犬が風邪かも?症状や治療法に関する質問にお答えします!

犬 風邪

犬が風邪を引いたらどうすればいいの?そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、犬の風邪について以下の点を中心にご紹介します!

  • 犬の風邪症状について
  • 犬の風邪の治療について
  • 犬の風邪に関する注意ポイント

犬の風邪について理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

犬の風邪症状について

犬の風邪症状に「咳」はありますか?
犬の風邪症状にも咳はあります。犬の咳は人間の咳とは異なり、のどの奥に何かが詰まっていて、吐き出そうとしているかのように見えます。咳が一度出始めるとなかなか止まらず、咳が続くことで嘔吐を引き起こすこともあります。また、首やのど周辺に触れるだけでも咳が誘発されることがあります。
犬の風邪症状に「くしゃみや鼻水」はありますか?
犬が風邪を引くと、人間と同じようにくしゃみや鼻水が出ることがあります。特に、鼻腔に細菌感染が起こった場合、粘り気のある膿性の鼻水が出ることがあります。くしゃみが続くと、鼻水に血が混ざることもありますので、注意が必要です。
犬の風邪症状に「発熱・食欲不振」はありますか?
犬は風邪を引くと体温が、39〜40℃まで上昇することがあります。発熱は、体を触った際に熱を感じるだけでなく、犬も倦怠感を感じるため、普段の活発さがなくなることがあります。また、発熱と同時に食欲不振も見られることがあります。これは、体が風邪と戦っているためにエネルギーを必要とし、それが食事に対する興味喪失として現れることがあります。しかし、これらの症状が現れたからといって必ずしも風邪であるとは限りません。他の病気でも同様の症状が見られることがありますので、犬に元気がない、または食欲がないと感じた場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
犬の風邪症状に「おなかの不調」はありますか?
犬が風邪を引くと、おなかが不調になることもあります。具体的には、うんちがゆるくなったり、吐いてしまったりすることがあります。これらの症状が続くと、犬は脱水症状を引き起こす可能性があります。脱水症状とは、体内の水分が不足し、体の機能が正常に働かなくなる状態のことです。脱水症状は犬にとって危険な状態であり、適切な治療が必要となります。したがって、飼い主さんは、犬のうんちの様子を注意深く観察しましょう。もし、何か異常を感じた場合や、症状が続く場合は、すぐに獣医に相談してください。

犬の風邪の治療について

犬が痙攣を引き起こす可能性のある病気とは?
犬の風邪は自然治癒しますか?
軽度の症状であれば、十分な栄養と安静に過ごすことにより自然治癒する可能性があります。しかし、犬は我慢強い生き物であり、症状が重度化していることに気づかないこともあります。また、風邪のような症状が他の病気を示している可能性もあります。そのため、犬の様子がいつもと違うと感じたら、自己判断せずに動物病院を受診しましょう。
病院ではどのような治療を行いますか?
犬の風邪の治療は、症状に合わせた対症療法が主になります。原因となる病原体や二次感染に対して抗生物質を投与し、咳に対しては鎮咳薬や去痰剤を使用します。また、ネブライザーを用いて、液体のお薬を霧状にして鼻や口から吸入する治療も行われます。これにより、お薬を直接呼吸器の粘膜に届けられます。くしゃみや鼻水、目やになどの症状がある場合には、点鼻薬や点眼薬を使用されます。発熱が見られ、食欲が低下している場合には解熱剤を使用したり、点滴を行ったりします。さらに、身体の抵抗力を高めるためにインターフェロンを使用した治療も行われます。
人間用の風邪薬を飲ませても大丈夫ですか?
人間の風邪薬は、犬に対しては効果が確認されておらず、犬に対して害のある成分が含まれている可能性があります。また、犬と人間では体の大きさや代謝の違いから、必要とする薬の量も異なります。したがって、人間用の風邪薬を犬に使用してはいけません。犬が風邪をひいた場合、人間と同じような市販の風邪薬は存在しないため、必ず獣医に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

犬の風邪に関する注意ポイント

風邪が重症化しやすい犬はいますか?
風邪が重症化しやすい犬としては、生後6週間〜6ヶ月頃の子犬や、体力や抵抗力が落ちている高齢犬が挙げられます。そのため、健康管理のために、適度な運動による体力づくり、栄養バランスの良い食事による免疫力の向上、そして早期の病院受診が重要となります。
犬の風邪対策にワクチンは有効ですか?
犬の風邪の予防には、ワクチン接種がおすすめです。犬の混合ワクチンは、2種から10種まであり、5種以上のワクチンを接種することで、パラインフルエンザウイルスや犬アデノウイルスⅡ型などの感染を予防できます。特に、免疫が未熟な子犬は風邪が重症化しやすいため、予防接種が重要です。また、感染してしまった場合でも、ワクチン接種は重症化するのを防ぐ役割を果たします。さらに、適切な時期に適切な投与間隔で接種することで、犬の風邪症状の発現を抑えられるため「いつ」「何回」「どんな種類」のワクチンを接種したか記録するようにしましょう。
ワクチン接種にかかる費用は、動物病院ごとに異なりますが、約5,000〜10,000円とされています。

編集部まとめ

ここまで犬の風邪についてお伝えしてきました。
犬の風邪の要点をまとめると以下の通りです。

  • 犬の風邪の症状としては咳やくしゃみ、発熱、食欲不振、鼻水が挙げられる
  • 軽度の症状であれば、十分な栄養と安静に過ごすことにより自然治癒する可能性がある
  • 生後6週間〜6ヶ月頃の子犬や、体力や抵抗力が落ちている高齢犬は風邪が重症化しやすいため注意が必要

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

【参考文献】