猫が痩せてきた?考えられる原因や病気、対処法を解説します!

猫 痩せてきた

あれ?飼っている猫が痩せてきた?と違和感を感じたことはありませんか。猫が痩せてしまったときに、飼い主ができることはあるのでしょうか。本記事では猫が痩せてきてしまう原因や対処法を以下の点を中心に解説します。

  • 猫が痩せる原因
  • 猫が痩せたときに考えられる病気
  • 猫が痩せたときにいつ病院に連れていくか

猫が痩せてしまった場合について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

猫が痩せてきた原因

猫はストレスで痩せることがありますか?
猫が痩せる原因の一つとして、ストレスが大きな影響を与えています。猫は環境に敏感な動物であり、生活環境におけるさまざまな変化に対してストレスを感じる場合があります。特に多頭飼いでは、ほかの猫との相性問題やトイレの数が不足していることによるストレスが発生しやすいです。また、引っ越しや来客といった急な環境の変化、周囲の騒音、家庭内での不快な匂いなども猫にとって大きなストレス源となり得ます。普段使っている食器やトイレなどのアイテムが変わることも、猫にとってはストレスを感じる要因の一つです。

このようなストレスが原因で食欲が落ち、結果的に体重が減少することがあります。猫はストレスを感じると食事を摂ることを避ける傾向があるため、食欲不振による体重減少はしばしば見られます。さらに、運動不足もストレスの原因となり得るため、適切な運動量を保つことも重要です。

飼い主としては、猫の生活環境を快適に保ち、ストレスの要因をできるだけ減らすことが大切です。猫が安心して過ごせるような環境を整えること、日常生活における変化を少なくすること、猫がリラックスできる空間を提供することが効果的とされています。また、猫がストレスを感じているサインに気づいたら、早めに動物病院で相談することも重要です。猫の健康と幸せのために、環境の工夫と愛情あるケアが不可欠です。
猫は老化すると痩せますか?
猫が老化によって痩せる主な理由は、加齢に伴う生理的および行動的変化です。シニア期に入ると、猫の食欲は自然に減少し、これは8歳を過ぎた頃から見られます。老猫において肥満は関節や健康上の問題を引き起こすリスクがあるため、食欲の減少はある程度自然な現象です。また、加齢による筋肉の衰えも体重減少の一因であり、シニア猫の運動量の減少や行動意欲の低下、睡眠時間の増加原因になります。さらに、老化による身体機能の衰えと免疫力の低下は、さまざまな病気への感染リスクを高め、体重減少につながる可能性があります。したがって、8歳を過ぎた猫は定期的な健康診断が重要となり、病気の早期発見と治療が大切です。
猫が急激に痩せたときに考えられる原因を教えてください。
猫の急激な体重減少にはさまざまな原因があります。主なものとして、胃腸系疾患や腎臓病などの病気が挙げられます。これらの病気は食欲不振や栄養吸収不良を引き起こし、体重減少につながる可能性があります。また、口内炎による痛みで食事が摂れない場合や、心筋症の悪化、糖尿病なども体重減少の原因になります。感染症や猫エイズ、猫白血病なども考慮が必要です。ほかにも、猫にとってのストレスが体重減少に繋がることもあり、環境の変化や騒音、食事の急な変更などが影響を及ぼします。

猫が痩せてきたときに考えられる病気

食欲はあるのに痩せてきた場合、病気の可能性がありますか?
猫が元気にもかかわらず痩せてしまう原因として、いくつかの健康問題が考えられます。主なものには腎不全があり、特に高齢猫に多いようです。多飲多尿の症状のほか、体重減少が見られることがあります。また、甲状腺機能亢進症も高齢猫によく見られる疾患で、過剰なチロキシン分泌が原因で、食欲はあるのに体重が減少することが特徴です。糖尿病も猫に見られる病気で、インスリンの不足や利用障害により、多食にもかかわらず体重が減少します。消化管内の寄生虫感染も原因の一つで、寄生虫が栄養を奪うことで体重減少に繋がることがあります。これらの病気は症状が似ている場合があるため、猫が元気であっても体重が減少している場合は、適切な診断と治療のために獣医師の診察を受けることが重要です。
猫が痩せて、元気もないときに考えられる病気を教えてください
猫の元気がなく体重が減少する場合、いくつかの可能性が考えられます。高齢の猫ではがんが原因となることがあり、体を触った際に腫瘍を発見する場合もあります。また、口内炎やそのほかの口腔内の問題が食事を困難にし、体重減少につながる場合があります。そのほか、ウイルス性疾患として猫エイズや猫白血病、肝臓や胃腸の問題、フィラリアなどの寄生虫感染、消化器や腎臓の疾患も体重減少の原因となり得ます。また、呼吸器疾患が食欲低下を引き起こし、体重減少につながる場合もあります。猫の元気がなく体重が減少した場合は、獣医師による適切な診断と治療が必要です。

猫が痩せてきたときにできること

猫が痩せてきたときに動物病院に相談するタイミングを教えてください。
猫の体重減少に気づいた場合、特に高齢猫では早急な受診が推奨されます。猫の体重が1週間で2%以上、または1ヶ月で4〜5%以上減少した場合は注意が必要です。また、嘔吐や下痢を伴い食欲が減少している、脱水や低血糖の兆候がある場合、食欲不振と併せて元気のなさが見られる場合、水の摂取量が増えたり、おしっこの量が多くなったりする多飲多尿の症状が見られる場合、おしっこの量が極端に少ない場合などは、病気の可能性が高いため、直ちに獣医師の診察を受けることが重要です。これらの症状は、慢性腎臓病、糖尿病、尿路閉塞、肝リピドーシスなどさまざまな病気の兆候となるため、早期の対応が猫の健康を守るには不可欠です。
病気以外で猫が痩せてきたときにできることはありますか?
猫の体重が病気以外の理由で減少した場合は、まずは定期的な体重計測を行い、食事量や飲水量、排尿・排便の状態を記録することが重要です。体重の変化に気づいたら、フードの見直しや食べやすさの工夫をしましょう。例えば、フードの香りを高めるためにウェットフードを加えたり、人肌を温めたり、猫の好みに合ったフードを選び、食器を変えてみるのも良い方法です。食事中のストレスを減らすために、食器の高さを調節し、安心して食べられる環境を整えることが大切です。

編集部まとめ

ここまで猫が痩せてきた場合についてお伝えしてきました。
猫が痩せてきたときの要点をまとめると以下の通りです。

  • 猫が痩せる原因には、ストレスや老化、病気などが関与している
  • 猫の体重減少の原因となる病気には、がん、口腔内の問題、ウイルス性疾患、消化器や腎臓疾患、肝臓疾患、寄生虫の感染、呼吸器疾患など多様
  • 嘔吐、下痢、食欲不振、多飲多尿や尿量の変化などが見られたら、腎臓病や糖尿病などの病気の可能性があるため注意が必要

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

参考文献