、飼い主もまた、健康管理の方法や適切なしつけの進め方、上手な遊び方など、子犬の存在をとおして多くのことを学べます。参加者同士がつながり、活発な情報交換がなされるという点でも、パピー教室の活用はおすすめです。
- パピー教室に参加する時期を教えてください
- パピー教室への参加に適した時期は、混合ワクチンの接種が完了した生後2ヶ月から6ヶ月くらいの間とされています。社会化期の終わりが生後5ヶ月頃といわれているので、それまでに参加するのがおすすめです。とはいえ、犬の成長速度には個体差があります。愛犬が参加適応能力が高く、好奇心旺盛で知識を吸収しやすいかどうか不安を感じたら、事前に相談してみるとよいでしょう。
動物病院が開催するパピー教室に参加するメリット
ここでは、パピー教室に参加するとどのようなメリットがあるのか、より具体的に押さえましょう。パピー教室を通じて動物病院へ定期的に足を運ぶことは、さまざまな学びが得られる以外にも、子犬と飼い主によい影響をもたらします。
- 動物病院が開催するパピー教室に通うと、どのようなメリットがありますか?
- パピー教室に通うと、犬が健やかな日々を送るうえで欠かせない社会性が身に着きます。併せて、子犬のうちに正しいしつけが受けられるというのも、パピー教室に参加するメリットです。さらに、パピー教室によって動物病院は楽しい場所という認識が強まれば、その後の受診がとても楽になります。子犬の段階で動物病院への恐怖心が薄れるというのは、飼い主にとっても大きいでしょう。
- パピー教室に通うことはペットの健康管理にも役立ちますか?
- パピー教室では健康管理や食事の取り方についても、楽しく学ぶことができます。パピー教室への参加によって健康意識が高まり、学んだことを家庭で実践すれば、ペットの健康を維持するうえで大いに役立つでしょう。
- パピー教室へ参加するにあたり、ワクチン接種は必須か教えてください
- パピー教室は、たくさんの子犬と飼い主が集まる場です。自身のペットはもちろん、ほかの子犬たちの安全性を担保する意味でも、事前のワクチン接種を欠かすことはできません。実際にパピー教室の案内に目をとおすと、参加対象となるのはワクチン接種済の健康な子犬とされています。パピー教室へ参加するにあたっては、ワクチン接種が必須であると念頭に置き、しっかりと対応を済ませておきましょう。なお、パピー教室ではワクチン接種の意義についても詳しく学ぶことができます。動物病院によっては診察台に慣れる練習を行っているところも見られるなど、ペットの健康管理に役立つ内容がたくさん盛り込まれているため、パピー教室への参加を機に、飼い主も健康意識を高めるようにしましょう。
パピー教室に参加するときの注意点

さまざまなメリットをもたらしてくれるパピー教室ですが、あどけない子犬たちが一緒に過ごすだけに、あらかじめ押さえておくべき参加の注意点もあります。正しい知識を身に付けたうえでパピー教室を活用し、そこで過ごす時間をより有意義なものにしましょう。
- 子犬と接するときは、どのような点に注意するとよいですか?
- 子犬はまだ警戒心が強くなく、同時にマナーを知りません。愛らしい子犬たちが集っていると、早く皆で仲良くなってほしいと考えてしまいますが、トラブルの発生を防ぐためにも、いきなり子犬同士を挨拶させるようなことは避けてください。また、子犬を目にすると、犬好きとしてはつい頭を撫でてやりたくなりますが、突然頭に触れるようなこともしてはいけません。子犬はまだ社会性が未熟な段階にあり、急に頭を触られると、おびえてしまうことが考えられます。予期せぬ事態に驚いて、周囲の人に怪我を負わせる可能性もないとはいえないでしょう。子犬にネガティブな経験をさせないためにも、一緒にいる飼い主たちがお互いに気を配り、節度ある行動を取るよう注意することが大切です。
- パピー教室に参加する際の持ち物を教えてください
- パピー教室に参加する際の持ち物は教室ごとに異なりますが、普段食べているごはんやおやつ、首輪やリード、クレートなどを持参するように指示を受けます。加えて、教室で使用する小冊子や書籍などを渡されることもあるため、指示にしたがって忘れずに携行しましょう。個別具体的な持ち物については、動物病院の関連ページなどに掲載されています。そこにプログラムの詳細など、必要な情報がまとめて記されている場合がほとんどなので、必ず目をとおしてください。
- 愛犬に合った動物病院のパピー教室を選ぶために、考慮すべきことはありますか?
- まずは、子犬の個性や自身の状況などを考慮に入れて、学びたいことは何かを明確にしてください。そのうえで、各教室のプログラムを確認し、ニーズに応じたパピー教室を選ぶとよいでしょう。信頼できる獣医師がいる動物病院を選ぶことも、やはり重要といえます。また、子犬の成長には飼い主の存在が欠かせないため、飼い主だけを対象としたオリエンテーションを併せて実施しているパピー教室もおすすめです。子犬とともに足を運ぶことを考えれば、行きやすい場所にあるという点も重視すべきでしょう。各種条件をよくチェックして、無理なく有意義な学びが得られそうなパピー教室に通ってください。
編集部まとめ
子犬の時期に幅広い学びを得られるパピー教室に通うことは、子犬と飼い主にとって、とても貴重な経験となります。動物病院に慣れる意味でも、ぜひ参加を検討してみてください。ほかの子犬や飼い主と交流できるのもパピー教室のメリットですが、まだ未熟な子犬同士が触れ合う以上、自分以外の参加者たちに配慮することが欠かせません。マナーを守ってパピー教室に通い、愛犬のその後の成長につなげていきましょう。
