大切なペットを預けるだけに、ペットホテルの利用時にはいろいろと気を配るものです。幼少期のペットの場合はなおさらですが、そもそもペットホテルは何歳から宿泊可能なのでしょうか。今回はペットホテルの利用に適したタイミングをテーマに、幼少期のペットに合った施設の選び方や、実際に預ける際の注意点などの情報をまとめました。まだペットを迎えて間もないという飼い主の方も、ぜひ参考にしてみてください。
ペットホテルの利用に適したタイミング
まずは、ペットホテルは何歳から利用できるのかという点について、具体的に解説を加えます。ワクチン未接種の状態でも受け入れてもらえるのかなど、気になる疑問にも答えているので、急な利用時に慌てることがないよう、理解を深めてください。
- ペットホテルは何歳から利用できますか？
- 預け入れが可能な年齢は施設によって異なりますが、犬の場合でいうと生後3ヶ月以上が一つの目安になります。それよりも幼いペットは毎日の生活に精一杯であるのに加え、人に慣れていないケースも多く、ペットホテルという普段とは違う環境で過ごすことが深刻なストレス要因になりかねません。また、月齢の低いペットは体調が急変しやすく、特別な配慮が必要になることも、受け入れを断られる理由の一つです。同様の理由で高齢のペットも利用が制限されることから、ペットホテルには年齢制限があると留意しておきましょう。
- ワクチン接種が完了していなくても、ペットを預けることは可能ですか？
- 原則として、ワクチン接種が完了していないペットをペットホテルに預けることはできません。ペットホテルは不特定多数の動物が出入りする場所であるため、感染症のリスクが高くなります。一匹でもウイルスに感染したペットがいると、集団感染を引き起こす可能性も否定できないのです。自身のペットだけでなくほかの動物たちを守るためにも、ワクチン接種はしっかりと済ませておきましょう。
- 年齢以外の理由で受け入れを断られるケースについて教えてください
- 年齢やワクチン未接種以外の理由でも、受け入れを断られるケースがあります。例えば、重大な病気がある場合や、しつけや性格に問題がある場合、発情中や妊娠中の場合などは、ペットホテルの利用が難しいかもしれません。その他には、犬種によって制限を設けている施設も見られます。利用にあたって気になる点があれば、あらかじめ当該施設に相談してみましょう。
幼少期のペットに適したペットホテルの選び方
預け入れ可能な年齢と条件を満たしていても、幼少期のペットがペットホテルを利用するときには特別な配慮が欠かせません。ここでは、幼少期のペットを預ける際の準備やホテル選びのポイントについて、詳しくチェックしましょう。
- 幼少期のペットを預けるときに、特別な準備は必要ですか？
- 幼少期のペットを預ける際は、環境の変化によるストレスを軽減するため、特別な準備が必要です。まず、普段食べているペットフードや、使い慣れたベッドや毛布・敷物、愛用のおもちゃ、いつものおやつなどを用意しましょう。服用中の薬がある場合は、用法・用量を明記したものも忘れずに持参してください。また、食事の回数や量、時間帯を詳しく記載した指示書、緊急時の連絡先、かかりつけ動物病院の情報なども準備しておくことが大切です。幼少期のペットはとてもデリケートで環境の変化に敏感なため、馴染みのあるアイテムを持参することで安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。また、利用するペットホテルが幼少期のペットに適した環境かどうか、事前の見学や相談も併せて行うことをお勧めします。
- 幼少期のペットには、どのようなペットホテルがおすすめですか？
- 幼少期のペットは免疫力が弱く、体調不良を起こしやすいことから、動物病院併設のペットホテルを選ぶのも一案です。動物病院併設のペットホテルであれば、異常が認められた場合にも速やかに対応してもらえるため、ペットはもちろん、飼い主の負担も軽減されるでしょう。その他には、ペットとスタッフがスキンシップを図る機会が多く、ペットの変化に気付いてもらいやすいトリミングショップ併設のペットホテルを利用することも、幼少期のペットにはおすすめです。
- 環境が整ったペットホテルを選ぶためのポイントを教えてください
- 幼少期のペットを預けるペットホテルを選ぶ際には、施設内の安全対策や衛生状態を特に重視しましょう。併せてスタッフの対応や資格をチェックすることも、環境のよいペットホテルを見付けるためのポイントです。さらに、個別のケアや要望への対応が柔軟であるかどうかも確認しておくとよいでしょう。それぞれのペットに合ったケアが提供されるようであれば、デリケートな幼少期のペットを預ける不安も少なくなります。
幼少期のペットを預ける際の注意点
終わりに、幼少期のペットを預ける際の注意点をまとめます。飼い主が正しい知識を持って準備を整えておくと、ペットのストレスを軽減できるだけでなく、ペットホテルと良好な関係を築くことが可能です。一度宿泊がうまくいけば、その後ペットホテルを利用するハードルも下がります。
- 幼少期のペットを預ける場合、別途料金が発生しますか？
- ここまで説明したように、幼少期のペットには特別な配慮が不可欠です。そのため、ペットホテルを利用するときには別途料金が発生するケースもあると覚えておきましょう。施設によっては、同意書の記入や動物病院での検査結果の提出も必要となります。
- 利用時のストレスを軽減するために、前もってできることがあれば教えてください
- おもちゃや毛布などはペットホテル側が用意していることも少なくありませんが、利用時の持ち物として準備しておくことをおすすめします。使い慣れたお気に入りのグッズがあると、知らない場所で過ごすストレスが軽減されるためです。また、預け入れの時間はペットがリラックスしやすい時間帯を選ぶようにしてください。普段は寝ている時間帯などに預けると、余計な負担をかけずに済みます。
- 利用の直前に、ペットの健康状態について確認しておくべきことはありますか？
- ペットホテルを利用するにあたっては、ペットの健康状態が良好であることがとても重要です。預け入れの前には食欲や活動量に加え、便や毛並みの状態、目や鼻に分泌物がないかなどを注視して、体調不良の兆候を見逃さないようにしましょう。
- ペットホテルのスタッフには、どのような情報を伝えておくとよいですか？
- ペットの日常生活についてしっかり共有しておくことは、ペットホテルでの滞在をスムーズにし、ペットのストレスを軽減するために欠かせません。食事の時間や量、散歩や遊びの様子など、具体的な情報を伝えるようにしましょう。また、大きな音が苦手、人慣れするのに時間がかかるといった固有の行動や性格についても、詳細に説明しておくのがおすすめです。ペットに合ったケアを実施してもらえるように、飼い主としてペットホテルのスタッフと適切なコミュニケーションを取るよう心がけてください。
編集部まとめ
デリケートな幼少期のペットを預ける際には、通常以上の配慮が必要です。可能な限り、ある程度成長してからのペットホテル利用が望ましいですが、それでも飼い主が適切に対応することで、スムーズな預け入れが可能となるため、より入念な準備を意識しましょう。普段からペットの健康管理に気を配っておくことも、急な外出が決まったときに慌てないためのポイントです。不安に感じることがあれば、適宜獣医師などにアドバイスを仰ぐのもよいでしょう。
