犬が痩せた!?急に痩せる原因や考えられる病気について解説します!

犬 痩せた

愛犬が急に痩せたら、心配になりますよね。
犬が痩せる原因は、食欲不振や老化、寄生虫などさまざまです。犬が痩せた背景に病気が隠れている場合もあります。
本記事では、犬が痩せることについて以下の点を中心にご紹介します!

  • 犬が痩せる原因
  • 犬が痩せたときに考えられる病気
  • 犬が痩せたときの対処法

犬が痩せたときの対処法について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

犬が痩せる原因

食欲があるのに痩せるのはなぜですか?
犬が食欲があるにもかかわらず痩せてしまう原因にはさまざまな理由があります。
まず、痩せるメカニズムとして、消費カロリーが摂取カロリーを上回ることが挙げられます。消費カロリーは、犬の年齢や種類、活動量によって異なります。また、病気にかかると必要以上にエネルギーを消耗し、カロリーのバランスが崩れることもあります。さらに、高齢になると筋肉が衰え、痩せて見えることもあります。ほかにも、病気が原因で痩せてしまうこともあります。主な病気としては、口内炎や歯周病、腫瘍、糖尿病、消化器疾患、寄生虫感染、腎臓病などが挙げられます。これらの病気は、食欲があっても栄養吸収がうまくいかない、または体が必要以上にエネルギーを消耗するため、痩せてしまうことがあります。
季節の変化によって犬の体重は変動しますか?
犬の体重は季節の変化によって変動することがあります。特に、夏と冬の季節の変わり目には、犬の体重に影響を及ぼす要因がいくつか存在します。
夏の暑さは犬の食欲に影響を与えることがあります。暑い季節には、犬が食欲を失い、結果として体重が減少することがあります。これは「夏バテ」として知られており、高温多湿の環境下で犬が適切に食事を摂取しなくなる現象です。夏バテは一時的なもので、気温が下がると食欲が戻り、体重も正常に戻ることが多いようです。
一方で、冬には寒さが犬の体重に影響を与えることがあります。特に雪が多い地域で屋外に生活している犬は、寒い中で体温を維持するためにより多くのカロリーを消費します。このため、冬季には犬が痩せることがあります。寒暖の差が大きい地域では、季節の変わり目に特に注意が必要です。
発情期(ヒート)が原因で痩せますか?
はい。犬は発情期(ヒート)に痩せることがあります。発情期はメス犬の生理的な周期であり、この時期にはさまざまな身体的、行動的変化が起こります。発情期に痩せる理由を以下に解説します。

食欲の変化:発情期中、メス犬は落ち着きを失ったり、食欲が落ちたりすることがあります。これはホルモンの変化によるもので、このことが原因で体重が減少することがあります。
行動の変化:発情期にはメス犬の行動が活発になることがあり、これによって消費カロリーが増加し、体重が減少することがあります。
ストレス:発情期は犬にとってストレスの多い時期であり、ストレスによって食欲が減少することがあります。

発情期の体重減少は一時的な場合もありますが、ほかの病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。発情期が終わっても体重が戻らない場合、またはほかの症状が見られる場合は、獣医師に相談することをおすすめします。

犬が痩せたときに考えられる病気

犬 外耳炎
どのような症状が出たら動物病院を受診した方がいいですか?
動物病院を受診すべき症状には以下のものが挙げられます。

食事量を増やしても体重が戻らない・体重の急激な減少:短期間で体重が著しく減少したり体重が戻らなかったりする場合は病気が潜んでいる可能性があります。
嘔吐や下痢:嘔吐や下痢が見られる場合は、脱水症状や栄養不足が進行している可能性があります。
飲水量や尿量の増加:糖尿病や腎臓病などの疾患の可能性が考えられます。

犬が痩せてしまう原因は多岐にわたります。痩せること自体が必ずしも病気を意味するわけではありませんが、特に急激な体重減少やほかの症状が伴う場合は、病気の可能性が高いため、早めに動物病院での診察を受けることが重要です。また、犬の食事や運動のバランスを日頃から注意深く観察し、健康状態を把握しておくことが大切です。
犬が痩せたときにどのような病気が考えられますか?
犬が痩せる原因として考えられる病気には、いくつかの可能性があります。以下に主なものを挙げ、それぞれの特徴を簡潔に説明します。

口内炎や歯周病:食欲はあるが、口の中の痛みや不快感により食事が摂れないといった症状が現れることがある
腫瘍:体内の腫瘍が進行すると、体重減少が見られる場合があります。
糖尿病:食欲がありながら体重が減少します。多飲多尿も特徴として見られます。
消化器疾患:栄養吸収不良による体重減少が見られます。下痢や嘔吐が伴うこともあります。
寄生虫感染:寄生虫による栄養吸収の妨げにより体重減少や下痢を引き起こすことがあります。
腎臓病:腎臓病が進行すると体重減少や脱水症状が見られる場合があります。
老化に伴う筋肉量の低下:高齢になると筋肉量が減少し、体重が減ることがあります。

これらの病気は、犬の体重減少の一般的な原因ですが、症状が見られた場合は、自己判断せずに獣医師の診断を受けることが重要です。特に、体重減少が急激である、あるいはほかの症状が伴う場合は、早急な対応が必要です。

犬が痩せた場合の対処法

犬が痩せてきた場合、食事を工夫するといいですか?
犬が痩せてきた場合の対処法として、食事の工夫が重要です。以下に、犬の体重減少に対する食事の工夫について詳しく解説します。

食事量や食事回数の増加:犬が痩せている場合、まずは食事量や食事回数を増やすことを検討します。これにより、摂取カロリーを増加させ、体重減少に対抗します。食事量を増やす際は、急激な変更ではなく徐々に行うことが重要です。また、食事の内容も考慮する必要があります。

栄養バランスの見直し:栄養バランスの良い食事を提供することが大切です。特に、タンパク質や炭水化物の量を増やすことで、必要なエネルギーを供給します。犬の年齢や健康状態に合わせて、適切な食事を選ぶことが重要です。必要に応じて獣医師に相談しましょう。

食べやすさの工夫:食事をより食べやすくするために、ドライフードに水を加えたり、缶詰やささみなどをトッピングしたりすることが役立つでしょう。食べやすさを工夫する際は、犬の好みや消化のしやすさも考慮する必要があります。

定期的な体重測定:食事の工夫を行った後は、定期的に体重を測定し、体重を確認します。体重の変化を記録し、状況に応じて食事の量や内容を調整することが重要です。体重が増えない場合や、ほかの健康問題が見られる場合は、速やかに獣医師に相談することが推奨されます。

総合的な健康管理:食事の工夫だけでなく、犬の全体的な健康状態にも注意を払います。適切な運動量の確保やストレス管理も重要です。犬の行動や様子に変化がある場合は、それが体重減少の原因である可能性も考慮し、適切な対応を行います。

犬が痩せてきた場合、食事の工夫をするだけでなく、犬の生活全般にわたるケアが重要です。体重減少の原因が病気の可能性もあるため、異変を感じたら迅速に獣医師の診察を受けましょう。
日頃から体重を記録しておいた方がいいですか?
犬が痩せた場合の対処法として、日頃から体重を記録しておくようにしましょう。体重記録が重要である理由と記録のポイントについて以下に解説します。

健康状態の把握:体重の変化は犬の健康状態を把握する上で重要な指標です。体重が急激に減少する場合、何らかの健康問題が発生している可能性があります。

病気の早期発見:定期的な体重測定により、病気の早期発見が可能になります。特に、食欲が変わらずに体重が減少する場合は、病気のサインの可能性があります。

食事管理の助け:体重の記録は、食事量の調整にも役立ちます。適切な食事量を決定するためには、体重の変化を知ることが重要です。

体重記録の方法のポイントを以下に解説します。

定期的な測定:体重は少なくとも1〜2週間に1回は測定することが推奨されます。これにより、体重の微妙な変化にも気づける可能性があります。

記録の保持:体重のデータは記録しておくことが重要です。これにより、長期的な体重の変化を追跡し、健康管理に役立ちます。

獣医師との共有:定期的に獣医師に体重の記録を見せることで、獣医師も犬の健康状態をより正確に把握できます。

犬の体重の記録は、健康管理の基本であり、病気の早期発見や食事管理に役立ちます。日頃から体重の変化に注意を払い、定期的に記録を取ることが、愛犬の健康を守るために重要です。
犬が痩せたときにはどのように生活環境を整えればいいですか?
犬が痩せた場合、生活環境を整えることが重要です。以下に、具体的な対処法を解説します。

食事の工夫:痩せた犬、特に老犬は消化機能が衰えている傾向にあります。消化の良い食事や、老犬用の缶詰など柔らかい食事を提供しましょう。また、好みの食事や、お湯でふやかしたドライフードを与えることで食欲を促進させます。

温かい環境の提供:痩せた犬は寒さに弱いため、室内の温度管理に注意しましょう。特に冬は暖房器具やペット用のホットカーペットを利用して、快適な温度を保ってください。寒さを防ぐために、洋服を着せることも役立つでしょう。ただし、犬が嫌がる場合は無理に着せないようにしましょう。

無理のない運動:老犬には無理のない範囲で散歩をさせることが重要です。犬のペースに合わせて、短時間でも外の空気を感じさせることが良い刺激となります。また、天気の良い日は、日光浴をさせてあげると良いでしょう。太陽の光は免疫力を高めます。

心地よい寝床:清潔で快適な寝床を用意しましょう。柔らかい毛布やクッションを使って、犬がリラックスできる環境を作ってあげてください。

編集部まとめ

犬 鼻 乾燥

ここまで犬が痩せることについてお伝えしてきました。
犬が痩せることの要点をまとめると以下の通りです。

  • 食欲の変動、老化に伴う筋肉量の低下、季節の変化による影響、発情期(ヒート)などが原因で犬が痩せることがある
  • 犬が痩せたときに考えられる病気には、口内炎や歯周病、腫瘍、糖尿病、消化器疾患、寄生虫感染、腎臓病などが挙げられる
  • 犬が痩せたとき、食事の工夫や体重記録、生活環境を整えることが対処法として挙げられる。また、異変を感じた場合は速やかに動物病院を受診することが重要

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献