ペットホテルを利用するための準備|持ち物や料金の目安を解説

ペットホテルを利用するための準備|持ち物や料金の目安を解説

ご自宅でペットを飼われているご家庭では、急なお出かけや旅行など長時間家を空けなくてはいけない際に、ペットホテルを利用されるケースがあります。

初めてペットホテルを利用する際、預けるために必要なものやどのようなサービスが受けられるのだろうと、さまざまな不安が生じるものです。

今回は、大切なペットをペットホテルに預ける前に知っておきたい3つのことについて詳しくお伝えします。

ペットホテルに不安を抱いている方、いざ預ける際にどうしていいか迷っている方の参考になれば幸いです。

ペットホテルを利用するための準備や持ち物

バッグに入って遊ぶ子猫

ペットホテルを利用するための準備について教えてください。
ペットホテルを利用される際に必要となる準備物をまとめました。
  • 犬鑑札(犬の場合)
  • 狂犬病予防注射や混合ワクチンの接種済証明書
  • 運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書

犬鑑札は飼い犬の登録を行った際に交付されるものです。自宅のある市区町村での登録が必要であるため、ペットを連れ引っ越しをされている場合は引っ越し先でも市区町村への届け出が必要になります。
また、狂犬病予防注射は1年に1回(予防注射接種時期は4〜6月)接種することが法律で義務付けられています。よって狂犬病予防注射の接種済み証明書は、最終接種日から1年以内に交付されたものが求められるため注意が必要です。
上記の3点は多くのペットホテルで提示を求められますが、預けるペットホテルによって必要となる準備物が異なるため、利用される前にホームページなどで確認しておきましょう。

ペットホテルを利用する際の持ち物を教えてください。
ペットホテルを利用する際に必要となる持ち物は以下のとおりです。
  • 犬鑑札(犬の場合)
  • 狂犬病予防注射や混合ワクチンの接種証明書
  • 預ける方の身分証明書
  • 普段食べているごはん・おやつ
  • お布団
  • 首輪・リード
  • おもちゃ

ペットホテルごとに指定されている持ち物が異なるため、預ける前にホームページで確認しておきましょう。
ペットホテルに宿泊することは、いつも一緒にいる家族と離れて知らない人と知らない場所で過ごすことです。慣れていない環境に置かれることは、ペットにとっても少なからず不安やストレスを感じることになるでしょう。そのため、普段からペットが好んで使っているものや食事などを一緒に持っていくと、ペットにとっての安心感につながります。

普段与えているペットフードを持参しても大丈夫ですか?
ペットホテルでは、普段から自宅で食べているペットフードの持ち込みを許可しているところも多くあります。
ペットホテルの方でも用意されていることがほとんどですが、普段と違う環境というストレスから、食事を口にできなくなってしまうペットも少なくありません。そのため、ペットが普段から好んで食べているものを持参することで、「滞在中に食事が摂れませんでした」ということも防げるでしょう。
持ち込む際は1食ずつ小分けにするなど、持ち込みのルールはペットホテルによって異なるため事前に確認しておくとよいでしょう。
お気に入りのおもちゃを持たせても大丈夫ですか?
お気に入りのおもちゃについても、食事同様ペットが少しでも不安なく過ごせる環境づくりの点から、持ち込みを許可しているペットホテルもあります。
犬や猫はヒトよりも優れた嗅覚を持っており、特に犬の場合は嗅覚がヒトの1億倍ともいわれています。においに敏感なペットだからこそ、普段自宅にあるお気に入りのおもちゃに染みついた嗅ぎ慣れたにおいがあることで、慣れない環境での宿泊に安心感を持てるでしょう。
ただし、持ち込みが許可されている個数や大きさについては直接ペットホテルに確認されることをおすすめします。

ペットホテルの種類やサービス

犬の毛並みを整える飼い主

ペットホテルにはどのような種類がありますか?
近年ではペットホテルは動物病院をはじめ、美容院やペットショップが併設されているところが多くみられます。1頭ずつのケージで飼育している場合や運動スペースが一帯となった平飼いなど飼育施設の環境はさまざまです。
ただし、どの施設においてもケージのサイズは動物愛護議員連盟の第一種動物取扱業者における犬猫の飼養管理基準で定められているため、極端に狭いなんてことはありません。
また、ペットホテルで預かってもらえる動物の種類もさまざまで、犬や猫をはじめインコなどの鳥類を預かってもらえる施設もあります。
動物病院併設のペットホテルは、利用を通院されている患者さん限定にされているところもあるので、事前にホームページで確認されることをおすすめします。
ペットシッターとペットホテルの違いは何ですか?
ペットシッターとペットホテルの違いは、シッターが自宅に赴いてペットのお世話をしてくれることです。ペットホテルは施設のなかで動物のお世話や宿泊をさせてくれるのに対し、ペットシッターはお散歩やペットの通院の代行など、不在の飼い主に代わりお世話をしてくれます。
ペットシッターは主に、仕事で家を空ける時間が長い一人暮らしの方などが多く利用されています。ペットシッターにおいても金銭のやり取りが発生する以上、動物愛護議員連盟の第一種動物取扱業者として登録を受けることが必要です。
ペットホテルのサービスにはどのようなものがありますか?
ペットホテルで受けられるサービスは以下のことが挙げられます。
  • 1日2回の食事
  • お散歩
  • 見守りカメラ

上記はあくまで一例のため、ほかにも独自のサービスを展開しているペットホテルもあります。
見守りカメラはペットがいる部屋やケージに設置されていて、離れた場所にいてもいつでもペットの様子が確認できるサービスです。また、夜間の見回りを実施しているところも多く、夜中に体調を崩してしまったペットへの対応もしてもらえます。
施設によってはお散歩などオプションとなっており料金が発生するサービスもあるため、事前に確認しておきましょう。

ペットホテルで特別なケアが必要なペットも預けられますか?
動物病院に併設されたペットホテルでは、投薬が必要な子を含め特別なケアが必要なペットの受け入れを行っているところもあります。
動物病院併設のペットホテルに預けられる子は、そもそも患者さんであるケースがほとんどです。かかりつけ医のいる施設であれば、獣医師をはじめとしたスタッフがペット1頭1頭の病状を理解できているため、家族も安心して預けられるでしょう。

ペットホテルの料金の目安

家 おかね

ペットホテルの一時預かりの料金の目安を教えてください。
ペットホテルの一時預かりの料金の目安は以下のとおりです。
  • 猫・小型犬(体高30cm以下):2,000円~4,000円程度
  • 中型犬(体高38cm以下):2,200円~4,400円程度
  • 大型犬(体高60cm以下):5,000円~7,700円程度

ペットの体高が大きければ大きいほど、飼育するケージや部屋の面積が大きくなることから料金も上がる傾向にあります。
ゴールデンウィークやお盆・年末年始などは別途料金が発生するケースがほとんどなので、該当シーズンで利用を検討されている場合は事前に確認しておきましょう。
お散歩や投薬など別途料金がかかる際には上記の料金に加算されます。細かな料金設定は施設によって異なるため、不安な際は直接お問い合わせされるとよいでしょう。

ペットホテルに宿泊する場合の料金の目安を教えてください。
ペットホテルに宿泊する場合の料金の目安は以下のとおりです。
  • 猫・小型犬(体高30cm以下):4,400円程度
  • 中型犬(体高38cm以下):5,000円程度
  • 大型犬(体高60cm以下):7,700円程度

宿泊される施設やペットの大きさによって料金は異なりますが、一泊であれば平均的に1万円以下で泊まれます。
ただし、先述した一時預かりの料金の目安と同様に、シーズンやサービスの内容によって別途料金が加算されることを頭に入れておくとよいでしょう。

編集部まとめ

キャリーバッグに猫を入れる女性

大切なペットをペットホテルに預ける際に必要な準備物や持ち物、受けられるサービスや料金について詳しくまとめました。

ペットホテルに宿泊することは、大好きな飼い主や安心できる環境から離れて過ごすことです。

少なからずストレスを感じてしまう子もいるため、好物やお気に入りのおもちゃ、飼い主のにおいがついた毛布などを持参するとよいでしょう。

また、料金の設定やサービスについてはペットホテルによって異なるので、利用を検討されている場合は直接施設のホームページで確認されることをおすすめします。

今回の記事を参考にしていただき、ペットホテルを利用する際に預ける方もペットも、お互いの不安が軽減されれば幸いです。

参考文献