しつけ教室に参加する前に、必要な持ち物をしっかり準備しておくことはとても大切です。リードや首輪といった基本アイテムのほか、愛犬の健康管理に関する書類や、万が一に備えた救急グッズも用意しておくとよいでしょう。
本記事では、しつけ教室に行く際の持ち物について以下の点を中心にご紹介します。
- しつけ教室に行く際の基本的な持ち物
- しつけ教室に行く際状況に応じて持って行くとよいもの
- しつけ教室の初回参加時に準備しておくと安心なもの
しつけ教室に行く際の持ち物について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
基本的に必要な持ち物

- しつけ教室へ行く際はどのようなおやつを持っていけばいいですか?
- しつけ教室では短時間で集中して学ぶため、おやつは、小さくて食べやすいこと、嗜好性があり好んで食べるものであること、低カロリーであることが大切です。
おすすめは、手でちぎれるソフトジャーキーや、最初から5〜7mm角にカットされたおやつです。すぐに飲み込めるものを選ぶと、トレーニングの流れを妨げません。
また、子犬や胃腸が弱い犬には、消化のよい素材でできたものを選ぶとよいでしょう。普段から食べ慣れているドッグフードも少量持参しておくと、体調管理にも役立ちます。
匂いが強すぎたり、ボロボロこぼれるものはほかの犬の気を引いてしまうため避けましょう。添加物が気になる場合は、無添加や原材料がシンプルな商品を選ぶのがおすすめです。
愛犬が喜んで食べるおやつを選び、トレーニングをスムーズに進めましょう。
しかし、稀にアレルギーを持つ犬もいるため、おやつの成分には注意が必要です。そのため、事前にかかりつけの獣医師に相談し、愛犬に合ったおやつを選ぶことが大切です。
- どのようなリードを用意すればいいですか?
- しつけ教室で使用するリードは、犬の動きを適切にコントロールできるものを選ぶことが大切です。
基本的には、短めで扱いやすいナイロン製のリードがおすすめです。長すぎるリードや伸縮式のリードは、教室内でのコントロールが難しくなるため避けた方がよいでしょう。
特に引っ張り癖のある犬には、スリップリードやハーフチョークリードが有効とされています。これらは犬の動きに合わせて自然に締まり、適度な圧をかけて指示を伝えやすくする構造になっています。ただし、体格や性格に合ったものを選ばないと逆にストレスの原因になるため注意が必要です。
また、「おいで」や呼び戻しの練習を行う場合には、3〜5m程度のトレーニングリード(ロングリード)を持参すると便利です。広いスペースでの練習には推奨されますが、教室の環境によっては使用できないこともあるため、事前に確認しておきましょう。
愛犬にとって負担が少なく、飼い主が操作しやすいリードを選ぶことで、しつけがより効果的に進められます。
- 首輪とハーネス、どちらを用意すればいいですか?
- しつけ教室で使用する道具は、犬の性格や体格、学ぶ内容によって選ぶのが基本です。
引っ張り癖がある犬や気管の弱い犬には、負担が少ないハーネスがおすすめです。特に超小型犬や子犬は、首にかかる圧を避けるためにもハーネスを選ぶとよいでしょう。
一方、リードワークをしっかり学びたい場合や問題行動のトレーニングを行う場合は、首輪がおすすめです。首輪の方が細かな指示を伝えやすく、リードでの合図もスムーズに伝達できます。
教室によっては、スリップリードやトレーニング用具を指定していることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
どちらを使うにしても、サイズ調整が適切であることが重要です。しつけの効果を高めるためにも、愛犬に合った道具を選びましょう。
状況に応じて持って行くとよいもの

- トイレトレーニングを受ける際の持ち物を教えてください
- トイレトレーニングを受ける際には、いくつか準備しておくべき持ち物があります。
基本的には、普段使用しているリードと首輪(または胴輪)、クレート、普段食べているドッグフードやご褒美用のおやつ、排泄物処理用のビニール袋や水が必要です。愛犬用の飲み水と器も持参しましょう。
また、ワクチン接種証明書の提示が求められる場合もありますので、忘れずに準備してください。
なお、持ち物の詳細は施設によって異なることがあります。トレーニングに預ける前に、必要なものを事前に施設へ確認するようにしましょう。
- レッスン中に水を飲ませることはできますか?
- しつけ教室のレッスン中に愛犬へ水を飲ませることは基本的に可能といわれています。
特に運動量が増えるトレーニング中は、しっかりと水分補給をさせることが大切です。
ただし、給水方法に慣れていない場合は注意が必要です。普段から器で水を飲んでいる犬には、持参した飲み水と器を使うのがおすすめです。
給水ボトルしか使ったことがない犬の場合は、水が十分に飲めないこともあるため、器での給水にも慣れさせておくとよいでしょう。
施設によって飲水タイミングやルールが異なることもあるので、事前に確認しておきましょう。
- 雨の日に屋外でトレーニングがある場合、持参すべきものはありますか?
- 雨の日に屋外でトレーニングを行う場合は、愛犬が快適に過ごせるような準備が欠かせません。
まず、愛犬用のレインコートと防水シューズは必須アイテムです。身体や足元が濡れるのを防ぎ、冷えや汚れによる体調不良を防げます。雨に濡れた後は体温が下がりやすいため、大きめのタオルやドライヤーも持参し、トレーニング後すぐにケアできるようにしましょう。
また、いつも以上に汚れやすいので、ブラシも準備しておくとよいでしょう。
施設やトレーナーによって必要な持ち物が異なる場合があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
初回参加時に準備しておくと安心なもの

- しつけ教室に参加する際に必要な書類はありますか?
- しつけ教室に参加するためには、事前にいくつかの書類を準備する必要があります。
必要とされることが多いといわれているのは、狂犬病予防接種証明書とワクチン接種証明書です。パピークラスに参加する場合には、ワクチン接種が1回以上済んでいることに加えて、動物病院で受けた健康診断書(身体検査や糞便検査)や、ノミ、ダニ予防薬を投与した証明書を求められるケースもあります。これは、まだ免疫力が十分でない子犬たちを感染症から守るために大切な対応です。
また、成犬向けのクラスでは、すべてのワクチン接種を終えていることや、獣医師からの散歩許可を受けていることが条件に含まれることが多いといわれています。
施設によって細かなルールが異なる場合があるため、申し込みの際には必要書類や条件を確認することをおすすめします。愛犬と安心して参加するためにも、しっかり準備して臨みましょう。
- 救急キットには何を入れればいいですか?
- しつけ教室に参加する際には、万が一のケガや体調不良に備えて、犬用の救急キットを準備しておきましょう。
救急キットには、滅菌ガーゼや包帯、消毒液、ペット用体温計、ハサミ、ピンセット、爪切りなど、基本的な応急処置用品を揃えましょう。清潔なバスタオルも必須です。保定や止血、運搬時の担架代わりにも使えます。
さらに、スポイトやシリンジ、精製水や生理食塩水を備えておけば、傷口の洗浄や薬の投与にも対応できます。
また、懐中電灯や冷却パック、カイロもあると、やけどや打撲、低体温時に役立ちます。マイクロチップ番号やワクチン証明書、持病に関する情報などのコピーも一緒に保管しておきましょう。人用の市販薬は犬には適さないことが多いといわれるため、ペット専用の内容で救急キットを整えることが大切です。
編集部まとめ

ここまでしつけ教室に行く際の持ち物についてお伝えしてきました。
しつけ教室に行く際の持ち物について、要点をまとめると以下のとおりです。
- しつけ教室へ行く際は、食べやすいおやつと扱いやすいリード、愛犬に合った首輪やハーネスを準備するとよい
- しつけ教室へ行く際、トイレトレーニングや屋外トレーニングなど、状況によって持ち物は変わるため、事前確認が大切
- 初回のしつけ教室参加時には、狂犬病やワクチン接種証明書など必要書類の準備と、万が一に備えた犬用救急キットを用意しておくとよい
しつけ教室に向けてしっかり準備を整えることで、愛犬も飼い主も安心してレッスンに臨めます。施設ごとのルールを事前に確認し、必要な持ち物をそろえて、楽しく充実した時間を過ごしましょう。
本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。