ボーダーコリーをしつけ教室に通わせるメリットは?しつけ教室の選び方、しつけのポイントを解説

ボーダーコリーをしつけ教室に通わせるメリットは?しつけ教室の選び方、しつけのポイントを解説

かつて牧羊犬として世界中に広がったボーダーコリーは、賢さと優れた運動能力を兼ね備えた犬種です。現在はペットとして人気があり、飲み込みが早いことから、しつけはそう難しくないとされていますが、ボーダーコリーをしつけ教室に通わせるメリットはあるのでしょうか。しつけ教室の選び方や、飼い主さんが押さえておきたい、しつけのポイントも含めて解説を加えているので、ぜひ参考にしてください。

ボーダーコリーをしつけ教室に通わせるメリット

ボーダーコリーをしつけ教室に通わせるメリット

ボーダーコリーをしつけ教室に通わせようかと検討していても、実際にどのようなメリットがあるのか、いつ頃から通わせればよいのかなど、わからないことが多いという飼い主さんもいるでしょう。ここでは、ボーダーコリーのしつけ教室について、基本的な情報をまとめます。

ボーダーコリーはしつけ教室でどのようなことを学べますか?
一般的にボーダーコリーのしつけ教室では、社会化を促進する訓練などが実施されています。なお、ボーダーコリーを預けてしつけてもらうのではなく、飼い主さんも一緒に参加できるタイプの教室であれば、ほかの犬との関わり方はもちろん、飼い主さんとの正しい接し方も学ぶことができるため、利用を検討してみるとよいでしょう。ボーダーコリーの問題のある癖が、しつけ教室に通うことによって治るケースもあります。
しつけを学ぶとどのようなメリットがありますか?
ボーダーコリーはとても賢く優れた状況判断能力を持っているため、適切なしつけを行えば、飼い主さんとの間にしっかりとした信頼関係を築くことができます。一方で、賢い犬種だからこそ、正しい飼い方をされずに育ってしまうと、自分が家族のリーダーであるという存在感を示そうとして、扱いづらく攻撃的な性格になりかねません。そうした事態を防ぐことができるという点で、プロによる専門的な指導が受けられる、しつけ教室の活用には大きなメリットがあります。家庭でしつける際に疑問を抱いていたり、限界を感じたりするならば、しつけ教室に通わせてみるのも一案です。
ボーダーコリーをしつけ教室に通わせる適切な時期を教えてください
ボーダーコリーは学習能力が高いことから、生後約1年頃までの幼少期の過ごし方が、以降の性格形成に大きな影響を与えるとされています。その時期の状況によっては、攻撃的になったり、わがままになったりする可能性があるため、犬の社会化期(生後3~12週齢)という大事な時期があるので、ペットショップやブリーダーからお迎えしたら、すぐにでもパピークラスに参加したいところです。ただ、3回目のワクチンを打って2週間程経過しないと感染症のリスクもあるので、パピークラスを開催している施設に問い合わせるとよいでしょう。

しつけ教室の選び方

いざボーダーコリーをしつけ教室に通わせようと考えても、何を基準にして教室やトレーナーを選べばよいのか、見当が付かないというケースもあるでしょう。ここでは、しつけ教室の選び方やチェックすべきポイントについて、具体的に解説を加えます。

しつけ教室やトレーナーはどのように選べばよいですか?
ボーダーコリーのしつけ教室を選ぶ際には、トレーナーの経歴や実績をチェックしてください。トレーナーの実績が豊富であることも一つのポイントですが、その経験が飼い主さんの悩みや要望に即したものであるかを重視すると、相性のよい教室に出会えます。
ボーダーコリーの性格に適したしつけ教室の選び方を教えてください
ボーダーコリーは知能が高く、新しいことを学ぶのも得意な犬種です。ただ、時折頑固な一面が垣間見えるため、しつけをする際には、ポジティブな指導法と根気強いトレーニングが必要になります。こうした理由から、ボーダーコリーの性格を加味するのであれば、できるだけ褒めて伸ばすトレーニング方針の施設を選びましょう。ボーダーコリーに限ったことではありませんが、積極的に褒めたり、ご褒美を与えたりするトレーニング方法は、犬の学習にポジティブな影響を与えるだけでなく、ストレスの軽減にもつながります。いずれにしても、愛犬のしつけ教室を選ぶ際には、どのようなトレーニング方法を採用している施設なのか、事前によく把握しておきましょう。
しつけ教室を選ぶ際にチェックすべき点を教えてください
ボーダーコリーのしつけ教室にも、いろいろなタイプがあります。預けるタイプや通うタイプ、出張タイプ、オンラインなどがあります。通うタイプではグループレッスンタイプやプライベートレッスンタイプがあります。また、費用や通いやすさも長い期間通うためには大切です。それ以外に大事なのは、しつけ教室の雰囲気やトレーナーとの相性です。雰囲気や相性が合えば、よりしつけの効果が出やすいでしょう。

ボーダーコリーをしつける際のポイント

ボーダーコリーをしつける際のポイント

ボーダーコリーをしつけ教室に通わせるメリットについてお伝えしましたが、すべてのしつけが教室で完結するわけではありません。愛犬の個性や性格をよく把握したうえで、日常的なしつけを行うことは、飼い主さんの大事な役目です。終わりに、飼い主さんがボーダーコリーをしつける際のポイントについても、確認していきましょう。

ボーダーコリーをしつける場合に押さえておくべきポイントを教えてください
神経質な一面もあるボーダーコリーは、飼い主さん以外の人に心を許さないことがあります。そのため、柔軟な子犬の頃からほかの犬と触れ合わせたり、いろいろな場所に連れ行ったりして、刺激のある環境に馴染ませてあげましょう。また、牧羊犬のボーダーコリーには、走るものに対して反応を示す習性があります。散歩中に子どもや小動物、バイクなどに興味を持って、追いかけたり吠えかかったりしては大変です。ボーダーコリーが周囲の人たちと問題なく暮らしていくためにも、早い段階で走るものに慣れさせることは欠かせません。子犬の時期はボーダーコリーにとって、社会化するために重要なタイミングといえます。必要なしつけは後回しにせず、子どもの頃から行うことがポイントです。

また、ボーダーコリーの問題行動として、吠え癖や噛み癖、破壊行動、飛びつきなどが挙げられます。しつけに加えて、退屈しないように普段から十分な運動をさせることや、遊ばせることや、作業をさせることによってストレスが発散され、問題行動が減少させる効果が期待できます。
しつけがなかなかうまくいかない場合は、きつく叱るべきですか?
ボーダーコリーを叱らないことも、効果的にしつけるためのポイントになります。かつてはしつけというと、飼い主さんと犬の主従関係を築くことがベースとされていました。しかし、近年ではお互いが心を開き、信頼し合うことが重要であると考えられています。飼い主が頭ごなしに叱ったり、ネガティブな気持ちを押し付けたりすると、ボーダーコリーは飼い主への信頼を失ってしまいます。そのような状態で、効果的なトレーニングを実施することは困難です。ボーダーコリーをしつける際にはあくまでも、うまくできたら褒めることを意識してください。
問題行動があると感じた場合、しつけ教室に頼るべきですか?
ほかの犬に吠えたり、噛み付いたりといった問題行動がある場合、飼い主さんが自力でしつけようとしても、危険やトラブルを伴う恐れがあります。そのようなときにはプロの力を頼って、しつけ教室に通うことを検討してみましょう。しつけ教室においては、ほかの犬たちと触れ合う機会もあり、トレーナーによる適切な指導を受けて、無理なく社会性を養うことが可能です。愛犬を客観視することにもつながるため、より強固な信頼関係を築くことも期待できるでしょう。個人でのしつけが難しく、より高いしつけ効果を望む場合には、しつけ教室の活用が有効といえます。

編集部まとめ

とても賢く素晴らしい運動能力を持ったボーダーコリーをしつけようとすれば、飼い主さんも相応の忍耐力を求められます。飼い主さんの状況や愛犬の性格によっては、通常よりしつけの難易度が上がるケースもあるため、必要に応じてしつけ教室に通わせてみましょう。ボーダーコリーと長くともに歩んでいくためには、適切なしつけが欠かせません。併せて、日頃から愛犬との絆を深めておくこともポイントです。

【参考文献】