犬のしつけ方がわからず「言うことを聞いてくれない」と悩む飼い主さんがいるのではないでしょうか。犬のしつけ教室では基本的なしつけや問題行動の改善に取り組んでいますが、「本当に効果があるのか?」と不安に感じることも少なくありません。
本記事では犬のしつけ教室の効果や種類、メリットやデメリットを解説します。犬のしつけで悩んでいる飼い主さんは目を通していただけると幸いです。
犬のしつけ教室の種類や費用
- 犬のしつけ教室の役割を教えてください。
- しつけ教室の役割は、人間と犬がお互いに快適な暮らしをするために必要なマナーやルールを教えることです。お座り・待て・伏せの基本的なしつけ以外にも、お散歩・トイレ・お留守番など日常生活で必要なマナーが身につきます。また、飛びつきや噛み癖、無駄吠えなどの問題行動のしつけにも対応しており、犬と飼い主さんが安心して生活できるようにアドバイスをしていきます。
- 犬をしつけ教室に通わせた方がよいケースを教えてください。
- しつけ教室に通わせた方がよいのは、子犬を迎え入れたけれどしつけの知識がない、周囲に迷惑をかける問題行動がある場合です。犬は生後3~16週頃の社会化期と呼ばれる時期に親や兄弟犬と集団生活を学びながら社会性を身につけます。社会化期に親や兄弟犬から離れて適切なしつけを受けずに育つと、十分な社会性が身につかず吠えたり、噛みついたりなどの問題行動を起こしやすくなります。つまり、早い時期から正しいしつけを始めることで、高い社会性が養われ問題行動も起きにくくなるということです。
人間と協調できない問題行動の改善には専門的な知識が必要です。問題行動のしつけに取り組む場合は、しつけ教室に相談することが解決への近道になるでしょう。
- 犬のしつけ教室にはどのような種類がありますか?
- 犬のしつけ教室の種類は大きく分けて通学型、預かり型、出張型の3つの種類があります。
- 通学型:訓練施設に通って訓練を行う
- 預かり型:一定期間トレーナーに犬を預けて訓練を行う
- 出張型:自宅や公園にトレーナーが訪問して訓練を行う
通学型では犬の保育園や幼稚園と呼ばれる施設が多く、日中に犬を預けて犬同士で遊びながら訓練をするのが特徴です。グループレッスン形式のしつけ教室では飼い主さん向けの指導が充実しており、ペットショップや動物病院、行政や動物愛護センターなどが実施するしつけ教室もここに含まれます。
預かり型では警察犬訓練所、愛犬訓練所、ドッグスクールなどに犬を1ヶ月以上預けて集中的に訓練を行います。しつけが完了すると、飼い主さんへ引き継ぎレッスンを行うことが多いです。また、預けている間は愛犬に会えない場合があるため、事前に確認が必要です。
出張型は自宅や公園にトレーナーが訪問し、飼い主と犬に直接しつけを指導します。出張型では慣れた環境で訓練ができ、自宅内の環境や問題行動が起きやすい場面をトレーナーが確認できるため、具体的なしつけ方や指導がしやすいのが特徴です。
- 費用はどのくらいかかりますか?
- 犬のしつけ教室の費用は地域や教室の種類やコースによって異なり、犬のサイズやサービスによって料金体系が変わることがあります。例として紹介しているのは一般的な相場になります。通学型の費用は以下のとおりです。
- 1回(5時間程度):6,000〜10,000円(税込)
- グループレッスン(1回): 3,000〜9,000円(税込)
預かり型(1ヶ月訓練)費用は以下のとおりです。
- 55,000〜90,000円(税込)程度
- 別途入学金や施設管理費が必要
出張型費用は以下のとおりです。
- 1回(60分〜90分): 8,000〜10,000円(税込)
- 場所によっては交通費が別途必要
しつけ教室の費用は選ぶ教室やプラン、利用する回数や期間によっても費用は異なります。しつけ教室の費用以外でも別途費用が必要になることもあるため、事前にプランや費用を確認しておきましょう。
犬のしつけ教室のメリット・デメリット
- 犬のしつけ教室のメリットを教えてください。
- 犬のしつけ教室に通うメリットは、プロのドッグトレーナーから正しいしつけ方や具体的なアドバイスを受けられることです。犬のしつけ方や問題行動の対処方法には統一された決まりはありませんが、よい行動をしたら大げさに褒めてあげるしつけ方法は推奨されています。飼い主さんが望む行動を増やし失敗とされる行動を減らしていくこの方法は、飼い主さんや犬にとって安全性が高いのが特徴です。
しかし、褒め方のタイミングや方法を間違えると、犬が意図しない行動を学習してしまうこともあります。犬の行動を見極めて効果的に褒めてしつけるためにも、ドッグトレーナーから具体的なアドバイスをもらえる点は大きなメリットです。
- 犬のしつけ教室のデメリットを教えてください。
- 犬のしつけ教室に通う際のデメリットは、必ずしも問題行動が改善されるとは限らないということです。犬の問題行動には、日頃の生活環境や学習経験が影響していることが多く、軽度の問題行動であればしつけ教室の訓練で改善が期待できます。
しかし、攻撃行動や自傷行為などの問題行動が複雑化している場合、しつけ教室だけでは改善が難しいこともあります。問題行動の改善が見込めない場合は、獣医動物行動学に精通した獣医行動診療科認定医に相談が必要です。
犬のしつけ教室は効果がある?
- しつけ教室ではどのような訓練を行いますか?
- しつけ教室では生後6ヶ月以内の子犬向けのパピーパーティーや成犬向けのしつけ教室があります。それぞれの主な訓練内容をご紹介します。パピーパーティの訓練内容は、以下のとおりです。
- 犬同士のふれあい(社会性の向上)
- 物慣れ(さまざまな環境や音に慣れる)
- ボディコントロール(身体を触られることに慣れる)
- 基本動作の練習(お座り・伏せ・おいで・ついて歩く)
- アジリティ(ハードル、トンネル、スラロームなど)
- 病院慣れの訓練
成犬向けしつけ教室の内容は、以下のとおりです。
- 飼い主への集中トレーニング(指示にしっかり従う習慣づけ)
- 基本動作(お座り・伏せ・待て)
- 歯みがきの練習
- リードを引っ張らずに歩く練習
- 正しい散歩の仕方
- トイレトレーニング
- 問題行動の改善(飛びつき・甘噛み・無駄吠えなど)
- 外でのトイレ・ゲージ内での過ごし方の練習
しつけ教室では犬の年齢やコースで訓練内容が異なります。しつけ教室に通う目的を明確にして愛犬にあったしつけ教室を選んでいきましょう。
- 訓練を受けるタイミングを教えてください。
- 訓練を受けるタイミングは、社会化期を迎えた生後16週以降の子犬やすでに問題行動が見られている成犬です。生後3~16週頃の社会化期にさまざまな経験を積むことで、将来の性格や精神面に大きく影響してくるといわれています。飼い主以外の方や他の犬と触れ合ったり、家以外の騒音や刺激を受けたりすることで社会性が養われ、人間に適応しやすくなります。
また、問題行動が出てから時間が経つと改善に時間がかかるため早めに対応していきましょう。問題行動の改善には専門的な知識に加えて時間をかけて犬の問題行動に向き合っていく必要があります。犬の性格や飼育環境、しつけの方法などさまざまな観点から個別に合わせた指導が重要です。まずは愛犬の悩みをトレーナーに相談してみることをおすすめします。
- 犬のしつけ教室には効果がありますか?
- しつけ教室に通うことで正しいしつけ方法が学べ、問題行動の改善に期待ができます。しつけ教室のトレーナーはジャパンケネルクラブ(JKC)公認訓練士や日本警察犬協会公認訓練士などの資格を持ったしつけのプロです。適切な犬のしつけ方を熟知しており、飼い主に指導する知識や技術を身につけているため、しつけ教室に通うことは犬以外にも飼い主さん自身の成長にもつながります。
- 犬のしつけ教室を選ぶときのポイントを教えてください。
- や専門分野を確認することです。しつけ教室に通う目的が問題行動の改善であれば、動物行動学や行動分析学を学んだトレーナーや日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター、CPDT-KAの有資格者など専門の知識を持つトレーナーを選ぶとよいでしょう。
また、ホームページやブログ、SNSなどのプロフィールを参考に実際に見学が可能か問い合わせてみましょう。実際の訓練内容やしつけ教室の雰囲気、トレーナーとの相性を確認できます。
編集部まとめ
犬のしつけ教室は人間と犬が快適に暮らすためのルールやマナーを学ぶ大切な場です。飼い主さんのお悩みに対して、プロのトレーナーが親身になって対応します。
しつけを通じて飼い主さん自身も正しい知識やしつけの方法を学んでいくため、愛犬とのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係も深まります。
犬のしつけ教室が気になっている方やしつけに悩んでいる方、周囲に迷惑がかかる問題行動がある場合は、一度相談してみてはどうでしょうか。
参考文献