ペットホテルに愛犬を預けたい|ペットホテルの種類や選び方を解説

ペットホテル 犬

旅行などで大切な家族の愛犬をペットホテルに預けるときに、気になることがたくさんあります。

愛犬がほかの犬達と仲よくできるかも気になります。そして愛犬にアレルギーがあると、食事も持参する必要があると考えていきましょう。ほかにも、自宅にいるときのように心地よく過ごせる環境かどうかも調べることが大切です。さらにしつけも一緒に行ってくれるペットホテルもあるため、必要な場合には調べる必要があります。

飼い主さんにとって愛犬を預ける際に、できるだけストレスなく過ごさせたいと考える方にペットホテルの種類や選び方を詳しく解説していきます。

ペットホテルに愛犬を預ける際に必要な準備

ぬいぐるみ

愛犬をペットホテルに預ける際は、事前準備をしっかり行うことで満足して預けられます。以下のような3つのポイントをふまえておきましょう。

まずホテルの選定は、インターネットや近所の方の情報をもとに信頼できるペットホテルを探すことができます。実際に訪問し、清潔さやスタッフの対応、設備などを確認しましょう。

ほかにも行っているサービスに 散歩の頻度・食事提供の有無・個室の有無・トリミングやトレーニング、しつけなどもできるかを調べておきましょう。

そしてペットホテルを選ぶ際に、チェックしておくことは第一種動物取扱業としての登録があり動物取扱責任者がいるかどうかです。

ペットホテルには、これらの二つの資格が義務付けられているので事前にホームページで確認しておきましょう。また預かってもらう条件に、狂犬病や混合ワクチンの証明書が必要な場合があります。

ほかにもフィラリアやノミ、ダニの予防薬が必要なペットホテルもあります。合わせて事前に確認しておきましょう。

さらに愛犬が、アレルギーや下痢や便秘をしやすいなど、健康状態の情報もまとめて薬なども準備しておくことも大切です。ペットホテルの選定と健康チェックが済んだら、毛布・ベッド・おもちゃなど愛犬が満足して過ごせるアイテムを準備します。リードや首輪、いつも食べているドッグフードの持ち込みが可能かも確認しておきましょう。

ペットホテルの種類

くるまる

ペットホテルには、ペットホテル専門型・動物病院併設型・ペットショップ併設型・トリミングサロン併設型・訓練所併設型などがあります。各所、詳しく解説していきます。

ペットホテル専門型

ペットホテル専門型は、ペットの一時預かりや宿泊を専門に提供する施設です。宿泊環境に特化しているためケージや個室、フリースペースなどペットが快適に過ごせる設備が整っています。防音設備や空調管理、衛生面への配慮が徹底されている場合が多く 、長期旅行や急な用事にも対応しやすいのが特徴です。

またスタッフが24時間常駐している施設もあるため、夜間の見守りが可能となります。食事・散歩・遊びの時間などペットごとに合わせたケアができ、ペットの性格や健康状態に応じた柔軟な対応が可能です。さらにほかの業務(トリミングや治療)がない分、ストレスの少ない環境のため、神経質な犬にも柔軟に対応ができます。

動物病院併設型

動物病院併設型ペットホテルとは、動物病院が運営している、または動物病院内に設置されているペットホテルのことです。動物病院併設型タイプのペットホテルは、獣医師や動物看護師が常駐している場合が多く、持病のあるペットや高齢で健康管理や緊急時の対応が必要な犬に対応できるのが特徴です。また動物病院の基準に準じた衛生管理が行われており、感染症対策が徹底されています。

宿泊中にトリミングや歯のケアなど、動物病院で提供するほかのサービスを受けられることもあるので、健康面で不安がある犬も満足して預けられます。動物病院特有の匂いや音がストレスになることもあるので、事前に同行して愛犬の様子を確認しておきましょう。

ペットショップ併設型

ペットショップ併設型ペットホテルとは、ペットショップが運営している、またはペットショップ内に設置されたペットホテルのことです。ペットショップ併設型のホテルは、ペットグッズを買い足すことができるほかにも、トリミングのサービスと連携しやすい点が特徴です。また商業施設や街中にある場合が多く買い物しながら預けたり、引き取ったりがスムーズに行えます。

ペットに関するサービスが一カ所で受けられるため、宿泊中にトリミングやシャンプーをしてもらうこともできます。また愛犬を迎えたのが同じペットショップであれば、スタッフが子犬のころからの様子も把握できるので、心地よく預けることができるでしょう。動物病院併設型と比べて利用のハードルが低く、健康なペット向けに適しています。

トリミングサロン併設型

トリミングサロン併設型ペットホテルとは、トリミングサロンが運営している、またはサロンに併設されているペットホテルのことです。トリミングサロン併設型は、宿泊中にトリミングや美容ケアを受けられる点が特徴で美容に気をつかう飼い主が利用しやすいメリットがあります。

宿泊中にトリミング・シャンプー・爪切り・肛門絞りなどのサービスが受けられるため、ペットを清潔できれいな状態に保ちながら宿泊させることができます。飼い主が迎えに行く際に、きれいな状態で返してもらえるのが魅力です。

トリミングのプロが在籍しているので、健康状態や皮膚の状態に気付きやすく愛犬も快適に過ごせます。動物病院併設型とは違って医療対応は基本的に行っていないので健康なペット向けになります。

訓練所併設型

訓練所併設型ペットホテルとは、ペットのしつけや訓練を行う訓練所が運営、併設されているペットホテルのことです。訓練所併設型では、宿泊中にしつけやトレーニングを受けさせたい飼い主に適しています。

宿泊中にプロのトレーナーから基本的なマナーや行動矯正のトレーニングを受けられ、ペットの行動や性格を理解したスタッフがケアをしているので、しつけも合わせて行いたいペットにとってメリットがあります。

トレーニングや広い訓練施設を使った運動時間が含まれている場合が多く、エネルギーを持て余しがちな犬に向いてると言えるでしょう。価格は、通常のペットホテルよりも高くなることもありますが、しつけが必要な愛犬が宿泊しながら習得できるのがうれしいペットホテルです。

ペットホテルの選び方

イヌのおもちゃ
ここからは、ペットホテルの選び方を紹介します。

第一種動物取扱業者の登録がされているかチェック

ペットホテルに、第一種動物取扱業者としての登録があるかどうかをチェックしておくと、愛犬を預ける際に満足したサービスを利用できます。第一種動物取扱業者とは、動物の取扱いに関する法的基準を満たした業者をさし、適切な環境や管理を行なうことが義務付けられています。

動物取扱責任者が在籍しているかチェック

ペットホテルで動物取扱責任者が在籍しているかどうかを確認しておくと、愛犬が快適に滞在できる重要なポイントになります。動物取扱責任者とは、動物の適切な取り扱いを監督するための第一種動物取扱業者に義務付けられている資格保持者になります。獣医師・動物看護師・トリマー・愛玩動物飼養管理士の資格が一般的です。

預かってもらえる犬種やサイズをチェック

ペットホテルを選ぶ際には、預かり可能な犬種やサイズを事前に確認するのが大切です。施設によって対応できる犬種やサイズに違いがあります。愛犬に適したケージの広さを選ぶことで、安全で快適に過ごせます。

愛犬の大きさや体重を事前に確認し、伝えておきましょう。確認する際に、以下の犬種に制限があることがあります。

  • 大型犬(ゴールデンレトリバー・グレートデーンなど)
  • 超小型犬(チワワ・トイプードルなど)
  • 特定の性格が特徴的な犬種(ジャーマンシェパード・ピットブルなど)

ペットホテルでは、小型犬・中型犬・大型犬でエリアや設備が分かれていることがあります。事前に愛犬のサイズや犬種、性格やしつけの状態なども明確に伝えておきましょう。

宿泊する部屋のスタイルをチェック

ペットホテルを利用する際には、宿泊する部屋のスタイルを確認しておくことが大切です。部屋のタイプによって愛犬の快適さやストレスの感じ方が大きく変わるため、愛犬の性格やニーズに合ったスタイルを選びましょう。ペットホテルでは以下のようなスタイルがあります。

  • ケージタイプ
  • 個室タイプ
  • スイートルームタイプ

ケージは、ペットの大きさによって変わってきます。オーバーサイズの場合、追加料金がかかる可能性もあるので事前に確認しておきましょう。大型犬や特定の犬種に特化したケアを提供している施設もあります。活発な犬の場合、運動時間が確保されているかも確認しましょう。

ほかにも多数の犬、混合預かりができる施設もあります。小型犬と大型犬が同じエリアで預けられる場合に事故のリスクがあるので通常は離れてしまいますが、ご家庭で飼育している環境のまま一緒に愛犬を預けたいと考えている場合は、個室やスイートルームがあるか確認しておきましょう。

ペットホテルの特徴

タオルに包まれる犬

ペットホテルは、飼い主が旅行や出張、急な外出などでペットを一時的に預けるための施設です。ペットホテルの特徴を理解し、愛犬が快適に過ごせる場所を選ぶことが大切です。

愛犬の宿泊や一時預かりが可能

ペットホテルには買いものができるペットショップと一緒になっている施設や、トリミングが主で行っている施設、病気のケアもできる病院型の施設などさまざまです。ペットホテルのなかには、宿泊や一時預かりを行っている施設もあるので、事前にどのようなサービスがあるのかを確認しましょう。

散歩の代行や食事などのサービスが可能

いろいろなスタイルで運営されているペットホテルがあります。事前見学が可能かどうかを確認し、衛生管理や設備の状態、スタッフの対応をチェックしておきましょう。

またほかの利用者の体験談やレビューは、施設の信頼性を知る手助けになります。ペットホテルのホームページや利用者の情報も調べておきましょう。

さらには宿泊費以外に追加料金が発生するサービス(散歩・トリミング・トレーニング・病気時の対応など)がある場合は、愛犬に何が必要か考えておくと預かりがスムーズにすすみます。

ペットホテルの費用相場は?

お金

ペットホテルの費用相場は施設の種類や提供されるサービスやペットの種類やサイズ、滞在期間によって違いがあります。また地域や施設の特徴によっても差も生じるでしょう。一般的な1泊での具体的な金額は、以下となります。

  • 小型犬2,000円〜5,000円
  • 中型犬3,000円〜6,000円
  • 大型犬 5,000円〜8,000円

ほかにもお散歩代、食事やおやつ、トリミングの料金がかかるなど追加サービスや特別ケアも確認しておきましょう。また長期滞在割引などもがある施設もあります。提供されるサービスや料金をよく確認して、ペットが快適に過ごせる施設を選びましょう。

愛犬をペットホテルに預ける際の注意点

犬好き

愛犬が心地よくペットホテルで過ごせるためにも、日頃の様子を詳しく伝え性格を正直に話しておくことが大切です。人懐っこい犬・吠え癖がある・噛み癖がある・ほかの犬との相性など日常生活で感じることをスタッフに伝えておきましょう。

愛犬がストレスを感じる可能性

ペットホテルに泊まり環境が変化すると犬はストレスを感じやすくなります。個々の犬の性格によりますが、できるだけ避けたいことです。ストレスの原因を理解して、できる限り軽減する工夫が必要となります。

愛犬がどのような環境で過ごすのが快適なのかを理解してニーズに合わせてサポートしてくれるペットホテル選びが大切です。犬のストレスの原因愛は以下のようなことがあげられます。

  • 環境の変化(音・匂い・場所など)
  • ほかの犬や動物の存在
  • 飼い主との分離
  • 運動不足体調不良や健康管理の不安

大切な愛犬が快適に滞在できるためにもペットホテルで慣らし体験を行うことが大切です。そして慣らし体験の際には、お気に入りの匂いがついたグッズやいつも食べているペットフードの持ち込みが可能かなど事前に確認しておきましょう。

狂犬病予防接種や混合ワクチン接種が必要な可能性

ペットホテルでは、たくさんの犬と接触する可能性があるので感染症にかかることがあります。ペットホテルでは、ワクチン接種が必要なことがほとんどです。

ワクチンの種類には、狂犬病ワクチンなど打つことを義務付けられているコアワクチンと任意でうけるものがあります。任意のワクチンのなかには、何種類かを混合したものがあります。

予防接種の証明書が必要なのかは、ペットホテルによってことなるので、確認して混合ワクチンの予防接種証明書や狂犬病予防注射済票などを用意しておきましょう。

まとめ

黒い犬

家族の一員である愛犬を預ける際には、いろいろと気になることがあります。ペットホテルを選ぶ際には、愛犬を預かってもらう際にどのようなことを重視するかを明確にし、相性のよいホテルを選びましょう。

愛犬の様子を日頃から観察し、健康チェックやしつけの状態を飼い主がしっかり把握して、快適に過ごせるように事前準備を怠らないことが大切です。

参考文献