動物病院は緊急や夜間に対応している?動物の救急病院の探し方を解説

動物病院は緊急や夜間に対応している?動物の救急病院の探し方を解説

人間と同じようにペットも緊急で病院に連れて行かないといけないことがあるでしょう。急に体調を崩したり、ケガをしたりしたときに迷わず連れていける病院を知っておく必要があります。

そのために緊急や夜間の動物病院の探し方や受診の流れ、受診をスムーズに行う方法を紹介します。

また、受診費用や入院費用についても紹介するので大事な家族を守っていく知識をしっかりと持っておきましょう。

動物病院は緊急や夜間に対応している?

救急車

動物病院は緊急や夜間の対応もしてくれますか?
動物病院にもよりますが緊急診療や夜間診療に対応している動物病院もあります。緊急を専門にしているところや24時間体制で診療しているところもあります。ペットの急な体調不良に備えて近くの救急病院を把握しておくことが重要です。
かかりつけ動物病院はペットの事前情報を把握しているため、スムーズな対応が可能です。しかし、救急診療や夜間診療に対応している動物病院は少ないので、かかりつけの動物病院が対応可能か確認しておく必要があります。かかりつけの動物病院が対応していない場合であれば別の動物病院を探す必要があります。飼い主としてペットを守っていくために、緊急や夜間に対応した動物病院をピックアップしておくことが重要です。
緊急搬送時は注意が散漫になりやすく、緊急搬送時や駐車場内での事故が多く発生しています。そのため緊急搬送時は、運転手と付き添いの方の2名体制が好ましいです。
緊急対応が可能な動物の種類を教えてください。
動物病院によって対応できる動物は違いますが、
  • 小動物
  • 鳥類
  • 両生類
  • 爬虫類
  • 魚類

など幅広い動物に対応してもらうことができます。犬や猫は多くの動物病院が対応可能だといえるでしょう。その他の動物に対応してくれる動物病院は犬や猫に比べると少ないですが対応可能なとこもあります。
不安を減らすために緊急時に自身のペットが診察してもらえる病院を知っておくことは必須といえます。

ペットを救急車で搬送してもらうことはできますか?
ペットは救急車で搬送してもらうことはできませんが、ペットを緊急で搬送してもらえるサービスはあります。搬送してもらうためには搬送料金がかかりますが、ペットを病院に連れていきたいものの運転ができない方や、病院が遠くて運転が難しい方におすすめのサービスです。
また、ペットと一緒に搬送車両に乗車できる場合もあるため、安心感を持って病院に向かうことができます。ペットも飼い主と乗車することで安心感を得ることができるでしょう。
往診をしてもらうことはできますか?
動物病院のなかには往診を行っている病院もあります。往診ではケガや病気の診察だけではなくワクチン接種や健康診断、爪切りなどもしてくれるところがあります。往診は運転ができない方やペットが高齢で負担をかけたくない方におすすめです。また、病院を嫌がる子もいるためペットに ストレスをかけにくいお家での診察もよい点といえます。

動物の救急病院の探し方や受診の流れ

猫の診察をする女性獣医師

動物の救急病院の探し方を教えてください。
動物の緊急病院を探す方法として、次のような方法があります。
  • ネットで検索する
  • かかりつけの動物病院に聞いてみる
  • 知り合いに聞いてみる

ネット検索では、近隣の救急対応可能な動物病院を探し、自分のペットの種類が診療対象かを確認します。診療可能であれば、病院に電話をして対応を依頼しましょう。診療時間外や夜間でも対応してくれる病院もあるため、一度問い合わせてみることをおすすめします。
かかりつけの動物病院に緊急や夜間診療があるかわからない場合は聞いてみましょう。かかりつけの動物病院であれば、既に通院経験があるためスムーズな対応が期待できます。対応が難しい場合は、他の救急病院を紹介してもらえるか確認しましょう。
最後に知り合いに聞く場合ですが、実際に救急病院に連れて行ったことがある方であればよかった点や悪かった点や受診の流れを聞くことができるので安心感が得られるでしょう。もしものために、複数の救急病院を知っておくことでよりスムーズな受診が可能になります。

救急病院の受診の流れを教えてください。
救急病院を受診する際は、最初に動物病院に電話し、現在の様子や具体的な症状を伝えましょう。電話をした際に受診に必要なものを聞いておき、用意する必要があります。必要なものが準備できたら動物病院にペットを連れていき、受付や問診票を記入しましょう。受付を終わらせると診察、治療をしてもらうことになります。
治療の内容を説明してもらい、不明点がある場合は聞いておくことが重要です。不明点を聞いていないと考えていた治療とは異なる治療になるのを避けることができるでしょう。また、治療に対して納得がいかない場合はその意思を伝えておくことも大事です。
治療が終了したら獣医師からの説明があり、今後の流れを聞いておきましょう。注意点や気を付けなければいけない点を聞いて、より過ごしやすい環境をつくってあげましょう。
スムーズな受診のために確認しておくべきことを教えてください。
スムーズに受診するためには最寄りの救急病院を知っておくためにいくつかリストアップしておきましょう。緊急時に連れていける病院を把握しておくことで緊急病院を探す時間を短縮することができます。救急病院に電話したときにペットの現在の情報を詳しく伝えましょう。普段と違う様子や具体的な症状を正確に説明することが大切です。
また、現在かかりつけ病院で治療中の病気や過去に治療したことのある病気が関係している場合もあるため伝えておきましょう。現在治療中の病気や服用中の薬がある場合は、必ずその情報も伝えましょう。

動物病院で緊急・夜間対応を受けた場合の費用

医療費

動物病院で緊急・夜間対応を受けた場合の費用相場を教えてください。
夜間の緊急病院では、緊急対応に必要な獣医師や医療設備・検査機器が整備されているため、費用が割高になる場合が多いです。費用としては診察費に加えて検査費や治療費がかかることになります。
診察費としては8,000〜10,000円程度、検査費は高いもので10,000円程度となっています。治療費の費用は高く、検査費も合わせて40,000円前後が相場になることが一般的です。支払い方法としてクレジットカード払いができるところもあるため、急な出費にも対応可能です。
緊急入院になった場合、費用はどのくらいかかりますか?
ペットの種類や大きさによって検査や治療内容が異なるため、緊急入院には約200,000円かかることが多いです。退院後も通院しなければいけないこともあり費用がかかってしまいます。入院費用が比較的安い動物病院もありますが、必ずしもペットにとって最善の治療が提供されるとは限りません。
治療費用が高くなる要因として技術力や設備の充実にこだわっている点があります。その点を踏まえて納得のできる診療をしてもらうことが重要になります。
救急・夜間対応を受けた場合にもペット保険が使えますか?
加入している保険にもよりますが、救急・夜間対応を受けた場合にもペット保険を利用することができます。ただし、時間外の診療として加算された時間外診療費については保証の対象外になることが多いため注意が必要になります。時間外診療を避けたい場合は夜間を専門にしている、または夜間も診療時間となっている動物病院を受診しましょう。ペット保険は月々の支払いをすることで、病気になった際に負担額が減るので急な出費を抑えたい方にはおすすめのサービスです。

編集部まとめ

犬の散歩をする男性

動物病院には夜間や緊急に対応しているところもあり、自身のペットに何かあったときに駆け込める病院を知っておく必要があります。ペットを搬送してくれるサービスや往診もあるため、有効活用することでより安心感をもって受診することもできます。

受診する際にはペットの体調の悪さを説明する必要があり、小さい変化に気付いてあげるため日頃からペットの様子をしっかり見ておきましょう。費用としては診察に10,000円程度、治療で40,000円程度がかかることが多いようです。

入院では200,000円程度と高額になりますが、クレジットカードでの支払いに対応しているところもあります。

日頃からペットの健康状態に注意を払い、緊急時に備えて病院をリストアップしておきましょう。家族としてペットを守っていくために準備をしておきましょう。

参考文献