インコのペットホテル利用|ペットホテルの選び方や必要な準備、利用する際の注意点を解説

インコのペットホテル利用|ペットホテルの選び方や必要な準備、利用する際の注意点を解説

インコを飼育しているのに長く家を留守にすることになり、困った経験はありませんか。ペットホテルを利用したいと思っても、そもそもインコを預かってもらえるのか、どのようにホテルを選べばよいのかなど、疑問は尽きません。そこで今回はインコのペットホテル利用をテーマに、必要な準備や注意点といった情報をまとめました。不測の事態が起きたときに慌てることなく、インコにとって快適な環境を整えるためにも、ぜひ参考にしてください。

インコが宿泊できるペットホテルの選び方

インコが宿泊できるペットホテルの選び方

まずは、インコが宿泊できるペットホテルの選び方について解説を加えます。早めに信頼できるペットホテルを見つけておくと、急に家を空ける用事ができても落ち着いて対処することが可能です。併せて、どれくらい留守にする場合にペットホテルを利用すべきか、目安となる期間も押さえましょう。

インコはどこのペットホテルでも預かってもらえますか?
結論から伝えると、すべてのペットホテルがインコの飼育経験を有しているわけではありません。一般的なペットホテルには犬や猫が多く宿泊しています。犬や猫の存在や鳴き声がインコに強いストレスを与えたり、犬や猫がケージに近づくことでインコが驚いて怪我をする可能性があるため、インコの利用はあまり受け入れられていないというケースが少なくありません。受け入れが可能であっても、インコの飼育に慣れていないペットホテルを利用すると、思わぬケガやトラブルにつながる可能性があります。そのため、事前にペットホテルをリサーチし、信頼の置ける施設を探しておくことが重要です。
家を空ける期間が短ければ、インコをペットホテルに預ける必要はないですか?
インコのストレスを考慮して、可能な限り自宅から出したくないという飼い主さんもいるでしょう。インコをケージに入れた状態で新鮮な水とエサを十分に準備してやれば、丸一日程度はインコだけで留守番することもできます。それより長く留守にする場合には、身近な人やペットホテルに預けるのがおすすめです。なお、一日程度というのもあくまで目安であり、神経質な個体は少しの時間でも体調不良を起こす可能性が考えられます。飼い始めたばかりのタイミングで、いきなり長時間留守番させるというのも危険です。また、留守番できるのは健康な成鳥に限られます。インコを置いて家を空ける場合には、さまざまな状況を考慮してください。
インコが宿泊できるペットホテルの選び方を教えてください
インコが宿泊できるペットホテルを探すとき、動物病院併設の施設を選ぶというのは一つのポイントです。普段からインコを診察している動物病院のフォローがあれば、万が一の際にも適切な対応を取ってもらえます。また、インコを購入した小鳥専門店などに相談してみるのもよいでしょう。ペットショップによってはホテル制度を整えているため、事前に確認しておくことをおすすめします。いずれにしても、インコが宿泊できるペットホテルを探す際にはインコの生態を熟知している施設かという点に注目してください。ほかの動物との接触が多い場合など、インコが危険にさらされる恐れもあるため、ペットホテル選びは慎重に進めましょう。
大型のインコはペットホテルで預かってもらえますか?
大型のインコを預ける際には、追加料金が発生することがあります。また、鳥類専用のペットホテルであっても、取り扱いできない条件が設定されている場合もあるため、受け入れの詳細についてはあらかじめ確認しておきましょう。

インコをペットホテルに預ける際の準備

利用するペットホテルが決まったら、インコを預ける準備を進めましょう。必要な持ち物を整えて、スタッフとの連携を適切に図っておくと、飼い主さんが落ち着いて対処できるだけでなく、インコのストレスを軽減することが可能です。

インコをペットホテルに預けるとき、事前に確認しておくべきことは何ですか?
ペットホテル内では、ほかの動物たちと一緒の空間で過ごすことになります。自身のインコだけでなく、ほかのペットの健康を守るためにも、事前の健康状態チェックは入念に行ってください。病気の有無に関わらず、動物病院を受診しておくとよいでしょう。
ペットホテルを利用する際に必要な持ち物は何ですか?
移動に際しては、小さなケージを用意しておくとよいでしょう。持ち運ぶときには揺れるため、水は空にしておきます。その他には、ケージに敷く紙や、お気に入りのおもちゃ、普段使用しているタオルなどを持参します。使い慣れたアイテムは、インコが落ち着いて過ごすのに役立ちます。とはいえ、ペットホテルの規則は施設によって異なります。必要な持ち物について疑問に思うことがあれば、事前に確認しておきましょう。
ペットホテルのスタッフに伝えておくべきことがあれば教えてください
飼い主さんが取り入れている日常的なお世話や、コミュニケーションの方法について伝えておくと、インコのストレス発散に役立ててもらえるでしょう。その他、薬の投与や特別なケアが必要な場合も、事前に必ず連携を図っておきます。留意してもらいたい事項については、あらかじめメモにまとめて渡すのがおすすめです。
食べ慣れたエサなどは持参すべきですか?
いつも食べているエサも持参してください。1日にどれくらい食べるかという目安を把握しておいて、日数分よりも多めに用意するとよいでしょう。

インコをペットホテルに預ける際の注意点

インコをペットホテルに預ける際の注意点

実際にインコをペットホテルへ預けるときには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。終わりに、飼い主さんが気にかけたいポイントや、インコが自宅へ戻ってきた際のケアについて、具体的にまとめます。

ペットホテルの利用にあたり、飼い主さんが注意すべきポイントを教えてください
やむを得ない事情によって家を空けるのは仕方のないことですが、インコは飼い主さんが想像する以上に繊細な生き物です。普段とは違う環境に身を置くことで体調を崩したり、食欲が低下したりする恐れがあるほか、もともと持っていた病気が発症する可能性も否定できません。ストレスによって問題行動が起こるケースもあります。どれだけ気を配ってもリスクをゼロにはできないと念頭に置き、可能な限り注意を払って快適な環境を整えてやることが、インコを飼育する飼い主さんの務めといえるでしょう。
ペットホテルで病気にかかったときはどのような対応が必要になりますか?
インコがペットホテルの利用によって病気にかかってしまったら、当然ながら動物病院を受診するなどの対処が必要です。生体を扱うサービスの性質上、本来であれば保険や補償制度が必要であるにもかかわらず、これらを整えていないペットホテルも残念ながら存在します。ペット事業者賠償責任保険やペット事業者保険など、信頼できる施設は適切な保険に加入しているのが一般的ですので、利用前に保険や補償の有無について確認しておくことをおすすめします。それだけに不安な点があれば、事前に詳細を確認しておくことが重要です。
ペットホテルから戻ってきたインコにはどのようなケアをしてあげるとよいですか?
お迎えの日にはできるだけ早くペットホテルへ向かい、大切なインコを連れて帰ってあげましょう。また、自宅に到着したら変わった様子はないか、十分にチェックしてください。場合によっては、餌のやり方を工夫したり、積極的にスキンシップを図ったりする必要があります。

編集部まとめ

ペットとして人気を集めるインコですが、適切に対応してくれるペットホテルは犬や猫と比較するとそう多くありません。そのため、不測の事態に慌ててインコの負担を増やすことがないように、あらかじめ頼れる施設を見つけておくことがポイントです。また、ペットホテルの利用前後でインコの様子に変化があれば、素早く察知できるよう、日常的な体調チェックを万全にしておきましょう。必要に応じて獣医師などのアドバイスも受けてください。

【参考文献】