大切なペットの健康を管理するうえで、ワクチン接種は欠かせないものです。とはいえ、ペットを迎えたばかりのタイミングでは、適切な接種時期や必要となる準備など、わからないことだらけという飼い主の方も多いのではないでしょうか。今回は初めてのワクチン接種をテーマに、飼い主が押さえておくべき情報をわかりやすくまとめました。接種後の注意点もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
動物病院で初めてのワクチン接種に適した時期

まずは、動物病院で初めてワクチンを接種するのに適した時期はいつなのか、具体的に説明します。ペットが生まれたばかりの場合など、すぐに接種してよいものかと悩んでしまいますが、接種時期の目安はあるのでしょうか。
- 動物病院で初めてワクチンを接種するのはいつが適切ですか?
- 生まれたばかりの子犬や子猫の場合、初めてのワクチン接種は生後6週齢から8週齢頃に行うのがよいとされています。これより早いと、身体のなかに母体から譲り受けた抗体が残っており、十分な免疫を獲得できないためです。
- ペットを迎えてからどのくらいで動物病院に連れて行くべきですか?
- 動物病院の受診自体は、なるべく早く済ませましょう。ペットを迎えて1週間程経ち、新たな環境に慣れてきたタイミングがおすすめです。
- 初めてのワクチン接種が遅れた場合のリスクを教えてください
- 生後6週齢から8週齢頃という接種時期はあくまでも目安であり、多少遅れても問題はありません。ただし、ワクチンを接種しないと感染症にかかるリスクが高まるため、遅れに気付いたら、速やかに対応すべきです。なお、犬の場合は狂犬病予防法により、生後91日以上の犬を飼い始めたら、30日以内に狂犬病予防注射を受けることが義務付けられています。狂犬病予防注射はその後も年に1回受ける必要があるので、十分注意してください。
初めてのワクチン接種に備えた準備
初めてのワクチン接種にあたり、必要な準備はあるのでしょうか。直前になって慌てないためにも、接種までの動きをしっかりと把握しておくことが大切です。ここでは、気になる費用相場についてもお伝えします。
- 初めて動物病院でワクチンを接種する場合、予約は必要ですか?
- 予約制か否かは動物病院によって異なりますが、予約が必要であるケースが多いでしょう。あらかじめ当該動物病院の情報を確認のうえ、手続きを済ませてください。
- 初めてのワクチン接種時に持参するものを教えてください
- 移動時や待機中に用いるキャリーやリードだけでなく、お気に入りのタオルやおやつなどを準備しておくと、ペットのストレス軽減に役立ちます。加えて、診察券や病院指定の事前問診票などがある場合には、忘れずに持参しましょう。
- 初めてのワクチン接種の費用相場はどのくらいですか?
- 犬の場合、混合ワクチンは5,000円から10,000円程度、狂犬病ワクチンは3,000円から4,000円程度が費用相場です。一方、猫の場合は混合ワクチンが4,000円から6,000円程度と理解しておきましょう。
初めてのワクチン接種当日の流れ
初めてのワクチン接種となると、飼い主はどのように行動すべきかもよくわからず、不安を感じるかもしれません。ワクチン接種当日の流れや所要時間の目安も、事前にチェックしておきましょう。
- 動物病院での初めてのワクチン接種はどのような流れで行われますか?
- 当日は動物病院に到着したら、診察券や病院指定の事前問診票などを提示して受付を済ませます。予約を入れている場合は、その旨を伝えてください。順番を待つ間は、周囲に配慮して過ごすことが大切です。ワクチン接種後は、15~30分は待合室もしくは病院近くで待機し、ワクチンの副作用が出ないことを確認してから帰宅しましょう。
- 初めてのワクチン接種にかかる時間を教えてください
- 初めてのワクチン接種にかかる時間は動物病院によって異なりますが、受付から終了まで30分から1時間程度と考えておきましょう。なお、接種の時間帯は副作用が出たときのことを見越して、午前中を選んでください。
- 初めてのワクチン接種と同時に受けるべき検査はありますか?
- 初めてワクチン接種に臨む際には直前に身体検査を行い、ペットの体調に問題がないか、慎重に確認します。
初めてのワクチン接種後の注意点

初めてのワクチンを接種して帰宅した後も、飼い主が取るべき行動はあります。また、ワクチンは1回の接種で完了するものではないため、以降のスケジュール管理も欠かせません。終わりに、初めてのワクチン接種後の注意点をまとめます。
- 初めてのワクチン接種後に注意すべきことを教えてください
- 初めてのワクチン接種後は、ペットに変わった様子が見られないか注視しましょう。同時に、3日間程は激しい運動を避けるなど、ペットが安静に過ごせるよう気を配ります。ワクチンを接種した当日は、散歩も控えてください。食事の面では、初めてのフードやサプリメントを与えないようにするのがポイントです。ワクチン接種と同じタイミングで普段は口にしないものを与えてしまうと、嘔吐などの症状が出ても、原因を特定しづらくなります。3日間程はシャンプーやトリミングも避けた方がよいでしょう。ワクチン接種後は体調を崩しやすくなっているので、とにかく無理をさせないように気を付けてください。
- 初めてのワクチン接種後に副作用が出ることはありますか?
- すでに言及していますが、初めてのワクチン接種後は副作用が出ることがあるため、注意が必要です。副作用の主な症状としては、注射部位の腫れや痛み、一時的な発熱、食欲不振、軽い下痢や嘔吐などが挙げられます。元気がないというのも、副作用かもしれません。特に警戒しなければいけないのは、ごくまれに起こるアナフィラキシーショックです。低血圧、ショック、虚脱、ぐったり、粘膜蒼白といった重篤な症状が見られたら、速やかに動物病院へ連絡を入れましょう。アナフィラキシーショックの症状はワクチン接種後30分以内に出るケースが多いので、接種直後は動物病院の近くで待機しておくことが推奨されます。
- 初回ワクチン接種後はどのくらいの間隔で追加接種しますか?
- ワクチン接種後はペットの体調に変化が見られないか、丁寧に観察を続けましょう。特に問題がなければ、動物病院で案内される推奨スケジュールに則り、2回目の接種を行うこととなります。2回目のタイミングは、初めてのワクチン接種後2週間から4週間後が目安です。接種スケジュールはしっかりと記録しておき、忘れたり、間違えたりすることがないよう留意しましょう。とはいえ、万が一接種のタイミングが遅れてしまっても、必要以上に慌てることはありません。少しのずれであればいきなり感染症のリスクが高まる恐れはないので、動物病院に連絡を入れて、獣医師の指示を仰いでください。
編集部まとめ
ワクチンはペットを感染症から守るために欠かせないものであり、初回の接種時期は生後6週齢から8週齢頃が目安です。接種当日に慌てないよう、飼い主は正しい知識を持ったうえで準備を整えなければいけませんが、特に注意すべきは接種後の副作用といえます。ワクチンを接種したペットに気になる症状が見られたら、すぐに動物病院へ連絡を入れてください。初めてのワクチンが済んだ後も接種スケジュールの管理をきっちりと行い、ペットの健康をサポートしましょう。
【参考文献】
