犬の飛びつきの原因
そもそも、犬が飛びつくのはどうしてなのでしょうか。ここでは、犬が飛びつく原因について、以下の質問にお答えします。愛犬の飛びつき癖をなんとかしたいとお考えの方は、ぜひご参考にしてみてください。
- 犬が飛びついてしまう主な原因は何ですか?
- 犬が飛びついてしまう主な原因は、次のとおりです。
・うれしい
・興奮している
・注目を集めたい
・不安や恐怖を感じている
同じ飛びつき行動でも、そのときの状況によって犬の気持ちは異なります。犬が飛びついてしまう原因は何か、そのときどのような気持ちかを理解することが、飛びつきを正しくしつける一歩になります。
- どのような場面で飛びつき行動を起こしますか?
- 犬が飛びつき行動を起こしやすいのは、次のような場面です。
・飼い主さんに会えたとき
・遊んでいるとき
・知らない人や犬に会ったとき
・気になるものがあったとき
外から帰ってきたときに、犬が走って飛びついてくるのは、飼い主さんに会えた喜びや興奮によるものです。遊んでいるときや知らない人・犬に会ったときも、興奮して飼い主さんやほかの人・犬などに飛びつきやすくなります。
また、犬には動くものに反応して反射的に追いかけたくなる習性があります。そのため、車やバイク、自転車など気になるものがあったときにも飛びつき行動を起こしやすいでしょう。
- 犬の飛びつき行動を放置するリスクがあれば教えてください
- 犬の飛びつきは、喜びや愛情表現によるものもありますが、そうでない場合は放置することで次のようなリスクが起こる可能性があります。
・ほかの人を驚かせてしまう
・ほかの犬とトラブルになる
・愛犬が危険な目にあう
犬の飛びつきを愛らしいと思う方は少なくないですが、犬が苦手な人の場合、驚かせてしまったり、恐怖心を抱かせてしまったりするリスクがあります。特に大型犬の場合、急に飛びつくことで周りの人を押し倒してケガをさせてしまう可能性もあるでしょう。
また、望ましくない飛びつき行動を放置することで、ほかの人や犬だけでなく、愛犬自身が危険な目にあう可能性も高まります。飛びつく対象が車やバイクだった場合、接触して愛犬が事故にあうリスクもあるでしょう。
しつけ教室で行われる飛びつき改善トレーニングの内容
飛びつき行動は、愛犬が危険な目にあったり、周りの人や犬に迷惑をかけたりするリスクがあることから、正しくしつけることが大切です。ここでは、しつけ教室の利用を検討している方向けに、飛びつき改善トレーニングについて以下の質問にお答えします。
トレーニングの内容やしつけにかかる期間について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
- しつけ教室では、どのように犬の飛びつき行動を改善するのですか?
- しつけ教室では、主におすわり・まて・ふせなどのコマンドとトレーニング方法で犬の飛びつき行動を改善します。犬の特性を知り尽くしたプロから学べるため、正しい飛びつきのしつけ方が身に付きます。また、長期間スクールなどに預けてトレーニングできる教室もあるため、飛びつき行動が過激化して自力では改善できない場合でも、問題行動を改善しやすいでしょう。
- 飛びつきのしつけにはどのくらいの期間を必要とするか教えてください
- 飛びつきのしつけにかかる期間は、しつけを始めるタイミングやしつけの方法によって異なります。ただし、犬は幼少の方が学習スピードが早く、成犬になると問題行動の癖が直りづらいため、子犬のうちにしつけを始めるのがおすすめです。
自宅でできる飛びつき癖のしつけ方法
ここでは、自宅で愛犬の飛びつき癖を直したいとお考えの方向けに、自宅でできる飛びつき癖のしつけ方法について以下の質問にお答えします。現在、飛びつき行動をトレーニングしている方、自宅でのしつけを検討している方は、参考にしてください。
- 飛びつきをやめさせるために家庭で実践できる方法はありますか?
- 飛びつきをやめさせるために、家庭でできる方法は次のとおりです。
・おすわりで落ち着かせる
・わざと無視する
おすわりは、犬が落ち着いて指示を聞くためのコマンドです。犬が飛びついてきたら、おやつやおもちゃで気を引きながら、おすわりのコマンドを伝えておすわりを促します。自発的におすわりができたらしっかり褒めたり、おやつなどのご褒美をあげます。これらを繰り返すことで、飛びつく前におすわりするといいことがあると学習するため、飛びつきによる問題行動を減らせるでしょう。
また、飛びついてきたときにわざと無視するのも効果的です。飛びつきに対して過度に反応しないことで、犬は飛びついてもいいことがないと学習します。ただし、長期的に無視するのではなく、犬が落ち着いたタイミングでおすわりを指示し、うまくできたらしっかり褒めるようにしましょう。
- 飛びつき行動が治らない場合、何を見直すべきですか?
- 先程紹介したおすわりや無視などの方法を試しても飛びつき行動が直らない場合は、愛犬の欲求が満たされていない可能性があります。そのため、必要に応じて以下の点を見直しましょう。
・愛犬と普段からコミュニケーションがとれているか
・適切な頻度で散歩に行けているか
・おやつやおもちゃは愛犬が好きなものか
・十分に遊べるおもちゃや場所があるか
これらを見直すことで愛犬の欲求が満たされやすくなり、問題行動を起こしづらくなったり、飼い主さんの指示がどおりやすくなったりする効果が期待できます。
- 飛びつきをやめさせるためにしてはいけない行為があれば教えてください
- 飛びつきをなくすためのしつけでのNG行為は、次のとおりです。
・注意の際に複数のコマンドを使う
・飛びつきをやめても褒めない
愛犬がなかなか飛びつきをやめない場合、焦っていろいろな言葉で注意したくなるかと思います。しかし、犬が混乱する原因になるため、複数のコマンドで注意するのはNGです。注意する際のコマンドは1つに統一することで、悪い行動をしたということが犬に伝わりやすくなります。
また、飛びつきをやめた場合、つい安心してそのままにしてしまうのもよくありません。正しい行動をとったときに褒められることで、犬は安心感を得て正しい行動を繰り返すようになります。愛犬が飛びつきをやめたら思い切り褒めることで、飛びつかないのがよいことだと学習しやすくなるでしょう。
編集部まとめ
この記事では、犬の飛びつき行動について、主な原因や場面、ペットしつけ教室や自宅でのトレーニング方法をQ&A形式で解説しました。犬の飛びつき行動は飼い主さんにとって幸せな行為ですが、不適切な場面での飛びつきにはほかの人や犬に迷惑をかけたり、愛犬自身が危険な目にあったりするリスクがあります。そのため、問題行動となる飛びつきはトレーニングしてしつける必要があります。記事内で紹介した自宅でのトレーニング方法を試したり、ペットしつけ教室を活用したりして飛びつきによる問題行動を減らしていきましょう。