ペットとして豚を飼育する方がいますが、犬や猫と比べると、豚を診察できる動物病院はまだまだ少ないのが現状です。
本記事では豚が診てもらえる動物病院について以下の点を中心にご紹介します。
- ペットの豚と動物病院について
- ミニ豚について
- マイクロ豚について
豚が診てもらえる動物病院について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ペットの豚の動物病院について

- ペットの豚が受診できる動物病院は少ないですか?
- ペットとしてのミニ豚やマイクロ豚の飼育は日本ではまだ歴史が浅く、犬や猫に比べると受診できる動物病院は限られています。豚は家畜としての扱いが基本となるため、獣医療の体制も犬猫とは異なり、対応できる病院を事前に探しておくことが大切です。
感染症のリスクや必要なワクチンの情報については、信頼できる獣医師に相談し、適切な対策を講じることが求められます。また、獣医師から伝染病の情報を共有してもらえるようお願いしておくと、いざというときに迅速な対応につながるでしょう。
- ペットの豚はワクチン接種する必要がありますか?
- ペットの豚にもワクチン接種は必要です。なかでも豚熱ワクチンは家畜伝染病予防法に基づき、接種が義務付けられています。生後1〜2ヵ月齢で初回接種を行い、その後、半年後、1年後、さらに1年後と計4回の接種が推奨されています。
豚熱ワクチンは対応できる施設が限られているため、事前に接種可能な施設を確認しておきましょう。また、希望する動物病院に接種費用の料金やスケジュールを問い合わせておくと安心です。
ミニ豚の飼い方のポイントと注意点

- ペットとして飼えるミニ豚について教えてください
- ミニ豚は、もともとペット用に改良された小型のブタで、通常のブタの約4分の1の大きさです。手乗り豚とも呼ばれる程小さなサイズで生まれますが、成長すると約50kg前後になるため、飼育環境をしっかり整えることが必要です。
性格はとても人懐っこく、寂しがり屋な一面を持っています。また、知能が高く、しつけ次第ではお座りや待てといった指示を覚えることも可能とされています。そのため、コミュニケーションを大切にしながらしつけを行うことで、よりよい関係を築くことができるでしょう。
- ミニ豚はどのような病気にかかりやすいですか?
- ミニ豚で注意したいのは以下の病気です。
・胃潰瘍:ストレスや不適切な食事が原因で発症し、嘔吐や血便が見られることがある
・膀胱炎・尿結石:尿の濁りや排尿困難が症状として現れ、放置すると腎臓にも影響を及ぼす可能性がある
・疥癬(カイセン):ダニによる感染症で、激しいかゆみや皮膚の炎症を引き起こす
・トキソプラズマ症:発熱や咳、鼻水などの症状が出る感染症で、人間にも感染する可能性がある
・肥満関連疾患:ミニ豚は食欲旺盛なため、過剰に食事を与えると肥満になり、心疾患や関節炎を引き起こすリスクが高い
また、豚丹毒や日本脳炎といった病気にも注意が必要で、予防接種を受けることが推奨されています。これらの病気を防ぐためには、適切な食事管理と定期的な健康チェックが重要です。
- ミニ豚が病気になった場合動物病院へ連れて行くべきですか?
- ミニ豚の体調に異変が見られた場合は、すぐに動物病院で診察を受けるべきです。病気の進行を防ぐだけでなく、飼い主さんに感染するリスクを避けるためにも、適切な診察を受けることが大切です。
しかし、ミニ豚を診察できる動物病院は限られているため、購入前や迎え入れた直後に、診察可能な病院を見つけておくことをおすすめします。また、家畜を扱う動物病院に問い合わせるのがよいでしょう。
- ミニ豚のケア方法を教えてください
- ミニ豚の健康を維持するため、以下のようなお手入れを行いましょう。
1.牙のお手入れ(オスのみ)
オスのミニ豚は牙が一生伸び続けるため、定期的に削る必要があります。やすりで削る方法もありますが、嫌がる場合は獣医師に任せましょう。
2.爪切り
月に1回程度、爪を切りましょう。子ブタのうちは人間用の爪切りで対応できますが、成長後は馬用のカッターが適しています。爪を切った後はヤスリで整え、乾燥を防ぐためにひづめ用オイルで保湿しましょう。
3.耳掃除
耳垢がたまると炎症の原因になるため、週に1回は耳掃除を行います。犬用の耳掃除液を使用し、綿棒で優しく拭き取ります。冷たい液体は驚くため、人肌に温めてから使うのがポイントです。
4.ブラッシング
皮膚を清潔に保つために、毎日5分程度ブラッシングをしましょう。小さい頃から習慣づけると、リラックスしてケアを受け入れてくれるようになります。
5.歯磨き
ミニ豚もむし歯になるため、定期的な歯磨きが必要です。ブタ用または犬用の歯磨き粉を使用し、口周りに触れることに慣れさせながらケアを行いましょう。
マイクロ豚の飼い方のポイントと注意点

- ペットとして飼えるマイクロ豚について教えてください
- マイクロ豚は、家庭での飼育を目的に交配され、小型化されたブタです。40kg以下の個体を指し、ミニ豚よりもさらに小型で飼いやすいとされています。ただし、大人になると30〜40kg程度になり、大型犬と同じくらいのサイズになるため、適切な飼育環境の準備が必要です。
このブタはとても清潔好きで、鳴き声も少なく、近所迷惑になりにくいのが特徴です。知能が高く、犬や3歳児と同等の理解力を持ち、名前を覚えたりトイレの場所を認識したりします。視力が弱い代わりに嗅覚が発達しており、匂いで食事の場所や寝床を記憶します。
一方で、力が強く、家の壁や家具を壊してしまうこともあるため、しつけと環境づくりが重要です。ペットとしてのマイクロ豚は、愛情を持って適切に育てることで、人懐っこく、よきパートナーとなります。
- マイクロ豚がかかりやすい病気を教えてください
- マイクロ豚は体が小さい分、病気にかかりやすいとされています。
・疥癬(かいせん)ダニ:皮膚に穴を開けるダニが原因で、強いかゆみを引き起こす
・熱中症:皮下脂肪が厚いため、暑さに弱く、呼吸が荒くなる・ふらつくなどの症状が出ることがある
・膀胱炎・尿路結石:尿の臭いが強くなる、血尿が出るなどの症状が現れる
・腸閉塞:嗅覚がよいため、誤飲による腸閉塞を起こすことがあり、早期発見すれば対処可能だが、重症化すると手術が必要になる
・豚熱(CSF):豚コレラとも呼ばれる強力な伝染病で、感染すると高熱や消化器障害を引き起こし、約1〜2日で死亡することもあるため、外での散歩を避け、ワクチン接種で予防しましょう
・豚サーコウイルス2型感染症:健康な個体がウイルスを持っていることがあるが、免疫力が低下すると下痢・腎不全・呼吸障害を引き起こす
・マイコプラズマ肺炎:飛沫感染や排泄物を介して感染する肺炎で、咳や呼吸困難が症状として現れる
・豚丹毒:土壌や排泄物にいる細菌が原因で発熱や皮膚炎を引き起こし、人間に感染することもあるため衛生管理が重要
- マイクロ豚はどのようにケアしたらいいですか?
- マイクロ豚の健康を守るためには、下のポイントを参考に、適切なお手入れを行いましょう。
1.歯磨き
ブタは歯磨きを嫌がる傾向があるため、小さい頃から習慣化することが重要です。まずは口周りを触ることに慣れさせ、歯磨きシートで拭くことから始めましょう。厚手の手袋を着用し、可能であれば2人がかりで行うと安全です。
2.シャンプー
頻繁に洗うと乾燥肌になりやすいため、月に1回程度で十分です。基本的には、ぬるま湯で濡らしたタオルで体を拭くことで清潔を保ちます。
口・目・尻・腹部は汚れやすいため、数日に1度は念入りに拭きましょう。
3.爪切り
室内飼育の場合、月1回程度の爪切りが必要です。子ブタのうちは人間用爪切り、大きくなったら馬用のカッターを使用するとよいでしょう。
爪の裏側から血管が見えるので、傷つけないよう注意しながらカットします。
4.耳掃除
耳垢がたまると炎症を起こしやすくなるため、週に1回程度掃除をしましょう。犬用の耳クリーナーを綿棒につけ、耳を寝かせた状態でやさしく拭き取ります。
5.ブラッシング
皮膚の健康を保つため、毎日5分程度のブラッシングを習慣化しましょう。抜け毛やフケを除去できるだけでなく、スキンシップにもなります。
編集部まとめ

ここまで豚が診てもらえる動物病院についてお伝えしてきました。豚が診てもらえる動物病院の要点をまとめると以下のとおりです。
- ペットの豚は犬や猫に比べると受診できる動物病院は限られており、豚は家畜としての扱いが基本となるため、獣医療の体制も犬猫とは異なり、対応できる病院を事前に探しておくことが大切
- ミニ豚は通常のブタの約4分の1の大きさで、知能が高く、しつけ次第ではお座りや待てといった指示を覚えることができるとされている
- マイクロ豚は小型で飼いやすいとされているが、大人になると30〜40kg程度になり、名前を覚えたりトイレの場所を認識したりする
ミニ豚やマイクロ豚は診察できる動物病院が少ないため、事前に対応可能な病院を見つけておくことが大切です。定期的な健康チェックを行い、早めの対処を心がけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。