ペットホテルの1ヶ月料金は?長期利用を断られるケースや注意点も解説

ペットホテルの1ヶ月料金は?長期利用を断られるケースや注意点も解説

飼い主さんが急な出張や体調を崩して入院することになり、ペットを長い間、ペットホテルに預けなければならないことは少なくありません。

ペットと1ヶ月も離れ離れになるのは、飼い主さんにとって大きな不安でしょう。

ペットの体調管理やもしものときの連絡体制など不安な要素は多くあります。

そのなかでも、1ヶ月という長期利用となるためペットホテルの費用も飼い主さんにとっては大きな問題となるでしょう。

ペットとの離別に対する不安に加え、1ヶ月間の費用負担や預け先の信頼性は大きな懸念材料です。

飼い主として安心して任せるためには、事前の情報収集や見学、契約内容の確認が欠かせません。

本記事では、そのような不安を抱える方に対してペットホテルの1ヶ月の料金やホテルに預ける際の注意点などを詳しく解説します。

ペットホテルの1ヶ月料金の目安

リュックから顔を出す猫

ペットホテルの1ヶ月の料金は、ペットの種類や大きさによってことなります。
まず、犬の場合を紹介します。

  • 小型犬(5kg未満):約60,000~120,000円(税込)
  • 中型犬(6~15kg):約80,000~150,000円(税込)
  • 大型犬(16kg以上):約100,000~180,000円(税込)

猫の場合は、一般的な大きさの猫で1ヶ月あたり約50,000~100,000円(税込)が相場です。
続いて犬や猫以外のペットについて、紹介します。

  • ウサギ・小動物:約45,000円(税込)
  • 鳥:約45,000円(税込)
  • 爬虫類・亀(全長50cmまで):約45,000円(税込)

ペットホテルでは、これらのほかに散歩追加や写真報告、冷暖房費用などが別途かかることがあるので事前に確認しておくとよいでしょう。
また、地域による価格の違いや高級なペットホテルもあります。

ペットホテルの預かり期間

ペットホテルを利用する犬

ペットホテルの預かり期間は、主に3つのタイプがあります。
数時間だけ預ける時間預かりや、旅行や出張時に利用される1泊預かりのほかにも、出張や入院などで長期間家を空ける場合は長期預かりがあります。

1泊預かり

1泊預かりは、飼い主さんが旅行・出張・急な用事などで1泊以上の留守があるときによく利用されます。小型犬や猫では数千円で利用できるペットホテルもあります。

食事やトイレ対応も可能なホテルがほとんどです。ホテルによっては、ペットの性格に合わせた個室や共有スペースが用意されている場合もあります。

さらに、ホテルによっては散歩サービスや日中の遊び時間を提供していることもあり、普段と近い生活リズムで過ごせるよう工夫されています。スタッフが常駐している施設であれば、夜間の様子も見守ってもらえるため不安が少ないです。

特に初めての利用では、事前に見学や相談をして、ペットにあった環境かどうか確認しておくと不安なく預けられます。

時間預かり

時間預かりは、宿泊を伴わないペットホテルの利用方法です。飼い主さんの買い物・通院・来客対応など数時間だけペットを預けたいときに利用できる便利な方法です。

料金も宿泊を伴うものよりも安価に利用できます。預かっている数時間をケージのなかやフリースペースで過ごせるホテルが豊富なことが特徴です。

また、時間預かりは長期預けや1泊利用前のお試しとしても活用可能です。短時間の滞在でペットがどのように過ごすかを確認できるため、環境への慣れやスタッフとの相性を見極める機会にもなります。

ホテルによっては、預かり中の様子を写真やメッセージで報告してくれるサービスもあり、初めての方でも不安なく利用できます。

長期預かり

長期預かりは長期預かりは、飼い主さんが長期出張・入院・引っ越し準備・海外赴任など数日~数ヶ月にわたり留守にする場合に利用されます。費用負担は大きくなりますが、長期割引があるホテルも少なくありません。

飼い主さんと離れ離れになる期間が長いため、健康チェック・写真送信・LINEでのやり取りなどさまざまなサービスがあります。また、長期間の滞在ではペットにとってストレスが大きくなりやすいため、ホテル側もなるべく家庭に近い環境を提供する工夫がされているのが特徴です。

例えば、いつも使っているベッドやおもちゃ・フードを持ち込むことで、気持ちよく過ごせるよう配慮されます。さらに、定期的な散歩やスタッフとのふれあいの時間を通して、寂しさや不安を軽減するサポートも行われています。

1ヶ月預かりを断られる可能性があるケース

NG文字と色鉛筆

ペットの1ヶ月預かりの場合では、1泊預かりや時間預かりとは違い利用を断られるケースがあります。利用が断られる理由について大きく2つにわけて説明します。

ペットが高齢の場合

高齢の犬

ペットが高齢や持病のある場合、施設によっては預かりを断られることがあります。その理由として、スタッフに医療知識がないことや夜間の見守り体制が整っていない点が挙げられます。

また、持病がある場合にも健康リスクを理由に長期預かりが難しいケースも少なくありません。てんかんや糖尿病、心疾患などがある場合は、事前に相談して必要に応じて動物病院併設のホテルや医療サポートがある施設を選ぶとよいでしょう。

ペットホテルを初めて利用する場合

長期預かりを初めて利用するペットは、いきなりの長期預かりを断られることがあります。ペットの性格やほかの動物との相性・環境への適応を確認するために、まずは1泊からお試しをと提案されることもしばしばあります。

特に長期間になると、ストレスや体調変化のリスクもあるため、事前に時間預かりや1泊預かりで様子を見てから預けるのが望ましいです。また、ペットが預かり先の環境やスタッフに慣れるためにも、段階的な慣らしはとても有効です。

無理に長期で預けてしまうと、食欲不振や不安行動が出ることもあり、かえって飼い主の不在中にトラブルになる可能性があります。ペットにとっても快適な滞在にするために、まずは短時間の利用から始め、徐々に慣らしていくことが大切です。

ペットホテルに1ヶ月以上預ける場合の注意点

チェック文字のブロック

ペットを1ヶ月以上預ける場合は、事前の準備がとても大切です。長期に預ける場合には3つの注意点があります。

まず、ワクチン接種やノミ・ダニ予防など、病気対策をきちんと行うことです。2つ目は、長期滞在はストレスになることがあるため、数日間のお試し宿泊で環境に慣れさせることです。

そして3つ目は、ホテルによっては1ヶ月以上の長期預かり自体を受け付けていない場合もあるので、事前の確認も忘れずにしておきましょう。この3点についてさらに詳しく説明します。

病気対策を行う

予防接種するヨークシャーテリア

長期でペットホテルに預ける前には、病気予防の対策をしておきましょう。混合ワクチンや狂犬病予防接種が基本になります。

これらの予防接種は、証明書の提示を求められることがほとんどです。また、ノミ・ダニ・フィラリアの予防もしっかり行いましょう。

多くの動物が出入りする環境のため、感染症リスクを避けなければなりません。預ける前に、健康チェックや必要な薬の準備も忘れないようにしましょう。

さらに、慢性的な持病がある場合や特別な食事・服薬が必要なペットは、事前にホテル側としっかり相談しておくことが大切です。預かり期間中の緊急連絡先を伝えたり、ペットの性格や癖を共有したりすることで、スタッフが適切に対応しやすくなります。

不安なく長期で預けられるように、事前の準備と情報共有は念入りに行いましょう。

短期滞在を行い環境に慣れさせる

ペットを長期間預ける前には、短期滞在で環境に慣れさせることが大切です。初めてのホテルでペットが過ごす時間が長いと、ストレスや不安を感じやすくなる傾向があります。

数日間の預け入れを通じて、ペットの性格やホテルの対応を確認しましょう。短期滞在の間にペットがどのように過ごすか観察することで長期間預けた際のリスクを軽減できます。

例えば、ペットが環境に慣れるのにどのくらいの時間がかかるかやスタッフとの関わりがどうか、食事やトイレの状況などをチェックしておくとよいでしょう。また、ホテル側とのコミュニケーションを密にして、ペットの様子や健康状態を確認することも重要です。

1ヶ月以上の長期滞在NGのペットホテルもある

ペットホテルによっては、1ヶ月以上の長期滞在を受け付けていない場合があります。理由としては、施設の規模やスタッフの対応能力、ほかのペットとの相性を考慮していることが挙げられます。

小規模なホテルでは、長期滞在に必要なサービスや対応が難しいことも少なくありません。また、ペットが長期間同じ環境にいることでストレスが溜まりやすく、健康管理の面でも負担が大きくなります。

特にペットが過ごす空間が限られている場合、長期間の滞在はほかの動物との相性や正確によってトラブルの原因となることがあります。長期間預かりを検討する場合は、事前に長期預かりが可能かどうか、ホテルに確認しておきましょう。

長期間預かってもらえるペットホテルの選び方

クリスマス衣装のロングコートチワワ

長期間、ペットを預ける場合にはペットが気持ちよく過ごせることを第一に考えてホテルを選びましょう。1ヶ月以上、ペットを預かったことがあるかどうかなどについても確認しておくことが大切です。

その他にも、事故対策や補償についてなどホテルを選ぶ際のポイントを4つ紹介します。この4つを押さえることで飼い主の不安を軽減できるだけでなく、ペットにとっても不安なく、快適に過ごせる環境を整えることができます。

長期預かりを成功させるためには、ホテルの対応力や信頼性をしっかりと見極めることが大切です。

事故対策をしてもらえるか確認する

長期でペットを預ける場合、万が一の事故や体調不良に備えた対策が整っているかを事前に確認しておくことが大切です。例えば、緊急時の連絡体制・動物病院との提携の有無・夜間もスタッフが常駐しているかなどはチェックしておく必要のある重要な項目です。

また、脱走防止対策・ほかの動物との接触の有無などの安全管理の詳細も確認しておきましょう。ペットが気持ちよく過ごせるように施設の設備や環境が適切に整備されていることを確認することは、ペットの健康を守るためにも重要です。

預ける前にスタッフから説明を受けて、必要な情報を把握しておくことが大切です。

補償やサポートが充実しているか確認する

お散歩中のチワワ

万が一に備えた補償やサポート体制が整っているかどうかも、長期預かりでは重要なポイントです。例えば、預かり中のケガや病気に対する保険加入の有無・治療費の負担範囲・急な延泊対応などトラブル時の対応内容を事前に確認しておくとよいでしょう。

また、ペットの様子を写真やメッセージで定期的に報告してくれるサポートがあると、飼い主さんも気持ちよく預けられるでしょう。

スタッフとの相性をチェックする

長期間預ける場合、ペットとスタッフとの相性も大切です。事前の見学やお試し預かりで、スタッフの接し方や対応の丁寧さをチェックしておくことが大切です。

ペットが気持ちよく過ごせるかどうかは、信頼できるスタッフの存在に大きく左右されるでしょう。スタッフがペットに対してどれだけ細やかなケアができるか、ペットの性格やニーズにどれだけ配慮できるかを確認しておくことが大切です。

また、飼い主さんに対しても質問への受け答えが丁寧で、こまめに様子を報告してくれるかどうかも重要なポイントです。ペットの健康や気になる点について、飼い主がしっかりと情報を受け取れることは、信頼関係の構築にもつながります。

お互いに安心感を持って長期間預けるためにも、スタッフとの相性や対応について慎重に確認しましょう。

長期利用の特典があるか確認する

レイ 犬

ペットホテルによっては、1ヶ月以上の長期利用者向けに割引や特典が用意されていることがあります。例えば、1泊あたりの料金が通常より安くなる長期割引や、トリミング・おやつ・写真付きレポートの無料サービスなどが含まれる場合もあります。

これらの特典を活用することで、費用を抑えつつペットが快適に過ごせる環境を提供可能です。少しでも費用を抑えつつ快適に過ごさせたいなら、特典の有無も不可欠です。

公式サイトに記載がなくても、直接問い合わせることで適用されるケースもあるので確認してみましょう。また、長期預かりの際に提供される追加サービスがペットのケアにどう役立つかも考慮し、ぴったりなホテルを選ぶことが重要です。

まとめ

ヨークシャーテリアスリングに入る

1ヶ月以上のペットホテル利用は、費用や慣れない環境でのペットの体調管理、ストレスなど不安がつきものです。

特に高齢や持病のあるペットの場合は、医療体制の確認が欠かせません。

いきなりの長期預かりは避けましょう。短期滞在で環境に慣れさせることが大切です。

また、ホテルによっては長期利用を断られることもあるため、事前の確認と準備をしておきましょう。

不安を少しでも軽減させて預けるためには、事故対策や補償・スタッフとの相性・特典の有無なども総合的に確認しましょう。

さらに、ペットが過ごす部屋の広さや清潔さや日中の過ごし方や散歩の有無など、細かい条件までチェックしておくと不安なく預けることができます。

飼い主とペットの両方が気持ちよく預けられる環境を見つけることが、長期預かりを成功させるポイントとなります。