散歩は愛犬と生活するうえで欠かせません。しかし、散歩中の拾い食いや飛びつき、無駄吠えなどが直らずお困りの方もいるのではないでしょうか。
愛犬との散歩を楽しむためにはしつけをすることが大切ですが、自力でのしつけが難しい場合もあるでしょう。そんなときは散歩のしつけを行っているペットしつけ教室を利用するのも一つです。
この記事では、散歩でしつけをする重要性やペットしつけ教室で学べる散歩のマナー、教室を利用する際の注意点をQ&A形式で解説します。散歩のしつけ方でお困りの方、愛犬との散歩をもっと楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
散歩のしつけの重要性
まずは、散歩でしつけをする重要性について、以下の質問にお答えします。
それぞれの質問について、詳しく見ていきましょう。
- 散歩のしつけをしないことで考えられるリスクを教えてください。
- 散歩のしつけをしないことで起こるリスクは、次のとおりです。
・事故にあう
・ほかの犬や周囲の人にケガをさせてしまう
・散歩中に異物を食べてしまう
犬にとって外の世界は刺激でいっぱいです。特に子犬の場合は、ほかの犬や人、環境がすべて目新しく、興奮して制御できなくなるケースがよくあります。
そのため、しつけができていない状態で散歩すると、音や光に反応して車・自転車と接触するなどの事故にあう可能性が高くなります。また、ほかの犬に飛びついたり、他人を噛んでしまったりしてケガをさせてしまうリスクもあるでしょう。
さらに、散歩中に異物を食べてしまうリスクも考えられます。落ちているのは安全なものばかりではないため、ケースによっては、愛犬の命に関わることもあるでしょう。
- 自力で散歩のしつけが難しい場合はどうすればよいですか?
- 愛犬や飼い主さん自身、周囲を守るために散歩のしつけは大切ですが、無理をしてまで自力でしつける必要はありません。
自力で散歩のしつけをするのが難しい場合は、次に解説する「ペットしつけ教室」を活用するのがおすすめです。しつけ教室には、犬の特性に詳しいドッグトレーナーやインストラクターなどが在籍しており、プロの視点で散歩をはじめとするさまざまなトレーニングが受けられます。
必要に応じてしつけ教室のような専門機関を活用することで、安心かつ負担なく愛犬と生活できるでしょう。
ペットしつけ教室で学べる散歩のマナー
ペットしつけ教室とは、おすわりや待て、散歩のマナーなど、基本的なしつけや問題行動のしつけを学べる教室です。ここでは、ペットしつけ教室や、教室で学べる散歩のマナーについて、以下の質問にお答えします。
ペットしつけ教室の利用を検討している方は、参考にしてください。
- 散歩のしつけは、いつ頃からしつけ教室に通うべきですか?
- 散歩のしつけでしつけ教室に通う場合は、生後3~4ヵ月あたりの社会化期がおすすめです。
この時期は、さまざまな刺激に慣れて社会に順応する能力を養う時期とされています。そのため、この時期にしつけ教室で散歩デビューすることで、プロにサポートしてもらいながら順応能力を身につけられます。
ただし、感染症などのリスクを避けるため、2回目の混合ワクチンを接種してから2週間以上経過を散歩トレーニングの参加条件としている教室がほとんどです。社会化期からしつけ教室で散歩トレーニングを行う場合は、ワクチン接種についても忘れず確認しておきましょう。
- 散歩中の引っ張りをやめさせるには、どのようなトレーニングを行いますか?
- 散歩中の引っ張りをやめさせるためにはリーダーウォークのトレーニングを行います。リーダーウォークとは、リードを使用して適切な距離で散歩できるようにするしつけです。
リーダーウォークのトレーニング方法は、次のとおりです。
1. 犬を飼い主さんの左側に立たせる
2. 犬が飼い主さんより前に行こうとしたら止まる
3. 犬が寄ってきたら散歩を再開する
4. 飼い主さんが主導で方向を変え、2・3を繰り返す
飼い主さんの指示に従い、1~4までできたときは大げさに褒めます。ただし、遊んでいると勘違いするため、トレーニング中は上記ができるようになるまでアイコンタクトしないのがポイントです。
- しつけ教室で学べる散歩のマナーについて教えてください
- しつけ教室では、以下のような散歩のマナーが学べます。
・リードのつけ方・持ち方
・オイデ・オスワリなどのコマンド
・飼い主さんの脇を上手に歩く
・アイコンタクト
・飛びつき防止
・引っ張り防止
・ほかの犬に吠えない
これらのマナーを学んでトレーニングすることで、信頼関係を深めて上手に散歩ができるようになります。
ペットしつけ教室の種類と注意点
ここでは、ペットしつけ教室の概要について、以下の質問にお答えします。
ペットしつけ教室の利用を検討している方は、判断の参考にしてください。
- ペットのしつけ教室の種類を教えてください。
- ペットのしつけ教室には、主に通い式・出張式・預かり式の主に3種類があります。それぞれのしつけ教室の特徴を以下にまとめました。
通い式の特徴
・1日5~8時間程度預ける
・子犬同士のふれあいに適している
通い式が向いている飼い主さん
・基本的なしつけがしたい
・軽度の問題行動に悩んでいる
出張式の特徴
・自宅にトレーナーが出張する
・日常生活にあわせたトレーニングができる
出張式が向いている飼い主さん
・愛犬に人見知りや犬見知りがある
・犬同士の交流は求めていない
預かり式の特徴
・1ヵ月~3ヵ月程度の長期間スクールなどに預ける
・問題行動を改善しやすい
預かり式が向いている飼い主さん
・深刻な問題行動に悩んでいる
・トイレトレーニングなど長期間で集中したトレーニングがしたい
しつけ教室によって特徴が異なるため、愛犬が安心してトレーニングできるしつけ教室を選びましょう。
- ペットしつけ教室では、散歩以外のしつけも受けられますか?
- 散歩以外のしつけにも対応可能です。しつけの内容は教室によって異なりますが、主に以下のようなしつけが受けられます。
・オイデ・オスワリ・フセなどのコマンド
・甘噛みの対処法
・飛びつきの対処法
・トイレトレーニング
・クレートトレーニング
・アイコンタクト など
預かり式のしつけ教室では、体験入園を実施しているところもあります。どのようなしつけに対応しているのかを事前に確認し、今ある悩みに対するトレーニングを行っているしつけ教室を選びましょう。
- ペットしつけ教室では、飼い主さんも一緒に学べますか?
- しつけ教室によっては、犬と飼い主さんの両方を対象にしているトレーニングもあります。また、犬と一緒に学ぶだけでなく、飼い主さん向けの個人レッスンや講習会を実施している教室もあるため、正しいしつけの方法が学べます。
- ペットしつけ教室を利用する際の注意点があれば教えてください
- ペットしつけ教室を利用する際の注意点は、次のとおりです。
・愛犬と積極的にコミュニケーションをとる
・見学や体験入園をする
トレーナーにしつけを任せきりになると、愛犬との関係性が築けず、家で飼い主さんのいうことを聞かなくなる原因になります。知識や経験が豊富なプロに頼るのはよいことですが、頼りすぎるのではなく、飼い主さん自身も積極的に愛犬とコミュニケーションをとるようにしましょう。
また、事前に見学や体験入園をし、しつけの内容やサポート体制を確認しておくことも大切です。教室に足を運び、自分の目で雰囲気を確かめてから利用しましょう。
編集部まとめ
この記事では、散歩でしつけをする重要性やペットしつけ教室で学べる散歩のマナー、教室を利用する際の注意点をQ&A形式で解説しました。散歩のしつけは、愛犬や飼い主さん自身、周囲を守るために大切です。しかし、無理をしてまで自力でしつけなければならないと思う必要はありません。必要に応じてしつけ教室などのプロに頼ることで、正しくかつ効果的にしつけができます。しつけ教室を上手に活用し、愛犬との散歩を楽しみましょう。