家族の一員として暮らす大切なペットを預けるためのペットホテル選びに悩んでいませんか。
ペットホテルを初めて利用する場合、飼い主だけでなくペットも不安になるでしょう。
日頃からペットを預けることを考えて、信頼のおける施設を探しておくことや必要なものを準備しておくことは大切です。
しかし、ペットホテルに預ける場合いくつかのリスクを考慮する必要があります。
ペットホテルに預けるとリスクはどのようなものがあるのか、あらかじめ知っておくことが大切です。
本記事では、後悔しないためにもペットホテル選びで知っておきたい危険ポイントを解説します。事前に準備をしておくことで、急に施設へ預けなければならないときも安心感を持てるでしょう。
ペットホテルで考えられるリスク
ペットホテルへ預ける際、想定されるいくつかのリスクがあります。
主に、食事管理や安全管理、ほかのペットとのトラブルなどです。また、災害など緊急のトラブルが起こる可能性もあります。
大切なペットを預けるうえで、適切に対応を行ってもらえるペットホテルであるかを確認しておくことが大切です。
ここでは、ペットホテルで考えられるリスクについて詳しくご紹介します。
食事管理
ペットも人間と同様、食事は生活の一部であり、健康を維持するために欠かせない重要な要素です。
ペットホテルの食事は、ホテルによって食事提供がある場合と食事の持ち込みを求められる場合があります。
食事提供がある場合は、ペットごとに、栄養バランスを考慮した食事が提供されます。ただし、好き嫌いがあることや食物アレルギーを持っているペットの場合は注意が必要です。
事前にペットホテルへ伝えることや、食事を用意して持ち込みをするなどリスクを回避する必要があります。
また、ペットによってはホテルで提供された食事を食べない可能性があり、栄養不足に陥る可能性があります。
事前に用意した食事をペットホテルへ持ち込みし、普段食べなれている食事を与える準備をしておきましょう。
食事トラブルを起こさないためにも、食事の詳細をペットホテルに確認しておくことも大切です。
安全管理
ペットホテルでは、さまざまな事故やトラブルが起こる可能性があるため、安全管理が整っているかはとても重要です。
安全管理が整っているポイントとして、以下の項目が当てはまるか確認しておきましょう。
- 衛生管理が徹底されている
- 室温・湿度管理がされている
- 生活管理の記録の報告がある
- 24時間スタッフが常駐している
- 知識が豊富のスタッフ
- 防犯カメラの設置などのセキュリティ面
- 動物取扱事業登録がされている
ペットホテルでは、過去に死亡事故も起こっています。
死亡までには至らないものの、室温が調整されていなかったために熱中症が起こるなどさまざまな事故の可能性があります。
大切なペットを預けるうえで、安全管理が徹底されているホテルであるかリサーチすることが大切です。
また、動物取扱事業登録がされていると信頼性が高いペットホテルの目安となります。動物取扱事業登録がされているかを、必ず確認しておきましょう。
ストレスや不安
ペットホテルと自宅では、生活環境が異なるため、ストレスや不安を抱える恐れがあります。ストレスや不安により、トラブルが起こることもあります。
例えば、食欲不振からの栄養不足で体力が低下したり、下痢や嘔吐をしたりなどの体調不良です。ストレスや不安はどうしても避けることが難しいため、できるだけ軽減する努力が必要です。
そのためには、短時間のみ預けられるペットホテルで練習することや、ペットが安心できるおもちゃや毛布などを準備しておくとよいでしょう。
ほかのペットとのトラブル
ペットホテルでは、ほかのペットも預けられているためトラブルが起こる可能性があります。
例えば、ほかのペットから病気を移されたり、ペット同士の喧嘩で怪我をしたりする恐れもあります。
普段の生活と環境が異なるため、ストレス負荷が強くなることが要因のひとつです。
ほかのペットとトラブルを起こさないためにも、個室タイプを選ぶことや衛生管理が徹底されているホテルを選ぶようにしましょう。
災害など緊急時の対応
ペットホテルで預ける際、災害や緊急時の対応もしっかり行ってもらえるホテルであるか確認しておきましょう。
災害や緊急事態はいつ起こるかわかりません。ペットが急に体調を崩してしまったり怪我をしたりする可能性があります。
そのような事態が起これば、すぐに動物病院へ行き治療を行う必要があります。
動物病院との連携が整っているホテルや、動物病院併設のホテルであれば不安なく預けることができるでしょう。
ペットホテルでトラブルが起きたときの対処法
ペットホテルではトラブルが起こる可能性があるため、事前に同意書へ記入し飼い主と契約を結ぶことがほとんどです。
同意書に記載されている、トラブルの対処法を必ず確認しておきましょう。
ペットホテルでトラブルが起きた場合、適切に対処が行えるペットホテルを選ぶことが重要です。ペットホテルで起こりうるトラブルは、以下のものが挙げられます。
- 預けているペットが逃げ出してしまう
- ほかのペットに怪我をさせる
- ほかのペットから感染症がうつる
- ペットの体調が悪化する
ペットホテルで重大な事故が起こった際、同意書に記載された対応がされなかったときは、弁護士や法律相談所へ相談することも対処法のひとつです。
ペットホテルを選ぶ際の注意点
ペットホテルを選ぶ際は、細心の注意が必要です。以下に挙げる注意点に気を付けて、ペットホテルを選びましょう。
- 衛生管理の徹底
- 安全性の管理の徹底
- サービスの充実度
- スタッフの経験
- 個室やケージの広さ
- それぞれのペットに適したニーズの対応
ペットも普段の生活環境から一転して変われば、ストレスが大きくなり、トラブルを起こすこともあります。
ストレスがあまりかからないように、個室やケージの広さがある程度あり、伸び伸びと過ごせる環境を提供してもらうことが大切です。
スタッフの経験が豊富であれば安全性も高く、ペットを不安なく預けることができるでしょう。経験だけではなく、ペットを大切にしてもらえる愛情があることも重要です。
ペットホテルを安全に利用するための工夫
ペットホテルを安全に利用するためには、工夫も必要です。ペットホテルは、自分のペットのみならず、ほかのペットとの共同生活になります。
感染症を互いにうつしあう恐れがあるため、事前に健康診断を受けることやワクチン接種が終わっているか確認しておきましょう。
また、ストレスも大きくかかり不安になるペットもいます。普段の生活必需品として使用している、おもちゃや毛布などを持ち込むことも工夫のひとつです。
ペットの健康診断を事前に受ける
ペットをホテルへ預ける前に、健康診断を受けることが大切です。
事前に健康診断を受けることで、体調の異変がある場合は、ペットホテルのスタッフへ伝えられます。
何も知らず健康だから大丈夫と預けてしまうと、予想外のトラブルが起こる可能性があります。
ホテルへ預ける前に、動物病院で健康診断を受けることで、不安なく預けることが可能です。
また、ペットである動物は人間と同じように、環境が変わればストレスを感じやすくなります。普段から環境が変わった場所へ行くと、体調の異変があるペットの場合は、より注意が必要です。
健康診断の結果があまりよくないときは、ペットホテルに預けるのはやめましょう。体調がさらに悪化することもあります。
ワクチン接種証明書の準備と確認
ペットホテルへ預ける際は、ワクチン接種証明書の準備と確認をしておきましょう。確認内容は以下の項目です。
- ワクチンの種類
- 接種日
- 接種した動物病院
ほとんどのペットホテルでは、1年以内のワクチン未接種の場合、預け入れが難しくなります。
なぜなら、ほかのペットとの接触により感染症をうつす可能性があり、トラブルの元となるためです。反対に、感染症をうつされる懸念もあります。
なかには、ワクチン未接種でも預け入れが可能なペットホテルもあります。ですが、安全性を考えるとワクチン接種はしておくことがおすすめです。
ストレス軽減アイテム(おもちゃや毛布)の持ち込み
ペットホテルは普段と異なる場所のため、ストレスを感じるペットは少なくありません。その対策として、有効なのはおもちゃや毛布を持ち込みすることです。
ストレスを抱える原因として、生活環境のほかに、ほかのペットとの共同生活や飼い主と離れ離れになる寂しさが挙げられます。
不安で緊張感のある環境のなかにいるとストレスを強く感じ、トラブルを起こすこともあります。
よく使うおもちゃや毛布などがあると緊張感がほぐれ、ストレスをできるだけ軽減することが可能です。
普段使用しているおもちゃや毛布などを準備しておきましょう。
緊急連絡先を必ず登録しておく
万が一のことを考えて、緊急連絡先を必ず登録しておきましょう。
ペットホテルでも注意を払っているとはいえ、ほかのペットとのトラブルや体調の変化なども起こり得ます。緊急時は、ペットホテルから連絡をもらえるよう緊急連絡先を必ず登録しておくことが重要です。
しかし、ご自身が海外出張などで、連絡をもらってもすぐにペットホテルへ向かえない場合もあります。緊急連絡先の登録が難しい場合は、知人や家族などに協力をお願いしましょう。
ペットホテル選びのポイント
ペットホテルにはさまざまなタイプのホテルがあります。自分のペットに合うホテルを選ぶにはいくつかのポイントを押さえることが大切です。
ここでは、ペットホテルを選ぶポイントをご紹介します。
ケージレスや個室などの環境
ペットホテルには、ケージタイプと個室タイプの2種類があります。
ケージタイプのホテルの場合、普段ケージで生活をしていないペットは、ストレスをより感じやすくなり体調を崩す恐れがあります。
ケージレスや個室などであれば普段生活している環境に近い状態であるため、快適に過ごすことができ、ストレスが軽減されるでしょう。また、自由に動き回れるため、運動不足の心配もありません。
しかし、ケージタイプのホテルと比べて個室タイプのホテルは料金が高めです。予算も含め、ペットの状況に合った適切なペットホテルを選びましょう。
スタッフの資格や経験
ペットホテルは特別な資格がなくてもスタッフとして働くことが可能です。
しかし、大切なペットを預けるうえでは、スタッフの資格や経験も重要視する必要があります。主な資格としては以下のようなものが挙げられます。
- 動物健康管理士
- 愛玩動物飼養管理士
- トリマー
- 第一種動物取扱業
第一種動物取扱業は、動物愛護管理法に基づきペットホテルを開業するにあたって必須の資格です。第一種動物取扱業に登録されているか確認しましょう。
また、スタッフの資格だけでなく、経験が豊富であることも選ぶポイントとして重要です。経験が豊富なスタッフなら不安なくペットを預けることができます。
動物病院や獣医師との連携
ペットはいつ体調を崩すかわかりません。
慣れない環境で生活をすると、普段元気でいても急に具合が悪くなる可能性もあります。そのため、動物病院や獣医師と連携が取れるペットホテルの方が安心感を持って預けることができるでしょう。
ペットホテルはさまざまなタイプがあり、主に以下のようなタイプがあります。
- ペットホテル専門型
- 動物病院併設型
- ペットショップ併設型
- トリミングサロン併設型
動物病院併設のペットホテルは、動物病院を併設しているので体調の変化などがあれば、すぐ対応してもらうことが可能です。
動物病院併設型以外のペットホテルに預ける場合は、ペットの体調不良などが起きた場合、すぐ近くの動物病院の獣医師と連携が取れるペットホテルであると心強いでしょう。
トリミングなどのケアサービス
ペットホテルの基本的なサービスは食事やトイレのお世話、散歩などです。サービスが充実しているペットホテルでは、トリミングやドッグラン、マッサージやエステなどの豊富なオプションが備わった施設もあります。
ペットのストレスを軽減することができ、快適に過ごすことが可能です。長期間預ける場合は、快適に過ごせるようさまざまなオプションが備わったペットホテルを検討するとよいでしょう。
ペットホテルによっては、事前に見学が可能だったり、お試しで宿泊ができたりするホテルもあります。
普段と異なる環境で過ごすことに不安がある方は、お試しで宿泊可能なホテルで練習してみるのもよいでしょう。
まとめ
今回は、ペットホテル選びで後悔しないために知っておきたい危険ポイントについて解説しました。
ペットも家族の一員であるため、ペットホテル選びで後悔しない選択をすることが大切です。
ペットホテルは自分のペットのみならず、ほかのペットとも触れ合うことになります。トラブルが絶対起きないと言い切れないため、ペットホテルのスタッフとの信頼関係も重要です。
ペットホテルに対して疑問点や不明点があった場合は、預ける前に必ずスタッフに確認を取るようにしましょう。
どのような質問に対しても、適切に回答してもらえるスタッフであれば安心感を持って預けることができます。
参考文献