最近インコやオウムなどの鳥類をペットとして飼う人が増えています。
しかし外出・旅行などで家を空けることもあるのではないでしょうか?
今回は鳥類が宿泊できるペットホテルはあるのか、またペットホテルの種類・預ける際の注意点についてもお伝えします。
ペットホテルは鳥類も宿泊できる?
結論からお伝えするとペットホテルは鳥類も宿泊可能です。
鳥類以外の動物も預かる施設から、鳥類専門のペットホテルまでさまざまな選択肢があります。
実際にどのようなペットホテルがあるのかを施設ごとにまとめていきます。
ペットホテルの種類
ペットホテルとはペットのための宿泊施設です。
飼い主が外出・旅行などで家を留守にする際に、一時的に預かってくれる施設です。
期間も帰省や出張などの短期の預かりから、入院などで長期的に留守にする場合も、希望によって選ぶことができます。
預け先ごとにサービスは異なりますが、一般的に宿泊時の食事の提供や健康管理を行っています。
ペットホテル専用施設もありますが、ペットショップ・トリミング施設・動物病院に併設しているところもあるので目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
預ける際には1年以内の混合ワクチン接種の証明書、ノミ・マダニの駆虫歴の確認、本人確認書類などが必要です。
ほかにも必要であれば、愛用のエサやベッドなどを持参できる施設もあります。
宿泊は予約制の施設が多いので預ける日が決まっているのであれば、あらかじめ予約をしておくとよいでしょう。
犬や猫を専門として扱っているところや小動物専門のペットホテルもありますが、今回は鳥類を専門として扱っているペットホテルを紹介していきます。
鳥類専用のペットホテル
鳥類専用のペットホテルは全国的に数は多くないものの、存在します。
主に預けられる鳥類は以下のとおりです。
- 文鳥やセキセイインコなどの小型鳥類
- オカメインコなどの中型鳥類
- ヨウムやタイハクオウムやオニオオハシなどの大型鳥類
- フクロウ・タカなどの猛禽類
- ニワトリ・ウズラ・チャボ など
しかし鳥類専用であったとしても取り扱いしていない種類もいるので、あらかじめ確認をしてから預けましょう。
また、感染症や重い病気にかかっている場合は預かりをしていない施設もあるので注意して預けましょう。
ペットホテルを選ぶ条件もそれぞれあると思います。
次にどのような種類のペットホテルがあるのか紹介していきます。
動物病院併設のペットホテル
病気を抱えているペットには、動物病院併設のペットホテルがおすすめです。
日頃ペットの看病・介護をしているなかで家を留守にすることはなかなか出来ないのではないでしょうか?
しかし出張などで留守にしなければならないこともあるでしょう。
動物病院併設のペットホテルでは獣医師が常駐しているため、ペットの体調変化にも迅速に対応可能です。
ただ動物病院併設のペットホテルのなかには、過去に受診履歴のあるペットのみを受け入れとしている場所もあるので注意して予約しましょう。
もし預け入れを考えているのであれば、希望している動物病院併設のペットホテルで健康診断をしてから予約をするとよいでしょう。
ペットショップ・トリミングサロン併設のペットホテル
ペットショップやトリミングサロン併設のペットホテルもあります。
ペットショップ・トリミングサロン併設のペットホテルのメリットとしては、ケアが充実しているという点です。
宿泊利用の際に追加料金で爪切りサービスやシャンプーやトリミングをしてもらえます。
一緒に行うことで宿泊料金が割引になる場所もあるそうです。
宿泊しながらペットのケアも一緒にしてもらえるのはうれしいですね。
訓練所併設のペットホテル
訓練所併設のペットホテルは主にイヌの宿泊施設が多いです。
ペットホテルだけの利用も可能ですが、プランのなかには長期的に預かりしつけ・訓練を行うプランもあります。
訓練を行うプランだと約1ヶ月程預かります。
ずっと施設に預けっぱなしというよりは、月2回くらい飼い主と面会もして一緒に訓練を行うみたいです。
しつけが苦手、吠え癖やすぐに暴れてしまうなどでもし困っているのであれば、宿泊を検討してみるのもよいでしょう。
ペットホテルでの1日の過ごし方は?
ペットホテルは、宿泊する動物たちが快適に過ごせる環境を整えています。
安全確認のために24時間スタッフが在籍しているペットホテルもあります。
宿泊中の動物は時間やエサの内容に指定がなければ朝・夜にペットホテルで用意された食事をするのです。
鳥類の場合、ペレットやシード類、小松菜やちんげん菜などを与えています。
オプションサービスなどによっては、放鳥・散歩・トリミング・シャンプーなどをしているところもあります。
離れて過ごすことで飼い主・ペットともにともに不安に思うこともあるかもしれません。
その場合、ビデオ通話やメッセージサービスでペットの様子を聞くこともできます。
どのように過ごしているのか直接聞いてみるのもよいでしょう。
鳥類を預けるペットホテルを選ぶポイント
不安なく預けるためにも、ペットが宿泊先でどのように過ごしているのか気になる飼い主がほとんどです。
エサを食べているか、体調を崩していないかなど、心配もあると思います。
大事なペットを預ける際に気になることもあるのではないでしょうか。
鳥類を預けるペットホテルを選ぶポイントをお伝えします。
鳥類の知識が豊富なスタッフが在籍しているか確認する
鳥類は種類によって食べる物が違ったり、またケア方法も違ってきます。
せっかくペットホテルに預けたとしても、スタッフが鳥類の知識が少ないと預けるのも不安です。
動物の生態に詳しい獣医師や、愛玩動物飼養管理士などの資格を保有しているスタッフがいるペットホテルを選ぶとよいでしょう。
普段使用しているケージが持ち込めるか確認する
鳥類は環境の変化に弱いです。
そのため普段から使用しているケージと違うケージに移ることでストレスを感じる子もいます。
日頃から使用しているケージが持ち込めるかは、あらかじめ確認する必要があります。
預けるケージによって料金が変わる施設もあるそうです。
またケージを持ち込む際にはあらかじめケージの清掃を済ませ、清潔な状態で持ち込みましょう。
サービスの内容を確認する
ペットホテルを選ぶ際に気になる点として、サービス内容です。
実際にペットホテルでどのようなサービスをしているのかも確認しておきましょう。
どのようなケアをしているかは預け先によって変わってきます。
どういった食事を与えているか、預かり期間中の様子の報告、放鳥サービスがあるかなどさまざまなサービスがあります。
例えば食事を与える時間や与えているエサの内容、日頃与えている薬やサプリがある場合はそのタイミングなど、もし指定がある場合は預ける際に相談しておきましょう。
ほかにも、シャンプーサービスや爪切りサービスを行っているところもあります。
条件にあったペットホテルを探してみましょう。
第一種動物取扱業者の登録がされているか確認する
第一種動物取扱業者とは、有償・無償の別を問わず反復・継続して事業者の営利を目的として動物の取り扱いを行う社会通念上、業として認められる行為のことをいいます。
ペットホテルの営業をするうえでなくてはならない登録申請です。
登録されていないペットホテルは動物愛護管理法違反となります。
預ける際に確認しておくとよいでしょう。
違反したペットホテルは、動物愛護法違反として1,000,000円以下の罰金に処される可能性があります。
鳥類をペットホテルに預ける際の注意点
鳥類はとても繊細な生き物です。
預けて帰ってきたときに元気がない、けがをしているなどの状態で帰ってきたら今後預ける際にも不安になるでしょう。
ここではペットホテルに預ける際の注意点を3つお伝えします。
鳥の健康状態を事前に確認しておく
ペットホテルでは、ほかの家庭のペットと同じ空間で過ごします。
鳥類以外にも、ネコや犬、その他の動物たちと一緒に宿泊することにもなるでしょう。
感染症や重い病気をしている場合、ほかのペットに感染しないためにも受け入れを断っている場合があります。
感染症などの病気がある場合は、預ける前に動物病院で診察を受けましょう。
病気を抱えている場合は、動物病院併設のペットホテルを検討するのもよいでしょう。
預ける際に感染症対策の観点から1年以内の健康診断書のコピーの持参をお願いしているペットホテルがほとんどです。
預ける前に動物病院の受診も忘れずにしておきましょう。
環境の変化で鳥がストレスを感じることを理解しておく
鳥類は環境の変化に敏感で、ほかの動物と一緒に宿泊する環境では特に注意が必要です。
急な環境の変化によりストレスを感じてしまい、食欲不振になってしまったり、羽をむしるなどのストレス症状が現れる場合があります。
ペットホテルに預ける際には、一度預ける前に見学しておくこともおすすめです。
また預け先でどのように過ごしているのか確認できる施設を選ぶとよいでしょう。
オプションにはなりますが、最近はビデオ通話やメッセージなどで宿泊状況を報告しているペットホテルもあるので、気になる方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
追加料金が発生する場合がある
預ける際に追加料金が発生する場合があります。
主に以下のとおりです。
- 特殊な鳥の場合(九官鳥、オニオオハシなど)
- 大型のインコ
- 2羽以上を預ける
- 投薬・点眼・エリザベスカーラーを装着している
- 猛禽類・家禽類(フクロウ、タカ、アヒル、ニワトリなど)
- 各種オプションサービスの追加(爪切り、放鳥など)
猛禽類などは追加料金で受け入れしているところもあれば、受け入れ不可の施設もあるのであらかじめ確認が必要です。
鳥類のペットホテルの費用相場
大事なペットを預けるうえでどのくらい費用がかかってくるのかも気になるポイントです。
鳥類が宿泊できるペットホテルの費用相場についてお伝えします。
宿泊の費用相場
ペットホテルの費用は預ける鳥類の種類・大きさやケージの大きさによって変わってきますが、およそ一泊2,000〜5,000円です。
ゴールデンウィークや年末年始などのハイシーズンは通常価格より値上がりしているところもあるので、ハイシーズンに預けることを検討している場合は早めに確認をしておきましょう。
一時預かりの費用相場
一時預かりの場合はおよそ1時間1,000〜3,000円です。
6時間以上預ける場合、一泊分の料金になるところもあるそうです。
しかし鳥類の一時預かり施設は数が少ないので、預ける際は確認してから預けましょう。
まとめ
ペットホテルに鳥類を宿泊させることは可能です。
鳥類専用・動物病院併設・ペットショップ・トリミングサロン・訓練施設併設のペットホテルなどさまざまです。
ペットホテルでは動物たちが快適に過ごせるサービスを施しています。食事はもちろん、爪切りやシャンプーサービスをしているペットホテルもあります。
鳥類は環境の変化でストレスを感じやすい生き物です。預ける際に必要であれば見学をしてもよいでしょう。
種類によっては追加料金がかかったり、宿泊を断っている場合があるので確認してから預けましょう。
感染症や重い病気をしている場合は、預けることが可能な施設を確認しておくことが大事です。預ける前にあらかじめ動物病院で健康診断をしておきましょう。
ペットは大事な家族でもあります。不安なく信頼のおけるペットホテルを探してみてはいかがでしょうか。
ここではペットホテルについて紹介しましたが、ペットシッターに頼むという選択肢もあります。自宅に直接来てお世話をしてくれるため、環境の変化に対するストレス緩和やオーダーメイドのお世話をしてもらいたい飼い主さんにとっては選択肢の1つとなるでしょう。
参考文献