ペットしつけ教室に通う前に見学しておく重要性とは?見学に行く際の注意点も紹介します

ペットしつけ教室に通う前に見学しておく重要性とは?見学に行く際の注意点も紹介します

ペットのしつけ教室を選ぶ際には、事前に見学や体験をすることが重要です。これは、しつけ教室の雰囲気や内容、コンセプトなどを確認し、飼い主さんの考え方に合っているかどうかを判断するために大切だからです。インターネットの情報には、企業のよいところだけが掲載されていることも少なくないため、実際に足を運んで見学をすることも検討要素として考えましょう。また、犬の性格に合うか確認をすることも大切なので、実際にトレーナーに会うことで、トレーナーとの相性もわかりやすくなります。ここではペットのしつけ教室を選ぶ判断に大切な見学の重要性を解説していきます。

ペットのしつけ教室について

ペットのしつけ教室について

ペットのしつけ教室にはさまざまな種類があります。通う教室や出張タイプなど犬に合った教室を選べるように、飼い主さんも教室の種類について勉強しておきましょう。

ペットのしつけ教室とはなんですか?
ペットのしつけ教室とは、犬などのペットのしつけ方を学ぶことができ、主に犬のしつけを行うためのトレーニングを受けることができる場所です。ドッグトレーナーやインストラクターから、犬の年代や犬種、飼い主さんの要望などを聞いたうえで、適切なしつけを教えます。犬同士の接し方を学ぶこともできるため、必ずしも問題行動をしつけることだけがペットしつけ教室ではありません。

また、犬をしつけるだけでなく、飼い主さんが犬のしつけ方を学ぶことができます。例えば、無駄吠えを止められなかったり、散歩で飼い主さんと並んで歩けないどころか突然走りだしてしまう、このようなトラブルに対しどうすればいいかを学ぶことができます。

しつけ方を教えてくれる講師は、ドッグトレーナー・インストラクターと呼ばれるしつけのプロです。講師の資格には複数の種類や認定機関があり、家庭犬から警察犬までさまざまなしつけの目的があります。しつけ教室を探す際は、講師の種類や教えてくれる内容もチェックするとよいでしょう。
しつけ教室の種類を教えてください
ペットのしつけ教室には、主に通い・出張(訪問)・預かりの3種類があります。
通いの場合、人間の幼稚園と同様に1日5〜8時間程度、犬を預けることができるので留守番が少なくないご家庭におすすめです。また、パピートレーニングや社会化に特化している教室もあり、子犬同士の触れ合いの場としても適しています。

出張の場合、自宅にトレーナーを招き入れ、室内や近隣の公園、普段のお散歩コースなどでトレーニングを行うのが特徴です。慣れ親しんだ自宅やその周辺でレッスンが受けられるため、極度の人見知りや犬見知り、慣れない場所が苦手など繊細な犬に向いています。また、成犬などによくある、問題行動がすでに起きている状態などにも効果が期待できます。

預かりは約1〜3ヵ月程度、訓練学校のようなスクールに預け、トレーナーによる指導を行います。トレーナーが24時間管理し毎日しっかりレッスンを行うため、問題行動の改善に期待できるのが特徴です。犬に長い期間会えないのが寂しい飼い主さんには少し不向きな部分もありますが、しっかりとした教育を目的とする飼い主さんにはおすすめです。
しつけ教室で受けられるトレーニング内容を教えてください
ペットのしつけ教室では、アイコンタクト・おすわり・伏せ・立って・待って・おいで・歩くなど、犬に知っておいて欲しい基本的なことのトレーニングから、コミュニケーションの取り方・褒め方・上手な散歩の仕方・飛び付きをさせない方法など、生活に必要なことをベースに学んでいきます。

基本ができるようになると、次は犬に知っておいてもらいたいことを学ばせます。集中力の持続やセルフコントロール・遠隔・Go Mat(指定された場所に行く)・Leave It(目線を離す。ダメな物から意識をそらす)など高度なことから、トリックを覚えたり、一緒に遊ぶことなども学べます。

また、成犬で何年も問題行動が直らない犬のしつけなどが別メニューで組まれているペットのしつけ教室もあります。

しつけ教室の見学について

しつけ教室の見学について

しつけ教室の見学を控えてほしいという教室はめったにありません。犬の性格に合った教室を飼い主さんに選んで欲しいからです。ここでは、ペットのしつけ教室を見学する重要性を紹介しましょう。

しつけ教室に通う前に見学しておくのは重要ですか?
ペットのしつけ教室に通う前に、自分が飼っている犬が教室に合っているのか確認することは大変重要なことです。ペットのしつけ教室に入れて終わりではないからです。

ほかの犬とのトラブルが過去にあった場合、通いのほかの犬とのコミュニケーションスキルを磨くような教室はあまり向きません。出張タイプの体験の方がリラックスしているように見えるのであれば、マンツーマン指導が合っているのかもしれないです。しっかり見学をして、犬がどのタイプの教室に適しているのか確認することも飼い主さんの義務でしょう。
しつけ教室に通い始めてから、ペットの様子を見学することは可能ですか?
しつけ教室に通い始めてから見学に行くことは可能です。なかには、飼い主さんが来ることで集中力が散漫になってしまうので、お断りしている教室もありますが、事前予約で見学ができるかなど、教室によっても違うので、前もって調べておくとよいでしょう。

また、スクールには犬と一緒に学べるタイプや、飼い主さんが一緒にいることで普段と同じシチュエーションを再現できるので、しつけがしやすい場合もあります。積極的に見学に参加したい場合は、そのようなペットのしつけ教室を選ぶようにするようにしましょう。
委託訓練の場合でもしつけの様子は見にいけますか?
委託訓練の場合でも、見学の予約を行うと飼い主さんも見学をすることができます。しかし委託訓練の場合、飼い主さんと離れて徹底した訓練を行うところがほとんどなので、室内から離れたところでの見学になる教室が少なくありません。

一緒の場所に飼い主さんがいることで、今まで覚えた訓練を無視してしまう可能性もあります。普通の通い教室のように、飼い主さんやほかの犬と一緒にといったスタンスではないので、注意しましょう。

一般的な委託訓練の教室の場合、問題行動が少なくない成犬が入ることもあり、訓練も一日中行うことがほとんどです。心配な方は、入る前に見学の有無などを調べておくようにしましょう。

しつけ教室へ見学に行く際の注意点

ペットのしつけ教室へ見学に行くことは、トレーニングの進行状況や、トレーナーとの相性などを確認できる機会です。しかし、見学する際には飼い主さんが注意することも必要なので、いくつか紹介しましょう。

いつ見学に行ってもよいですか?
ペットのしつけ教室の見学は、前もって予約をするところがほとんどです。理由は、急に飼い主さんが来ることでテンションがあがったり、興奮してトレーニングの妨げになることも少なくないからです。

通いの場合、飼い主さんも参加するトレーニングがあるので、そういったカリキュラムの場合は、事前予約は必要ないでしょう。
トレーニング中に質問したりペットに声をかけてもよいですか?
ペットのしつけ教室のトレーニング中に犬やトレーナーさんに声をかけるのは止めましょう。トレーニング中は犬も集中しているので、飼い主さんの声を聞くと集中力が散漫になってしまいます。事前に質問や声かけをしてもよいか確認することも重要です。

もし、どうしても気になってしまうことがあるのであれば、見学が終わった後、トレーナーへ質問するようにしましょう。また、参加型の見学をしているときにしてはいけない声かけもあります。

以下を参考にしてください。

・叱るときに犬の名前を呼ばない
・大きな声で話さない
・笑ったり笑顔を見せて体に触れない

見学中でも、犬は飼い主さんの行動に一喜一憂してしまいます。誤ったしつけをしないように、トレーナーさんと一緒に飼い主さんも学ぶとよいでしょう。
見学の際の持ち物や注意点があれば教えてください。
ペットのしつけ教室の見学の際には、しつけ教室の種類にもよりますが、以下のものを持って行くようにするとよいでしょう。

・リード
・ハーネス
・首輪
・ペットシーツ
・ごほうび用のフード
・おもちゃ

見学では、飼い主さんが大人しく見ているのが基本です。声をかけたりすることもありませんが、参加型の場合、以上の持ち物が必要になることがあります。また、参加型の場合は、スカートやヒールなどは動きにくいので、パンツスタイルやスニーカーでの見学をおすすめします。

編集部まとめ

今回は、ペットのしつけ教室の見学についての質問や疑問にお答えしてきました。初めてのペットのしつけ教室は、飼い主さんにとって不安があるでしょう。しかし、見学をする際にマナーを守ることも大切です。

また、ペットのしつけ教室の種類によっては、見学ができない場合もあるので事前に調べるようにしましょう。今から犬を飼いたい方、今飼っている成犬の習慣を変えたい方、それぞれで通うペットのしつけ教室の種類は変わります。

ぜひ、今回の記事を参考に、自分の犬に合った見学ができるペットのしつけ教室選びをしてください。

参考文献