突然外出が決まったときなどにとても便利なペットホテルですが、実際に利用するとなると、何を持参すればよいのかわからないという飼い主の方も多いのではないでしょうか。今回はペットホテルを利用する際に必要となる持ち物をテーマに、具体的な情報をまとめました。ペットがより快適に過ごすために準備したいアイテムや、持ち込みに注意が必要なアイテムについても言及しているので、急な利用時に慌てないためにも、ぜひ参考にしてください。
ペットホテル利用時に必要な持ち物

まずは、ペットホテルを利用する際に必ず持参したい基本的なアイテムは何か、しっかりチェックしましょう。必要な持ち物がないと、ペットの快適な滞在に支障が出る恐れもあるため、余裕を持って準備を整えておくことが大切です。
- ペットを預ける際に必要な持ち物は何ですか?
- ペットを預けるにあたって特に重要な持ち物は、狂犬病や混合ワクチンのワクチン接種証明書です。たくさんのペットがともに過ごすペットホテルにおいては、感染症の予防が欠かせません。自身のペットだけでなく、ほかのペットの健康を守るためにも、ワクチン接種証明書は忘れずに準備してください。施設によっては、ペット保険証や、ノミ・ダニ予防の証明書を提示するよう求められる場合もあります。その他にも、首輪やリードなどを準備しておくとよいですが、指定の持ち物はペットホテルごとに異なるため、事前に当該施設の情報を確認しておきましょう。
- 普段使っているフードや薬は持参すべきですか?
- 多くのペットホテルは、普段食べ慣れたペットフードの持ち込みを許可しています。慣れない環境において、ホテルが提供する食事は口にしないというペットも見られるため、お気に入りのフードを持参しておくことは効果的です。持ち込みの際には施設が定めるルールに従い、1食ずつ小分けにするなどの対応を取ってください。毎日飲ませている薬も持参すべきです。受付時に薬の与え方やタイミングを伝えておきましょう。ただし、攻撃性が高いペットなどの場合、対応が難しい可能性もあるため、投薬については事前に相談してみてください。健康面で特別なケアが必要であれば、動物病院併設のペットホテルを利用するのも一案です。
- 季節によって必要な持ち物は変わりますか?
- 季節によって必要な持ち物が大きく変わることはありませんが、季節の変わり目には気温差に備えたブランケットを、寒い時期には防寒用のウェアを持参するなどの配慮があると、より快適に過ごすことができます。
- 宿泊日数によって持ち物の量は調整すべきですか?
- 滞在期間が長い程ペットの不安も大きくなるため、連泊の際には食べ慣れたフードやお気に入りのグッズをプラスで用意してあげるとよいでしょう。慣れ親しんだアイテムが身近にあれば、ストレスの軽減に役立ちます。
ペットが快適に過ごすためのおすすめアイテム

続いては、滞在中のペットがより快適に過ごすためのアイテムを紹介します。飼い主と離れて普段とは違う環境に身を置くことは、ペットにとって少なからず負担になるため、できるだけリラックスできるように配慮してあげましょう。
- 愛用のおもちゃやタオルなどを持参した方がよいですか?
- ペットが日常的に愛用しているおもちゃを持参すると、ストレス緩和に役立ちます。また、お気に入りのタオルやブランケットといった敷物があれば、自身の匂いがする環境が整い、リラックスして眠りにつくことができるでしょう。可能であれば、自宅で使用しているケージやベッドを持って行くのもおすすめです。
- ストレス軽減に効果的なアイテムはありますか?
- 慣れないホテル滞在はペットの負担となることから、普段はおとなしい性格でも暴れてしまったり、落ち着かなくなったりする可能性があります。そのため、飼い主の匂いが付いたアイテムを用意して、可能な限り穏やかに過ごせるよう気を配ってください。汚れてもよいタオルや、使い古した服などが効果的でおすすめです。
- 初めてのペットホテル利用時におすすめの持ち物があれば教えてください
- 初めてペットホテルを利用するとなると、つい新しいアイテムを買い揃えてあげたくなりますが、あくまでも使い慣れた物を持参するよう意識してください。いつも飼い主と一緒に遊んでいるおもちゃなどがおすすめです。なお、施設の初回利用時には飼い主自身の身分証明書や印鑑を求められることも考えられるので、準備しておくとよいでしょう。
ペットホテルへの持ち込みで注意すべき点
終わりに、ペットホテルへの持ち込みで注意すべき点についてもお伝えします。必要なアイテムはもちろんですが、持ち込んではいけない物も併せて押さえておくと、実際に施設を利用するときにも慌てることがありません。
- 持ち込みが禁止されるアイテムはありますか?
- ペットホテルを利用するとき、食べ慣れたフードやお気に入りのおもちゃを持参することはペットのストレス軽減に有効ですが、私物の持ち込みを禁止している施設もあるため、あらかじめ当該施設のルールをよく確認してください。また、誤食の可能性があるおもちゃや、ほかのペットとのトラブルを誘発するようなアイテムも、持参することはさけましょう。自身のペットが快適に過ごせるよう準備することは大切ですが、ペットホテルは飼い主以外の人やたくさんのペットたちが一緒に過ごす施設です。持ち物を揃えるときには、それが周囲の迷惑にならないか、危険性はないかなど、いったん検討してみましょう。
- 複数のペットを同時に預ける場合の持ち物準備の注意点はありますか?
- 複数のペットを同時に預ける場合、普段自宅で仲良くしていることから、一緒に過ごさせてあげたいと考える飼い主の方もいるでしょうが、ケージ内でのトラブルを避けるために、個別の宿泊とする施設も見られます。そうした対応が取られると、一つのアイテムを共有することはできないので、必要な持ち物があれば、別々に準備してあげましょう。当然ながら、料金も2部屋分の請求となります。一方で、多頭割引が適用される可能性もあるので、関連の情報をチェックしてみてください。
- 滞在中にアイテムの紛失や破損を防ぐための対策方法を教えてください
- 使い慣れたアイテムがペットのストレス軽減に役立つというと、思わずあらゆるおもちゃを持参させたくなりますが、あまりにも数多くの持ち物を揃えることは、紛失の原因になります。必要なアイテムはよく吟味して、持ち込みの際にはしっかりと名前を書き、トラブルの発生を防ぎましょう。しかしながら、どれだけ気を付けていても、ほかの人やペットたちと一緒に過ごす以上、紛失や破損のリスクはゼロにはなりません。そのため、貴重品や、汚れると困るウェア、食器、おもちゃなどについては、持参を避けてください。タオルやブランケットは、排泄物で汚れた場合などに洗濯される可能性があります。洗濯時に色落ちが発生したり、ほかのペットの被毛が付着したりすることも考えられるので、気になる方は持ち込みを控えるのが賢明です。
編集部まとめ
ペットホテルを利用するとき、ペットは少なからずストレスを感じますが、飼い主が適切な持ち物を準備すれば、その負担を軽減することが可能です。とはいえ、持ち込みのルールはペットホテルごとに異なるので、チェックインの際に慌てないためにも、持参してはいけない物は何かも含めて詳細を確認しておきましょう。持ち物を選ぶ際には、新しい物よりも使い慣れた物を優先し、ペットがいつもとは違う環境下でもリラックスして過ごせるよう、気を配ってください。