トリミングの抜け毛料金はいくら?追加費用が発生する理由や自宅でできる対策を解説

トリミングの抜け毛料金はいくら?追加費用が発生する理由や自宅でできる対策を解説

ペットの抜け毛は飼い主の頭を悩ませる問題です。放置すると見た目の美しさが損なわれてしまい、健康リスクも高まることから、適切なケアが欠かせません。とはいえ、トリミングサロンでは追加料金が発生する場合もあるため、利用を躊躇している方もいるのではないでしょうか。今回はトリミングの抜け毛料金をテーマに、追加料金がかかる理由や料金の目安などについてまとめました。抜け毛料金を抑えるために自宅でできる対策もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

トリミングで抜け毛料金が発生する理由

トリミングで抜け毛料金が発生する理由

まずは、なぜトリミングの際に抜け毛料金が発生するのか確認しましょう。どのような状態で追加料金がかかるのかも併せて押さえておくと、料金を抑えるためにできるケアの内容も理解しやすくなります。

トリミングで抜け毛料金が追加されるのはなぜですか?
トリミングの価格には基本的に、抜け毛料金が含まれておりません。そのため、ペットの身体から抜け落ちる毛が大量に残っている場合には、クレンジングや専用トリートメントによって抜け毛を取りやすくし、ブラッシングで除去するといった作業が別途発生することから、追加料金がかかるのです。当然施術時間は長くなり、トリマー一人での対応が難しくなるケースもあるので、その分の手間賃が発生するものと理解しておきましょう。
どのような状態だと抜け毛料金がかかりますか?
抜け毛に関する規定はトリミングサロンごとに設けられており、追加料金の有無や、どの程度の請求があるかは施設によって異なるため、一概にいうことはできません。しかしながら、抜け毛料金が別途発生するシステムが採用されていて、大量の抜け毛により施術時間が長くなるような状態であれば、抜け毛料金が必要となる可能性が高いといえるでしょう。抜け毛の対応について疑問がある場合には、あらかじめ当該サロンに確認しておくことをおすすめします。
毛玉やもつれも追加料金の対象になるのか教えてください
抜け毛を放置してしまうと、毛玉やもつれの原因になります。特に長毛種の場合は毛玉やもつれができると取り除くことが難しく、通常よりも長い施術時間と労力を要するため、抜け毛同様に追加料金の対象となるケースが一般的です。なお、毛玉やもつれは皮膚に圧力をかけるだけでなく、毛が抜けて床に散らばればそこに雑菌が繁殖し、ペットの皮膚に感染症を引き起こす可能性もあります。そうした事態を防ぐためにも、適宜抜け毛をケアすることが大切です。

トリミングの抜け毛料金の相場

トリミングの抜け毛料金の相場

一口にトリミングの抜け毛料金といっても、どの程度の価格となっているかは施設によって異なります。ここでは、気になる抜け毛料金の相場について、具体的な情報をチェックしましょう。

抜け毛処理にかかる料金の目安を教えてください
抜け毛料金は作業時間や労力に対して発生するため、実際に施術を進めてみないと正確な金額はわかりませんが、相場ということであれば、10分あたり1,000円程度に設定されているケースが一般的です。抜け毛対応というと簡単に済むようにも思えるものの、実際には入念なブラッシングやシャンプーで洗い流す作業、ドライヤーの風によって舞い上がった毛の処理など、多くの工程が追加で発生します。手間がかかる程に料金も高くなるということを、あらかじめ念頭に置いておきましょう。
犬種やサイズによって抜け毛料金は変わりますか?
ポメラニアンやゴールデンレトリバー、コーギー、柴犬といった犬種については、抜け毛が多く、追加料金が発生しやすい傾向が見られます。また、身体が大きく毛量が多いペットの場合も、シャンプーやドライヤーの時間が長くかかり、抜け毛料金が高くなる可能性があるでしょう。
換毛期は抜け毛料金が高くなることがありますか?
犬の毛は一年をとおして生え変わりますが、換毛期にあたる春と秋には、抜け毛が一段と目立つようになります。室内で飼育している場合は季節の変化が感じづらく、換毛期が長引くことも考えられるでしょう。こうした時期には大量の毛が抜け落ちるため、日頃のケアを怠っているケースでは特に、トリミングの抜け毛料金がより高額になる可能性があります。換毛期の抜け毛を放置すると、抜け毛料金が発生することはもちろん、ペットにかかる負担も大きくなるため、注意しなければなりません。

抜け毛料金を抑えるために自宅でできる対策

トリミングサロンで大量の抜け毛が見られると追加料金が発生するものの、日頃から飼い主が適切なケアを行っておけば、抜け毛料金を抑えることも可能です。終わりに、自宅でできる抜け毛対策を紹介するので、ぜひ実践してみてください。

トリミング前に自宅でできる抜け毛対策を教えてください
毛玉ができている場合には、スリッカーブラシなどを使って毛先から丁寧にほぐしてあげましょう。無理やり引っ張るようなことはせず、軽く皮膚を押さえながら、少しずつ作業を進めるのがポイントです。毛玉が取れたら、コームブラシで全体を整えて、毛のもつれを解消します。ただし、毛玉が大きくなり過ぎていたり、皮膚に近い箇所でフェルト状になっていたりするときは、ペットの皮膚を傷付ける恐れがあるため、自宅でのケアは避けてください。抜け毛の状態がひどいようであれば、プロに任せるのがおすすめです。その他には、適宜シャンプーを実施して毛穴に詰まった汚れを洗い流すことも、抜け毛の予防に役立ちます。
日頃のブラッシングで抜け毛料金を抑えられますか?
日頃からブラッシングをこまめに行うことは、ペットの見た目や健康の維持に役立つだけでなく、抜け毛の軽減にもつながります。ペットの種類や毛質に応じてブラシを選び、皮膚を傷付けることがないように優しくケアしてあげましょう。飼い主のブラッシングによって抜け毛の量が少なくなれば、トリミングサロンでの追加料金を抑えることができます。施術時間の短縮はペットのストレス軽減にも有効なので、日常的なケアを意識してください。
換毛期のケアで心がけるべきことはありますか?
換毛期の間は、身体が多くのエネルギーを消費して新しい毛を生やそうとすることから、ペットはストレスや疲れを感じやすくなります。そのため、外からのケアのみならず、適切な食事により栄養補給を促すことで、内からもケアするよう心がけるとよいでしょう。特に、毛を構成するタンパク質や、ケラチンの生成に必要となる亜鉛を接種できるようサポートしてください。良質な動物性タンパク質を含むフードや、サプリメントを取り入れることもおすすめです。換毛期はペットと飼い主の双方にとって負担の大きい時期ながら、正しいケアを行えば、健やかに過ごすことができます。いつも以上にペットの様子に気を配ってやり、抜け毛が発生しやすい換毛期を乗り越えましょう。

編集部まとめ

トリミングサロンで大量の抜け毛が発生すると少なからず手間を要するため、追加料金がかかることが考えられます。料金体系は施設ごとに異なりますが、施術後に焦らないためにも、疑問に思うことがあれば事前に確認を入れましょう。なお、より細やかなフォローが求められる換毛期も含めて、飼い主が日常的なケアを行えば、抜け毛を軽減することも可能です。抜け毛のケアはペットの見た目や健康の維持に大きく寄与するため、こまめなブラッシングなどを心がけてください。

【参考文献】