生後7ヶ月の犬は、成長期のなかでも特に性格が変わりやすく、「第一次反抗期」とも呼ばれる時期に突入します。これまで覚えたしつけを無視したり、急に反抗的な態度を示すことがあり、飼い主さんも戸惑うでしょう。
そのような時期だからこそ、しつけ教室に通うことで専門的なサポートを受けながら向き合うことが重要です。
本記事では生後7ヶ月の犬はしつけ教室に通った方がいいのかについて以下の点を中心にご紹介します。
- 犬のしつけ教室について
- 生後7ヶ月の犬がしつけ教室に通うメリット・デメリット
- 犬の第一反抗期とは
生後7ヶ月の犬はしつけ教室に通った方がいいのかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
生後7ヶ月の犬のしつけ教室について

- 犬のしつけ教室とは何ですか?
- 犬のしつけ教室とは、犬のしつけだけでなく、飼い主が正しいしつけ方法を学ぶための施設です。
無駄吠えや噛み癖、引っ張り癖などの問題行動に対して、ドッグトレーナーやインストラクターが指導を行い、改善をサポートしてくれます。
また、しつけ教室には、家庭犬向けの基本トレーニングだけでなく、アジリティーやオビディエンスといった競技を目指すトレーニングを行っている教室もあります。
- 犬のしつけ教室の種類を教えてください
- 犬のしつけ教室には、以下の種類があります。
1. 犬の保育園・幼稚園タイプ
このタイプは、定期的に通わせる方法や一定期間預けてしつけを行う方法があります。特に、留守番がある犬やほかの犬との交流が少ない犬に推奨しており、犬同士の社会性を育めます。
2. 個人ドッグトレーナータイプ
個人のドッグトレーナーが、飼い主と犬に合ったしつけ方法を丁寧に指導する形式です。自宅やドッグラン、動物病院などでトレーニングを行い、出張トレーニングにも対応するケースが多い傾向にあります。
3. 動物病院でのしつけ教室タイプ
子犬向けの「パピーパーティー」を実施している動物病院が増えています。社会化トレーニングを中心に行い、健康管理も兼ねて参加できるのが特徴です。
4. ペットショップでのしつけ教室タイプ
ペットショップ内で行われるしつけ教室では、パピーパーティーやプライベートレッスンが提供されることが多く、特にペットショップで購入した犬の場合、割引や特典があることもあります。
5. 出張トレーニングタイプ
自宅にトレーナーを招いてしつけを行う方法です。特に、環境に敏感な犬や病気で外出が難しい犬におすすめです。
それぞれのしつけ教室の特徴を理解して選択することが大切です。
- 犬のしつけ教室はいつから通ったらよいですか?
- 犬のしつけ教室に通わせるベストなタイミングは、生後2〜3ヶ月の「社会化期」と呼ばれる時期です。
この時期は、犬が人や物、音、ほかの犬などに対して興味を持ちやすく、さまざまな経験を吸収しやすい大切な期間です。
ただし、しつけ教室に通う際は、ワクチン接種が済んでいることが条件となることが多いとされているため、事前に確認しておきましょう。
生後7ヶ月の犬がしつけ教室に通うメリット・デメリット

- 犬のしつけ教室に通うメリットを教えてください
- 犬のしつけ教室に通うメリットは次のとおりです。
1. 正しいしつけを身につけられる
しつけ教室では、基本的なマナーや問題行動の改善方法を学べます。特に吠え癖や噛み癖の矯正、散歩でのマナー、ほかの犬との接し方などをプロの指導で習得できるため、飼い主さんが自信を持って犬を育てられます。
2. 問題行動の予防と改善
しつけ教室では、家具を噛んだり拾い食いをしたりといった問題行動を早期に改善できます。その結果、犬の健康リスクを減らし、日常生活のトラブルを防止につながります。
3. 飼い主の正しい接し方を学べる
自己流のしつけでは行動が改善しないこともありますが、しつけ教室では犬の心理や行動を理解しやすい方法を学べます。
4. 社会性を育てられる
ほかの犬と触れ合う機会が得られるため、犬の社会性を身につけられます。特に子犬期に通うことで、成犬になってからのトラブルを予防することにもつながります。
- 犬のしつけ教室に通うデメリットを教えてください
- 犬のしつけ教室に通うデメリットは次のとおりです。
1. 費用負担が大きい
しつけ教室の費用は内容や頻度によって異なり、特に問題行動の改善を目的としたレッスンは高額になることがあります。
2. 飼い主との関係に影響することもある
犬を預かりで訓練する場合、トレーナーの言うことは聞いても飼い主の指示にはしたがわないケースがあります。
3. トレーナー選びの難しさ
すべてのトレーナーが飼い主の方針に合うとは限りません。厳しい方法でのトレーニングを行う場合もあるため、事前の見学や相談をして信頼できるトレーナーを選ぶことが必要です。
4. どの犬にも効果が出るわけではない
犬の性格や年齢によっては、しつけ教室でのトレーニングが効果が期待できない場合もあります。
5. 犬にとってのストレス
特に臆病な犬や知らない人間が苦手な犬にとって、しつけ教室の環境が大きなストレスになることがあります。
しつけ教室を利用する際は、こうしたデメリットも考慮しながら選びましょう。
犬の第一反抗期とは

- 第一次反抗期とは何ですか?
- 第一次反抗期とは、生後6〜10ヶ月頃に見られる犬の成長過程で、自我が芽生え始める時期を指します。この時期は「社会化期」を経て「若歳期」と呼ばれ、体が成犬とほぼ同じサイズに成長し、ホルモンバランスの変化などにより感情のコントロールが難しくなります。
反抗期の犬は、吠える、噛む、唸るといった行動を見せることがありますが、これは飼い主の反応を試している場合もあります。また、新しい環境や経験に対する好奇心と警戒心が混ざり合うため、問題行動を起こすこともあります。
しかし、この時期はまだ従順な年頃であるため、正しいしつけを行うことで短期間で問題行動の改善が期待できます。
- 第一反抗期にみられる犬の行動を教えてください
- 第一次反抗期に見られる犬の行動には、以下のような特徴があります。
1. 指示に従わない・反抗的な態度
反抗期の犬は、飼い主の指示に対して従順さを見せず、指示を無視したり拒否することが増えます。例えば、リードをつけようとすると逃げる、ハウスに入ると吠えるなどの行動が見られることがあります。
2. 噛む・唸るなどの攻撃的な行動
警戒心や防衛本能が強まり、触られることを嫌がって噛むことがあります。特にお手入れ時や抱っこしようとした際に反抗するケースが見られます。
3. こだわりが強くなる
所有物と認識したもの(食べ物やおもちゃなど)への執着が強まり、取り上げようとすると攻撃的な態度を示すことがあります。
4. 食欲の低下
時には食事を拒むこともあり、食べ物に対してわがままになるケースがあります。
5. トイレの失敗やマーキング
一度覚えたトイレの場所を無視する、あるいは家のなかでマーキングをするなど、トイレトレーニングが一時的に乱れることもあります。
これらの行動は、犬が自我を形成し飼い主との関係を試している証拠でもあるため、正しい対処が大切です。
- 第一反抗期を迎えた犬との向き合い方を教えてください
- 第一次反抗期を迎えた犬と向き合う際には、以下のポイントを意識することが大切です。
1. 一貫したしつけを行う
犬にとってルールが曖昧だと混乱の原因となるため、指示やルールは毎回同じであることを心がけましょう。例えば「待て」や「おすわり」の指示に従わない場合でも、しつけのタイミングを工夫しながら根気よく続けることが大切です。
2. ポジティブな強化を意識する
叱るよりも褒めることを重視しましょう。指示に従ったり、よい行動をしたときはおやつや声かけで褒め、ポジティブな経験を繰り返すことで学習効果が高まります。
3. 十分な運動と遊びを取り入れる
エネルギーを発散することは、反抗的な行動を減らす助けになります。お散歩や遊びを増やし、ストレスや興奮を抑えるよう心がけましょう。
4. 心の安定をサポートする
犬が落ち着ける環境を整え、安心感を与えることも大切です。優しく声をかけたり撫でることで、飼い主との信頼関係を強化しましょう。
5. トイレや食事トレーニングの見直し
トイレの失敗や食欲低下が見られる場合は、環境や食事内容を見直すことも効果が期待できます。
反抗期の行動は成長の過程であるため、焦らず一貫した対応を続けることが大切です。
編集部まとめ

ここまで生後7ヶ月の犬はしつけ教室に通った方がいいのかについてお伝えしてきました。生後7ヶ月の犬はしつけ教室に通った方がいいのかの要点をまとめると以下のとおりです。
- 犬のしつけ教室とは、犬のしつけだけでなく、飼い主が正しいしつけ方法を学ぶための施設のこと
- 犬のしつけ教室には、正しいしつけ方法の習得や問題行動の改善、社会性の向上などのメリットがあるが、費用負担やトレーナー選びの難しさ、犬にとってのストレスといったデメリットも考慮が必要
- 第一次反抗期とは、生後6〜10ヶ月頃に見られる犬の成長過程で、自我が芽生え始める時期のこと
生後7ヶ月の犬は「第一次反抗期」に入り、指示に従わない、噛む、吠えるなどの問題行動が現れやすくなります。しつけ教室に通うことで正しいしつけ方法を学び、問題行動の改善や予防が期待できます。
これらの情報が少しでも生後7ヶ月の犬はしつけ教室に通った方がいいのかについて知りたい方のお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。