しつけ教室で愛犬のトイレトレーニングができる?トレーニング内容や費用を解説

しつけ教室で愛犬のトイレトレーニングができる?トレーニング内容や費用を解説

愛犬との生活で、トイレの悩みは尽きませんよね。「なかなかトイレを覚えてくれない」「トイレの失敗が多くて困っている」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。そんなとき、頼りになるのがしつけ教室です。

本記事では犬のしつけ教室とトイレトレーニングについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 犬のトイレトレーニングとは
  • しつけ教室で学べる犬のトイレトレーニングについて
  • トイレトレーニングを自宅で行う場合

犬のしつけ教室とトイレトレーニングについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

犬のトイレトレーニングの基本

犬にトイレのしつけが必要な理由を教えてください
犬を迎えたら、トイレのしつけは欠かせない基本の一つです。適切な場所で排泄できるようになると、室内でも外出先でも粗相の心配が減り、飼い主さんも犬もストレスが軽減されます。

外で排泄するから必要ないと考える方もいますが、悪天候や体調不良で排泄リズムが乱れると、犬にとっても負担になります。また、掃除の手間が増えたり、公共の場でのマナーが守れないことにもつながります。

近年では室内飼育が主流となり、集合住宅などでは特に、室内での排泄習慣が重要です。成犬でもトイレのしつけは行えるため、焦らず根気よく教えていきましょう。
犬のトイレトレーニングはいつ始めるのがおすすめですか?
犬のトイレトレーニングは、子犬のうちから始めるのが理想的です。
子犬は膀胱が小さく、おしっこの回数が多いため、1日に何度もトレーニングのチャンスがあります。犬は繰り返しの経験から学ぶため、排尿の回数が多い時期にしつけを始めることで、習得がスムーズになるでしょう。

犬を家に迎えたその日から始めるのがベストですが、そのためにはケージやトイレシートなどの準備を整えておくことが大切です。ただし、迎えたばかりの犬は新しい環境に不安を感じているため、失敗に対しては決して叱らず、失敗をさせない工夫をし、安心して過ごせるように配慮することが重要です。

しつけ教室で学べる犬のトイレトレーニング

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犬のトイレのしつけ教室とは何ですか?
犬のトイレのしつけ教室とは、専門の訓練士によるトイレトレーニングを受けられる施設です。この施設では犬を約1〜2ヶ月間預かり、日常的に繰り返しトイレ指導が行われます。

さらに、ほかの犬と触れ合うことで社会性も自然に身につけることができ、飼い主さんにも適切なトイレ指導の方法がレクチャーされます。

トイレのしつけは、愛犬と快適に暮らすために欠かせない基本であり、放置すれば衛生面にも悪影響を及ぼしかねません。教室ではトイレだけでなく、ハウストレーニングなど生活全体の質を高める支援も受けられます。
犬のトイレのしつけ教室ではどれくらいの期間トレーニングをしますか?
犬のトイレのしつけ教室では、約1〜2ヶ月間の預かり期間でトレーニングが行われます。主に生後3〜7ヶ月程度の子犬が対象で、基本的な排泄習慣を定着させるのが目的です。期間中は訓練士が一貫してトレーニングを担当し、必要に応じて飼い主さんとの面会も可能なようです。

また、コースには1ヶ月、3ヶ月、短期集中など複数のプランがあり、犬の性格や習得状況によって調整・延長が可能なケースもあります。しつけの定着には個体差があり、家庭での復習やトレーナーとの密な連携が早期習得のカギになります。

しつけ教室は費用がかかるため、効率的なサポート体制を整えて、飼い主さん自身も積極的に関わることが求められます。
犬のトイレのしつけ教室を始めるうえで必要なものを教えてください
犬のトイレのしつけ教室に通うには、いくつかの持ち物が必要です。まず、ワクチン接種証明書は安全な環境維持のために必須です。また、移動やトレーニング時に使用するリードや首輪(あるいはハーネス)も準備しましょう。

さらに、普段使用しているトイレトレイなどの排泄用品を持参することで、愛犬が安心してトレーニングを受けられることにもつながります。アレルギーのある場合は、適切なおやつやフードも用意しましょう。

投薬中の薬がある場合は、それも忘れず持参しましょう。フードポーチがあるとトレーニングがスムーズですが、必須ではありません。初回予約時に必要な持ち物が案内されることも多いようなので、事前に確認しておくことが大切です。
犬のトイレのしつけ教室の費用を教えてください
犬のトイレのしつけ教室の費用は犬の大きさによって異なり、入学金のほか、別途トレーニング料金が発生する場合もあるようです。以下に一例を紹介します。

・小型犬(チワワ、トイプードルなど):約72,600円
・中型犬(柴犬、コーギーなど):75,900円
・大型犬(ラブラドールなど):79,200円

さらに毛量が多い大型犬は82,500円、特大犬(グレートデンなど)は85,800円となっています。

自宅でできる犬のトイレトレーニング

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自宅での犬のトイレトレーニングに必要なものを教えてください
自宅で犬のトイレトレーニングを始めるには、いくつかのアイテムが必要です。まず用意したいのがサークルで、犬の生活スペースを区切り、ベッドとトイレを一緒に設置して失敗を防ぐためのものです。

犬は清潔好きなため、十分な広さがあると排泄物を避けるようになります。次に必要なのはトイレシートです。子犬は排泄回数が多く、こまめに交換できるよう小さめのシートを複数重ねて使うのがおすすめです。そしてトイレトレーも必須です。

シートのズレ防止や床の汚れ防止に役立ちます。こまめな掃除もトイレの定着には不可欠です。一方、グルーミングは毛の手入れや清潔を保つためのケアで、しつけとは役割が異なります。トイレの成功体験を重ねられるよう、環境を整えてあげましょう。
自宅で犬のトイレトレーニングする方法を教えてください
自宅でのトイレトレーニングは、まず犬にどこで排泄をすべきかを理解させることが大切です。三通りのやり方をお教えします。

①初めはケージ全体にトイレシートを敷き詰め、排泄するまで外に出さないようにします。
排泄が始まる前から「ワンツー」などのかけ声を静かにかけ、終わったらすぐにごほうびを与えてしっかり褒めてください。これを繰り返すことで、犬はトイレの場所といい体験を結びつけて覚えます。

慣れてきたらシートの範囲を徐々に狭め、最終的にはトイレトレーの範囲内に収めるのが目標です。また、排泄のタイミングを見極めることもポイントです。食後や遊んだ後など、排泄しやすいタイミングを見逃さないようにしましょう。

②犬のケージにベッドを入れたハウスとスペースを開け、トイレを設置する。
このときのトイレは、シーツで遊ばないようにメッシュ付きが便利です。
犬は基本的に、寝床が汚れるのが嫌なので、普通寝床でトイレはしません。
どうしても寝床でトイレをするという場合は、寝床の下に何かを敷いて3〜5cm程度寝床を床より少し高くします。こうすると寝床とトイレの区別がしやすくなります。

③遊んでいる時のトイレトレーニング
遊んでいるときに、床を嗅ぐ、くるくる回る、などのトイレのサインが出たら、すかさずトイレに連れて行き「ワンツー」の掛け声をかける。上手く排泄できたら、すぐにご褒美をあげ大袈裟に褒めてあげます。
5分待っても排泄をしなかったらトイレからだし、遊びを再開します。トイレのサインが出るのを待つ。トイレのサインが出たらトイレに連れて行き上記と同じことをしましょう。

どの方法でも構いません。成功体験を積み重ねて、焦らず丁寧に教えていくことが大切です。そして、失敗をしても決して叱ってはいけません。犬を叱ることにより、排泄を我慢するようになったり、隠れて排泄をするようになります。

隠れて排泄をするようになると褒めてあげることができなくなるので、トイレの失敗は、絶対に叱らないようにしましょう。
そして、失敗をした時は、冷静に黙って綺麗に片付けて匂いも消してください。

自宅での犬のトイレトレーニングのコツを教えてください
犬のトイレトレーニングを自宅で行う際のコツは、失敗をさせない環境づくりと成功体験の積み重ねです。まず、トイレは静かで落ち着いた場所に設置しましょう。人間の出入りが多い場所や騒がしい場所では犬も集中できません。

また、トイレと寝床はできるだけ離して配置します。犬は寝床を汚すのを嫌がるため、自然とトイレを使うようになります。

部屋のあちこちで粗相をさせないために、目を離すときはケージやサークルに入れることが大切です。失敗した場所に匂いが残っていると、再び同じ場所で排泄してしまうことがあるため、しっかり掃除することも重要です。

さらに、トイレしつけスプレーの活用もおすすめです。トイレ場所への誘導スプレーや、そそう防止スプレーを使うことで成功率の上昇が期待できるでしょう。

とにかく、犬をしっかり観察しましょう。どんな仕草が出たら排泄をするのかを見極めましょう。そのためには観察が大事です。

編集部まとめ

犬のトリミングをはじめるおすすめの時期はいつ?理想のタイミングや費用などを解説

ここまで犬のしつけ教室とトイレトレーニングについてお伝えしてきました。犬のしつけ教室とトイレトレーニングの要点をまとめると以下のとおりです。

  • 犬のトイレトレーニングは欠かせないしつけの一つである。適切な場所で排泄できるようになると、室内でも外出先でも粗相の心配が減り、飼い主さんも犬もストレスが軽減される
  • しつけ教室で学べる犬のトイレトレーニングは、専門の訓練士によるトイレトレーニングを受けられる。施設で犬を約1〜2ヶ月間預かり、日常的に繰り返しトイレ指導が行われる。ほかの犬と触れ合うことで社会性も自然に身につけることも期待できる
  • トイレトレーニングを自宅で行う場合、犬の生活スペースを区切るサークル、トイレシート、トイレトレーなどを用意し、どこで排泄をすべきかを理解させることが大切

犬のトイレトレーニングの注意点としては、排泄の失敗で怒らないことです。怒られることで排泄を我慢したり、隠れてしてしまう可能性があります。

トイレを成功した時はたっぷり褒め、ごほうびでポジティブな印象を強めてあげましょう。時間はかかっても、根気よく続けることが大切です。また、排泄に合図をつけることで、合図で排泄をするようにもなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献