子犬のトリミングはいつからできる?頻度や注意点・料金についても解説

子犬のトリミングはいつからできる?頻度や注意点・料金についても解説

「子犬の毛が伸びてきたけど、トリミングサロンへはいつから行けばよいのかわからない」という方もいるでしょう。

トリミングは見た目の可愛さをアップさせるだけではなく、愛犬の毛玉や皮膚トラブルを予防するために大切なケアです。

本記事では子犬のトリミングはいつからできるのか、頻度やサロンに行く際の注意点などを解説します。

シャンプーやカットにかかる料金も紹介するので、トリミングサロンに連れて行く際の参考にしてもらえると幸いです。

子犬のトリミングはいつからできる?

ブラッシングされるトイプードル

子犬のトリミングはいつ頃から始めたらよいですか?
子犬のトリミングは生後3〜6ヶ月頃に始めるとよいとされています。予防接種を終えていないうちにサロンへ通ってしまうと感染症にかかるリスクが上がったり、ほかのワンちゃんに移してしまったりするためです。
生後3ヶ月ほどの子犬はあまり毛が伸びておらず毛質もやわらかいため、ブラッシングやカット台に乗せるなどして、トリマーやサロンに慣れさせていきましょう。その後毛が伸びてきたらカットやシャンプー、爪切りなどの本格的なトリミングを開始していきます。愛犬の性格や成長スピードにあわせてスタートしましょう。
ワクチン接種後の方がよいですか?
初めてのトリミングはワクチンを接種した後の方がよいでしょう。産まれたときに親犬からもらった免疫は成長とともに薄れていきます。お散歩やトリミングサロンなど外に行く機会が増えれば感染症のリスクがでてくるため、ワクチンを接種してからのトリミング開始がおすすめです。
生後2ヶ月から混合ワクチンなどの基本的なワクチン接種が始まり、5ヶ月頃には接種が終了するためトリミングを始めるタイミングにも適しています。また、生後91日から接種が可能になる狂犬病のワクチンは接種が義務付けられています。打っていないと利用できないトリミングサロンがほとんどのため、打ち忘れないように注意しましょう。
早い時期からトリミングに慣れた方がよいですか?
早い時期からトリミングに慣れておくとトリマーとの信頼関係を築きやすく、シャンプーやカットなどに慣れやすくなります。生後半年ほどまではパピー期といわれ、警戒心が薄く新しいことをどんどん吸収していく時期です。飼い主さんとの信頼関係を築くとともに社会のルールを学びながら身体も心も大きく成長していきます。
パピー期を終えると警戒心が強くなり慣れない環境にストレスを感じやすくなるため、トリミング中に暴れてしまう原因につながります。ワンちゃんが快適にサロンへ通えるように、パピー期からトリミングに慣らしてあげるとよいでしょう
トリミングが必要のない犬種を教えてください。
犬種によって施術の内容は変わりますが、すべてのワンちゃんにトリミングは必要です。
長くて硬いオーバーコートとやわらかくて密集しているアンダーコートの2種類の毛で覆われたダブルコートの犬種は、一定期間で毛が生え変わるためブラッシングが必要です。寒さに強いのが特徴ですが、一度に抜ける量が多く部屋の掃除をこまめにしたりブラッシングをしてあげたりとワンちゃんのストレスを軽減しなくてはいけません。
トリミングには皮膚の健康状態を確かめる役割もあるため、定期的にトリミングサロンへ通いブラッシングや爪切りなどをするのがおすすめです。

子犬のトリミングの頻度と注意点

毛を刈られた犬

子犬のトリミングの頻度はどのくらいでしょうか?
子犬のトリミングの頻度は犬種や毛の長さによって異なります
  • 長毛種(プードルやポメラニアンなど)4週間に1回
  • 中毛種(秋田犬やコーギーなど)6~8週間に1回
  • 短毛種(チワワやミニチュア・ピンシャーなど)数ヶ月に1回

長毛種のワンちゃんは毛が長く絡まりやすいため、トリミングの回数が多くなります。毛が抜ける春と秋は伸びた毛同士が絡まないように、ブラッシングを中心にケアしていきます。夏は熱がこもらないように短くカットしたり、シャンプーをしたり皮膚を清潔に保ってあげることが大切です。冬になると寒さから身を守るために毛が伸びますが、あまりカットせずにブラッシングと保湿ケアをして乾燥による皮膚トラブルを防いでいきます。
犬種や季節によってもトリミングの頻度やケアの仕方が異なるため、飼い主さんと子犬の犬種に合った頻度でサロンに通いましょう。

子犬をトリミングに連れて行くときの注意点を教えてください。
トリミングサロンに連れていくときの注意点は健康状態の確認です。子犬の体調がすぐれなかったりいつもと様子が違ったりしてないかチェックしましょう。体調が万全な状態でないとストレスを感じやすく、カットやシャンプーなど身体に触れられることを嫌がったりトリマーや飼い主さんとの信頼関係に影響を与えてしまいます。
また、お腹が空いていると機嫌が悪くなってしまうため、軽く食事を済ませておくとよいでしょう。愛犬がリラックスしてトリミングを受けられるように、ちょっとした体調の変化にも注意してあげる必要があります。
子犬をトリミングに連れて行く際に持っていくべきものを教えてください。
トリミングに行くときに必要な持ち物の一つが狂犬病や混合ワクチンの接種証明書です。愛犬を感染症から守るだけでなく、ほかのペットやトリマーを守るためにもほとんどのサロンで接種証明書の提示が求められます。当日焦らないためにワクチン接種をしたときに動物病院で注射済票をもらい、各市町村の窓口へ提出して接種証明書を発行してもらいましょう。
また、トリミング中のストレスを減らしてあげるために、お気に入りのおもちゃやおやつを持っていくのがおすすめです。サロンによって持ち込めるものが異なるため、事前に確認しておきましょう。

子犬のトリミングの料金

おとなしく座る犬

小型犬の場合の料金はどのくらいですか?
小型犬のトリミング料金の相場は以下のとおりです。
  • シャンプーのみ3,000~5,000円(税込)
  • シャンプーとカット5,000~7,000円(税込)

小型犬のなかでもプードルやポメラニアンなど、毛が長くカットが難しい犬種は料金が高く設定されているのが一般的です。毛の量が多めの犬種は、シャンプーと一緒にトリートメントをしてもらうと毛玉や絡まりを防げます。
また、サロンによっては年齢や体重の重さごとにプラス料金が発生する場合もあるため確認しておきましょう。

中型犬の場合の料金はどのくらいですか?
中型犬のトリミング料金の相場は以下のとおりです。
  • シャンプーのみ4,000~5,000円(税込)
  • シャンプーとカット6,000~9,000円(税込)

ウィペットやバセンジーなど毛が短いシングルコートの犬種は、カットをする必要はありません。サロンによっては追加オプションにはなりますが、爪切りや耳掃除などのケアを取り入れてあげるとワンちゃんとのスキンシップがとれるためおすすめです。

大型犬の場合の料金はどのくらいですか?
大型犬のトリミング料金の相場は以下のとおりです。
  • シャンプーのみ6,000~8,000円(税込)
  • シャンプーとカット10,000~15,000円(税込)

ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーなどの大型犬は、身体が大きいため複数のトリマーで行う場合があります。大型犬のトリミングをしていないサロンもあるため注意が必要です。

編集部まとめ

愛犬と遊ぶ女性

トリミングは見た目のきれいさを保つ以外にも、愛犬とのコミュニケーションや健康状態を知る大切な時間です。

初めてのトリミングは狂犬病や混合ワクチンの接種を終えた、生後3〜6ヶ月頃が適しています。

警戒心が少なく新しいことへの吸収が早いパピー期からサロンに慣れさせると、トリマーとの信頼関係を築きやすくストレスを軽減できます。

犬種によってトリミングの施術内容や頻度は変わりますが、皮膚のケアや清潔を保つためにも定期的にサロンに通いましょう

サロンによってトリミングの内容や料金、持ち物が異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

気持ちのよい時間を過ごせるように、子犬と飼い主さんにとって信頼できるトリミングサロンを見つけましょう。

参考文献