しつけ教室の犬の留守番トレーニングとは?問題行動の原因や自宅での対策も解説

しつけ教室の犬の留守番トレーニングとは?問題行動の原因や自宅での対策も解説

愛犬が留守番中に困った行動を取り、頭を悩ませている飼い主の方は少なくありません。状況によってはプロのサポートを受けることも検討すべきですが、しつけ教室の留守番トレーニングとは、どのようなものなのでしょうか。今回は犬が留守番中にトラブルを起こす理由を明らかにしつつ、しつけ教室で実施されるトレーニングの内容や期待できる効果について、詳しく解説を加えました。留守番中の不安を軽減するために飼い主ができることもまとめるので、参考にしてください。

犬が留守番中にトラブルを起こす理由

犬が留守番中にトラブルを起こす理由

なぜ犬が留守番中にトラブルを起こしてしまうのか、原因がわからない状態のままやみくもに行動を抑えようとしても、うまくいきません。まずは、問題行動の原因を知り、有効な対策を練る一助としましょう。

犬が留守番中にトラブルを起こしやすいのはなぜですか?
個々の性格や育て方によって度合いは違うものの、もともと犬は留守番が苦手です。本来は群れで暮らす動物のため、飼い主が外出すると、不安や孤独、退屈などの感情が大きくなり、これがトラブルの原因になります。外の物音や人の気配に対する警戒心、過去のトラウマなどが問題行動につながるケースも見られます。留守番中のストレスが積み重なると、問題行動が悪化するばかりか、体調不良に陥る恐れもあるため、早めに対策しなければいけません。
分離不安が原因で見られる症状を教えてください
飼い主の姿が見えないことで不安を感じた犬が分離不安症を発症すると、真っ先に吠えるという行為が現れます。留守番が始まった途端に犬が吠え続けるようになり、落ち着く気配が見られない場合には、分離不安が原因の可能性が高いでしょう。飼い主が出かける準備を始めると同時に落ち着かなくなり、飼い主の気を引こうとして部屋のなかを歩き回る、部屋を荒らす、物を破壊するといった行動も、不安によって引き起こされていることが考えられます。その他には、トイレ以外の場所での排泄や、嘔吐、下痢なども、分離不安が原因で見られる症状です。症状がひどかったり、繰り返したりするようであれば、速やかに動物病院を受診しましょう。
留守番の時間の長さは問題行動に影響しますか?
留守番の時間が長くなる程、犬はストレスを感じやすく、問題行動や体調不良を起こすリスクが高まります。愛犬を長時間放置するようなことは避けるべきです。

しつけ教室における犬の留守番トレーニング

犬が留守番中に深刻なトラブルを起こし、対応に限界を感じるようであれば、しつけ教室に通うのも一案です。ここでは、しつけ教室で実施されるトレーニングの内容や、期待できる効果について、具体的にまとめます。

しつけ教室に通うことで留守番中の問題行動を改善できますか?
しつけ教室に通うと、プロのトレーナーが犬の不安を解消するための基本的なしつけを行うとともに、問題行動の改善を図ってくれます。犬の性格を見極めつつ、専門的な知識と技術に基づいて問題行動にアプローチするため、飼い主では対応が難しいような状況であっても、改善が期待できるでしょう。トレーナーから犬との接し方について適切な指導を受ければ、家庭内での対応力も高まります。愛犬が留守番中に問題行動を繰り返す場合は、状況がより深刻化する前に、プロのサポートを仰ぐことを検討してみてください。
しつけ教室の留守番トレーニングについて教えてください
しつけ教室では犬種や年齢を考慮したうえで、犬が留守番の環境に慣れるためのトレーニングが行われます。例えば、犬におもちゃを与えて、誰もいない室内でも遊んで過ごせるようにするといった内容です。あわせてご褒美をうまく取り入れつつ、吠え防止のトレーニングやトイレトレーニング、犬が落ち着いて過ごせる場所を作るクレートトレーニングなども進められます。場合によっては、トレーナーが自宅や専用施設で一定の期間犬を預かり、集中的に生活全般の管理と指導を行うホームステイトレーニングを受けることも可能です。
しつけ教室の効果に個体差はありますか?
しつけ教室の効果は、トレーニングを受ける犬の性格や学習速度、生活環境などによって変わります。特に分離不安といった心の問題が背景にある場合は、改善までの時間も長くなる可能性が高いため、根気強く取り組む姿勢が必要となるでしょう。

留守番中の不安を軽減するために飼い主ができること

留守番中の不安を軽減するために飼い主ができること

プロの指導を受けるとさまざまなメリットがあるものの、留守番中のトラブルを改善するためのトレーニングやサポートは、しつけ教室で完結するわけではありません。飼い主が正しい知識を持って適切な対応を取り、愛犬の健やかな日々をサポートしてあげましょう。

自宅で実践できる留守番トレーニングを教えてください
犬がリラックスできる環境を整えるとともに、知育トイやコングなどの夢中になれるおもちゃを準備して、留守番を疑似体験させるトレーニングを行うのがおすすめです。まずは、実際に外出せず、別々の部屋で過ごすことにより、留守番に近い状況を作ってください。トレーニング開始直後は数分間だけ離れるようにして、愛犬が一匹でも問題なく過ごせるようになってきたら、徐々に時間を長くします。疑似体験中に大人しく過ごせたときは、しっかりと褒めてやり、成功体験を積ませてあげましょう。これを繰り返すと、本当の留守番も無理なくできるようになる可能性が高まります。
外出前後はどのように接するべきですか?
外出前は愛犬のことを思うあまり、つい別れの言葉などを投げかけたくなりますが、犬が外出のサインと認識してしまうと、不安を募らせる原因になるかもしれません。出かける際は静かに行動し、外出は特別なことではないと理解してもらうよう心がけてください。帰宅の際も、過剰なリアクションを取ることは避けるべきです。飼い主が帰ってきて興奮する犬をそのまま撫でたり抱っこしたりすれば、不安定な状態が続いてしまいます。スキンシップを図るのは犬が落ち着いた後にして、飼い主もいつもと変わらないテンションで接するようにしましょう。
分離不安解消に役立つアイテムはありますか?
犬が夢中になれるおもちゃなどのアイテムは、飼い主のことを忘れさせてくれるため、分離不安解消に役立ちます。うまく取り入れて、愛犬が一匹でも楽しく過ごせるように後押ししてください。
犬が留守番中もリラックスして過ごせる環境作りのポイントを教えてください
犬にとって快適な室温・湿度が保たれるように配慮しつつ、ケージやサークルといった居場所も直射日光のあたらない、風とおしのよい場所に設置するのがポイントです。もちろん、室内に誤飲誤食につながるような危険なものを置かないことも欠かせません。外の音や景色が気になる場合は、TVやラジオの音や環境音(雨音など)を小さく流す、カーテンを閉めて視覚刺激を減らすといった対策も効果的です。

編集部まとめ

愛犬が留守番中に困った行動を取ると、つい頭ごなしに止めさせたくなりますが、背景にある不安に目を向けたうえで適切な対応を取らなければ、状況は改善しません。問題行動を繰り返す場合には、しつけ教室に通って留守番トレーニングを受けることも視野に入れてください。なお、犬の不安を軽減するポイントは、留守番の環境に慣れさせることです。普段から愛犬が留守番は特別なことではないと認識できるよう気を配り、分離不安の解消に努めましょう。

【参考文献】