猫が爪を噛むのはなぜ?対処法や注意が必要なサインなどを解説

猫が爪を噛むのはなぜ?対処法や注意が必要なサインなどを解説

猫を飼っていると、自分の爪を噛んだり、引っ張ったりしているところをよく見かけます。何気ない様子にも思えますが、かなり勢いよく噛んでおり、心配している飼い主の方も多いのではないでしょうか。怪我をしないかという点も気にかかります。今回は猫の爪噛みをテーマに、爪を噛む理由から、適切な対処法まで、押さえておくべきポイントをわかりやすくまとめました。注意が必要なサインもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

猫が爪を噛む理由

猫が爪を噛む理由

猫が音を立てて勢いよく爪を噛んでいる様子を目にすると、何かストレスを抱えているのではないかと不安になります。お手入れの一環であればよいのですが、実際のところ、猫が爪を噛む理由は何なのでしょうか。

猫が爪を噛むのはなぜですか?
まず、猫は身づくろい行動、すなわちグルーミングの一環として、自分の爪を噛みます。グルーミングは自然な行動であり、一日に数回、丁寧に爪を噛んでいるようであれば、特に問題はありません。グルーミング以外にも、猫は爪の生え変わりを助けるために爪を噛みます。猫の爪は層状に重なった構造をしているため、自分で噛んだり、引っ張ったりして、古くなった外側の層を剥がしているのです。こちらも正常なセルフケアなので、特定の爪を気にするような行動が見られなければ、心配はいりません。注意が必要なのは、病気や怪我に起因する違和感や怪我により、爪を噛んでいるケースです。病気や怪我のせいで爪を噛んでいるときは、動物病院の受診を検討する必要があります。このように、猫が爪を噛む理由は一つではないため、愛猫の状況をよく観察して、そのまま様子を見てよいのか、何かしらの対応が必要なのか、慎重に見極めなければいけません。
猫が爪を噛んでいる場合、飼い主が爪を切る必要はないですか?
屋外で過ごしている猫であれば、木登りなどによって古くなった爪の層が自然と剝がれ落ちやすいのですが、室内飼いの場合は爪とぎの回数が少なくなりがちです。爪が伸び過ぎると、歩きづらい、引っかかるといった弊害があり、猫自身も気にしてしまいます。猫が爪を噛んでいる様子が見られても、フローリングを歩くときにカチカチという音が鳴る場合は、伸び過ぎと判断してください。足先から爪が見えているときも同様です。愛猫の様子をチェックして、伸び過ぎていると感じたら、爪噛みの有無によらず、飼い主が爪を切ってやる必要があります。
ストレスから猫が爪を噛むケースもあるのか教えてください
猫の爪の先端部分をチェックしたときに、ボロボロの状態であったり、極端に短い爪が見られたりするなら、ストレスが原因で爪を嚙んでいる可能性があります。一緒に遊ぶ時間が短くなっているなど、愛猫のストレスに心あたりはないか考えてみて、状況の改善に努めてください。ただし、心配するあまりに無理やり爪噛みを止めようとすると、猫が怒ってしまいます。飼い主だけで解決することが難しい場合は、動物病院を受診しましょう。

猫が爪を噛むときに注意が必要なサイン

猫が爪を噛む理由は一つではなく、状況に応じた対応が必要であるとお伝えしましたが、問題のない爪噛みと注意が必要な爪噛みは、どのようにして見分けるとよいのでしょうか。動物病院を受診する目安も含めて、詳しく解説します。

問題のない爪噛みと注意が必要な爪噛みの見分け方を教えてください
猫に特段変わった様子がなく、お手入れの一環として爪を噛んでいるようであれば、特に問題はありません。一方、特定の爪ばかりをしつこく噛んでいたり、足を気にして歩き方が変になっている様子が見られたら、注意が必要です。血が滲んだり、爪の根元が腫れたりしているときも、何らかの異常があることを疑いましょう。
爪を噛む猫が足を上げた状態でいるのはなぜですか?
注意が必要な爪噛みを放置していると、爪の周囲が腫れ上がり、激しい痛みを伴います。爪を噛む猫が不自然に足を上げた状態でいるのは、この痛みのせいです。歩き方が変になる程に状態が悪化していれば、日常生活にも支障が出ます。できるだけ早く猫の苦痛を取り除いてやるためにも、動物病院の受診を急ぐべきです。
早急に動物病院を受診すべき爪の状態を教えてください
爪から血が出ている場合は、出血の量が少なくても、動物病院を受診してください。また、爪の周囲が腫れ上がっている場合にも、受診を急いだ方がよいでしょう。様子を見てばかりいると、どんどん症状が悪化してしまい、猫が痛みから足を上げた状態で過ごすようになります。膿が出ている場合は、細菌感染が起きていると考えられるので、やはり動物病院にかかる必要があります。消毒や内服薬などにより、集中的に治療しなければいけません。症状が重くなると、爪が取れてしまう恐れもあります。万が一、指の骨に感染が起こると、外科的な処置が必要になるかもしれません。こうした状態が見られたときはもちろん、猫の様子に不安を覚えるようであれば、躊躇することなく獣医師の判断を仰ぐことをおすすめします。

猫が爪を噛むときの対処法

猫が爪を噛むときの対処法

終わりに、猫が爪を噛むときの対処法をまとめます。飼い主が責任を持って、猫の爪噛みに対する理解を深め、状況に応じた対応を取ることが大切です。

生活環境を見直すことで、猫が爪を噛むのを防ぐことはできますか?
生活環境を見直すことによっても、猫が爪を噛むのを防ぐことは可能です。例えば、
キャットタワーやおもちゃ、爪とぎといった遊び道具を取り揃えることで、適切な刺激を与え、猫が退屈しないように意識すれば、問題があるような爪嚙みを防げるかもしれません。外の景色が楽しめるスペースを作ってあげるのも有効です。
猫が爪を噛んで出血したときの対処法を教えてください
怪我の状態をチェックして、爪が剥がれているようであれば、出血量が多くなることが予想されます。ガーゼや脱脂綿などで血が出ている部分を押さえ、止血するようにしましょう。万一の場合に備えて、ペット用の止血剤を買い求めておくのもおすすめです。止血の応急処置が済んだら、無理に自宅で解決しようとせず、速やかに動物病院を受診してください。
爪を噛む行動が続く場合、動物病院を受診すべきですか?
お手入れの一環としての爪噛みが続くのは問題ないのですが、過剰な爪噛みが長く続くような場合には、動物病院を受診すべきです。獣医師は猫の健康状態を総合的に評価したうえで、適切な治療計画を立ててくれるため、対応に限界を感じたら、なるべく早期に動物病院にかかった方がよいでしょう。獣医師に相談すると、猫のストレスや行動問題に関する専門的なアドバイスも得られることから、飼い主の負担も軽減されるはずです。

編集部まとめ

猫が爪を噛む理由は一つではありません。グルーミングや生え変わりを助ける目的で爪を噛んでいる様子であれば、特に心配する必要はないでしょう。一方、病気や怪我、ストレスに起因する過剰な爪噛みが続く場合には、なるべく早く動物病院を受診することをおすすめします。放置して症状が悪化すると、歩行が困難になるなど、日常生活にも支障が出かねません。飼い主として、そのときどきの状況を慎重に見極めつつ、適切な対応を取るよう心がけてください。

【参考文献】