飼い犬は家族の一員であり、かけがえのない存在です。飼ううえでしつけがうまくできるか心配という気持ちがあったり、過ごしていくなかで問題行動が増えてしまったりと対応に困ったときに相談できる場所があるとよいでしょう
そんな犬のしつけに特化した取り組みがしつけ教室の預かり訓練です。この記事ではサービス内容やどのようなことができるようになるのか、1日の流れや注意点など犬のしつけ教室の預かり訓練について詳しく紹介しています。しつけ教室を検討中の方が気になるポイントを抑えている記事になっています。
しつけ教室の預かり訓練でできること
- しつけ教室の預かり訓練はどのようなサービスですか?
- 犬のしつけ教室の預かり訓練はおすわりや、まてなどの基本的な内容をトレーニングする場所です。そのしつけの内容は身振りや手振りを用いて伝えるのではなく、飼い主の一言で行動を促すことです。預かり訓練は専任のトレーナーに預けるので、飼い主は自由な時間をとってリフレッシュできます。専任トレーナーとのレッスンは一対一で行う施設も多く、集中して取り組める環境でトレーニングが行われています。
- 預かり訓練では、具体的にどのようなことができるようになりますか?
- おすわりやまて、ふせなどの基本的なしつけや問題行動の修正が可能です。またトイレトレーニングやハウストレーニングも行っています。トイレトレーニングは衛生面、感染面でもよい影響を与えるのでおすすめです。ハウストレーニングは、犬だけのリラックスができる空間を見つけるトレーニングです。これができないと、あらゆる場所で縄張り意識が出てしまい、問題行動が出やすくなるおそれがあります。例えば、留守番中にひとりになると吠え続ける、周りのものを噛むなどがあげられます。ハウストレーニングをしていると長期外出時や災害時、ホテルに預けなければならないときに、犬のストレスを軽減できるのです。早いうちからトレーニングを行い、友好関係を築き過ごしやすい環境を提供していきます。またほかの犬と交流をする時間を設けている場合もあり、社会性を身に着け、遊ぶときのルールも学ぶことが可能です。
- 預かり訓練での1日の流れを教えてください。
- 預かり訓練での1日の流れは以下の内容です。教室によってはお泊りのところや日帰りのところなど預かり期間が違います。
- 体調確認
- 遊びの時間
- 食事とお昼寝休憩
- 運動やしつけレッスン
- 体調確認と帰宅
遊びの時間にほかの犬も混ぜた社会性のレッスンがあったり、食事をして休憩後にオリジナルレッスンを取り入れたりと、教室によってさまざまな特色がありご自身の希望に合った内容の選択が可能です。実施前に詳しいカウンセリングを行い、希望に合った個別訓練を取り入れている施設もあります。詳しい内容は、ご自身で気になる教室に問い合わせて確認してみるとどのような流れなのか把握可能です。
- しつけ中の様子を見学することは可能ですか?
- しつけ中の様子を見学することは、できる施設とできない施設があります。飼い主の方が来ることで注意散漫になってしまうという理由からお断りしている施設もあるので見学が可能かどうかを、確認しましょう。また、オンラインで見学できるサービスを導入している施設や行っている様子をブログやノートにして帰宅時にフィードバックを行っている施設もあります。通う前に、ご自身でお近くの施設に問い合わせてみることをおすすめします。
- 預かり訓練の教室を選ぶコツはありますか?
- しつけ教室の選び方は、まず第一に飼い犬に合っているかどうかです。費用や内容などだけを見て通わせても、犬にとってストレスになるような環境であればレッスンもうまくいきません。合っているか以外に選ぶコツは以下のような点になります。
- どのような目的で通いたいか
- トレーナーの方針
- 費用
- 施設の衛生管理
犬にとってもストレスが少なく、かつ飼い主の方も不安がない状態で通わせられるような施設を選ぶことが大切です。また、通い始める前に見学を受け付けている施設が少なくないので一度一緒に見学して雰囲気を見てみることもおすすめしています。
しつけ教室の預かり訓練を利用するタイミングと預ける期間
- しつけ教室の預かり訓練を利用するのに適したタイミングを教えてください。
- しつけ教室を利用するベストなタイミングは生後2~3ヶ月の社会化期です。社会化期はどの犬種も成長期でさまざまな情報を吸収するため、学習効果が出やすい時期です。この期間が過ぎると飼い主以外に対する警戒心が出現し、個性が伸びてくるので早いうちから通っておくとよいでしょう。また、ほかのタイミングとしては問題行動に悩んでいるときはもちろんですが問題行動が出現する前にもしつけ教室の利用は効果的です。将来的にトラブルで悩む前に予防的に通うこともおすすめしています。
- 預かり期間はどのくらいになりますか?
- しつけ教室の預かり期間は教室やコースによってさまざまです。基本的なしつけを学ぶコースであれば1ヶ月や短期集中、応用型であれば1年以上かかることもあります。また通われる犬の性格のタイプによっては、基本的なコースでも長くかかる子もいれば、短い期間で終わる子もいるのです。
- 成犬でも預かってもらえますか?
- しつけ教室は成犬でも預けられる場合があります。しつけ教室は若い時期であればあるほど吸収は早いですが、成犬がまったく預けられないわけではありません。しかし成犬になると個性や問題となっている行動を修正していくのは、子犬に比べて改善までに長い時間を要します。また教室によっては成犬をお断りしていたり、逆に成犬専用だったり、成犬でも年齢制限をしていたりなどさまざまな条件があるので確認しておきましょう。
しつけ教室の預かり訓練利用時の注意点や対策法
- 預かり訓練利用時の注意点はありますか?
- 預かり訓練利用時の注意点はワクチンを接種しておくことやトレーナー任せにしないなどがあります。 ワクチンを接種しておく 体調を把握しておく 利用後の犬のストレスを確認する どの施設もワクチン接種を必須としているところが少なくありません。しつけ教室を検討中の方は早めにワクチンを接種しておきましょう。また飼い主から離れるという不安は、どのような犬にとっても大きいものです。利用前後で体調が変わったり、ストレスからいつもとは違う様子だったりしないかを確認しましょう。そして、帰宅後はいっぱい触れ合ってリラックスさせてあげるとよいでしょう。
- ペットの帰宅後、しつけがうまくいってなかった際の対応方法を教えてください。
- 帰宅後、しつけがうまくいっていなかった際は、次の登園時や電話でトレーナーに確認してみることがおすすめです。トレーナーのいうことは聞くが、飼い主のいうことは聞かないといった場合は、トレーナーと飼い主のしつけの方法が違う場合に生じます。帰宅時にトレーナーからどのようなことをしたか、どのように声かけやサインを送るとよいかのフィードバックをもらいます。そのやり方が違うと犬も理解できずうまくできないことがあるので、一度やり方を再確認してみるとよいでしょう。また、飼い主と離れた不安やストレスから問題行動が増える場合もあります。この場合は帰宅後に犬と触れ合う時間を増やしたり、散歩に連れて行ったりとストレスを発散し、リラックスできる環境を提供するのがおすすめです。
- 預かり訓練の費用相場はどのくらいですか?
- しつけ教室の預かり訓練の費用相場は、1回10,000円前後が少なくないです。費用は犬種やコース、回数などによって変動します。またお泊りなのか日帰りなのかでも、費用が大幅に変わるので詳しい金額はお近くの教室に確認してみるとよいでしょう。
編集部まとめ
犬のしつけ教室の預かり訓練は、専任のトレーナーが必要なしつけを教えたり、生きていくうえでの社会性やマナーを学んだりすることができます。
タイミングは早いうちから通い始めることで、より多くの学習内容を吸収します。しかし体調や性格などの理由から成犬になった後でも通うことができる施設もあるので、自分の目的に合ってかつ飼い犬とトレーナーの相性がよい施設を検討していくことがおすすめです。
犬にとっては飼い主と離れるという一大イベントなので、ストレスを気にかけながらお互いに楽しく通えるようにサポートしていきましょう。