犬や猫の爪が伸びて気になることはありませんか。自宅でケアしようと考えたものの、なかなか難しく、困っているという飼い主さんも少なくありません。この記事では、動物病院を受診しての爪切りについて、気になる情報をまとめました。動物病院で爪を切ってもらうメリットや、料金相場はもちろん、爪切りだけを目的にした受診は可能かという点に関しても解説を加えているので、ぜひ参考にしてください。
犬や猫の爪切りについて
そもそも、なぜ犬や猫の爪切りは必要なのでしょうか。爪切りのメリットや適切な頻度を具体的に説明します。爪切りが犬や猫の健康に及ぼす影響についても、正しく理解しましょう。
- 犬や猫の爪切りが必要な理由を教えてください
- 犬や猫にとって、爪は重要な部位です。犬の場合は爪を放置すると、カーブ状に伸びていき、肉球に刺さって傷になることがあります。そこから、炎症や感染が起こって痛みを伴う可能性もでてきてしまいます。また、長い爪は物に引っかかり、折れてしまうリスクもあります。犬の爪には血管や神経があるため、爪が折れると強い痛みや出血が生じます。このような事態を避けるためにも、適切なタイミングで爪切りが必要となります。
一方、猫の場合は自分で爪とぎをするため、古い爪が剥がれ、長さも適切に保たれていることが少なくありません。ただし、高齢の猫や爪とぎをしない猫になると、爪がどんどん太く長くなってしまい、巻き爪が起こりやすくなってしまいます。爪が物に引っかかって折れると、怪我のリスクが高まります。そのため、室内飼育の猫についても、爪の尖った部分を定期的に切り揃えることがおすすめです。
- 犬や猫の爪切りはどのくらいの頻度で必要ですか?
- 犬や猫の爪切りの頻度は、個体や生活環境によって異なります。よく運動する犬の場合は、散歩の際に自然と爪が削れるため、月に1回程度の爪切りでよいでしょう。室内で過ごす時間が長い犬になると、月に2回程度が目安です。歩行しているときに、爪の擦れる音がするようになったら、爪を切るべきタイミングでしょう。
猫の爪は犬よりも伸びるスピードが速いため、ケアする頻度が増えます。爪の成長が早い生後1年未満の子猫の場合は、10日に1回が目安です。成猫であれば、3週間に1回程度のペースで爪の状態をチェックのうえ、必要に応じてカットするとよいでしょう。いずれにしても、日常的な目配りを心がけ、爪が長くなりすぎる前にケアしてください。
- 爪切りを定期的に行うことで、犬や猫の健康にどのような影響がありますか?
- 犬の場合は爪が長くなりすぎると、肉球が地面にしっかり接触せず、歩行が不安定になって、転倒しやすくなる危険があります。伸びた爪で耳を掻いて傷が付き、外耳炎などにつながる可能性も否定できません。爪切りを定期的に行い、正しく手入れされた状態を保つことでペットの健康維持が可能です。
動物病院での犬や猫の爪切りについて

爪切りの重要性は理解できても、自分でケアするとなると、なかなか難しいものです。勢いで爪を切ろうとして、ペットを傷付けるような事態も避けたいところです。ここでは、動物病院で犬や猫の爪切りをしてもらうことは可能かという点を詳しく解説します。
- 動物病院で犬や猫の爪切りをしてもらうことはできますか?
- 動物病院で犬や猫の爪切りをしてもらうことは可能です。獣医師や動物看護師は適切に爪切りを行う技術があるので、自宅でのケアが不安であれば、動物病院を受診しましょう。
- 犬や猫の爪切りだけで動物病院の受診はできますか?
- 体調不良でもないのに、爪切りだけで動物病院を受診してよいものかと気になるところですが、この点についても問題はありません。爪切りだけを目的に動物病院を訪れる飼い主さんも少なくないため、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。
- 動物病院での爪切りとトリミングサロンでの爪切りに違いはありますか?
- 爪切りや耳掃除は、トリミングサロンで受けるものという印象もありますが、ほとんどの動物病院でも対応してもらえます。
動物病院には専門知識を持ったスタッフが在籍していることもあり、もし、出血した場合でも迅速に対応してもらえます。トリミングサロンが苦手なペットを飼っている場合は、動物病院へ行ってみるとよいでしょう。
- どのような場合に動物病院で爪切りしてもらうべきですか?
- 自宅で爪を切ろうとして失敗した経験があるなど、自分でケアすることに不安を感じる場合には、動物病院で爪切りをしてもらいましょう。獣医師による爪切りの様子を観察したり、直接アドバイスをもらったりすることで、爪切りのコツも学べます。
- 動物病院での爪切りの料金相場はどのくらいですか?
- 動物病院での爪切りにかかる費用は、病院ごとに異なりますが、平均で500〜1,000円程度です。短時間で終了するため、初めての方も利用しやすいでしょう。
- 爪切りの際に麻酔が必要になるケースはありますか?
- ペットがあまりにも暴れたりする場合は、麻酔が必要になるケースもあります。麻酔量はペットの体重に合わせて決まるため、必要な追加料金も状況によって異なります。
動物病院で爪切りを利用するメリット

動物病院で爪切りをするとなると、費用や移動の手間は発生しますが、相応のメリットがあります。動物病院の受診を検討する際の判断材料としてください。
- 動物病院で爪切りをしてもらうメリットにはどのようなものがありますか?
- 専門的な知識や技術をもっているスタッフがおり、出血などのトラブルにも迅速に対応してもらえます。もしものときに体制が整っているのは、動物病院で爪切りをするメリットといえます。
- 爪切りが苦手な犬や猫でも、動物病院なら処置してもらえますか?
- 動物病院の爪切りは、動物の扱いに慣れたスタッフが対応してくれます。ペットを固定したうえで素早く爪を切るため、短時間で処置が完了して爪切りが苦手な犬や猫であっても、ストレスを抑えて爪切りすることが可能です。
長い時間をかけて苦労しながら爪を切るより、飼い主さんの負担も少なくて済みます。自宅でのケアが難しいようであれば、動物病院に相談してみましょう。
- 爪切りと同時に健康チェックを受けることができるか教えてください
- 爪切りをするときに同時に肉球の間の長い被毛をカットしたり、健康状態の簡単なチェックや、耳掃除などのケアを同時に行っている動物病院もあります。気になる症状がある場合、その場で相談できるというのも、動物病院で爪を切るメリットです。
動物病院のなかには、病気の診察時にサービスで爪を切ってくれたり、健康診断の一環として爪切りを行っている動物病院もあります。ペットの健康全般について、気軽に相談できる動物病院があれば、飼い主さんの疑問や不安も解消されるでしょう。
編集部まとめ
犬や猫の爪は速く伸びるため、日頃から状態をチェックして、適切にカットすることが大切です。自宅で問題なくケアできる場合もありますが、なかには爪切りが苦手なペットもいるため、対応に苦慮している飼い主さんは、動物病院を受診してみるとよいでしょう。折に触れて動物病院に足を運ぶことが、大切なペットの健康管理にもつながります。費用や手間がかかるからといって、伸びすぎた爪をそのまま放置することは避けてください。