うさぎにトリミングが必要かどうかご存じですか?実はうさぎの長毛種や換毛期のケアは健康維持のために欠かせません。
本記事ではうさぎにもトリミングが必要なのかについて以下の点を中心にご紹介します。
- うさぎはトリミングをする必要があるのか
- うさぎの換毛期について
- うさぎの毛のお手入れについて
うさぎにもトリミングが必要なのかについて理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
目次 非表示
うさぎの換毛期

- うさぎに換毛期はありますか?
- うさぎにも犬や猫と同様に換毛期があります。
野生のノウサギは季節に応じて毛色が変わり、冬には白い毛に変化して雪景色に溶け込みやすくなります。
一方、私たちと暮らすカイウサギには毛色の変化はありませんが、毛が生え変わることで色の濃淡や模様が変わることがあります。
換毛期は季節の変化に適応するために、冬から春、秋から冬の季節の変わり目に起こります。ただし、室温が一定の環境で生活するうさぎでは、換毛のタイミングがずれたり、抜け毛が続いたりすることがあります。
換毛期はうさぎが健康に過ごすための重要な身体の仕組みであり、適切なケアが必要です。
- うさぎの換毛期の頻度を教えてください
- うさぎは年に4回程度、およそ3ヶ月に一度換毛期を迎えます。
なかでも春と秋には”大換毛”と呼ばれる大量の毛の生え変わりがあり、冬毛から夏毛、夏毛から冬毛へと衣替えをします。
ただし、換毛期の時期や頻度には個体差があり、必ずしも一定ではありません。私たちと暮らすうさぎは、温度管理された環境で生活しているため、季節に関係なく換毛がずれることもあります。
換毛はうさぎにとって体調管理の一環であり、健康チェックの目安にもなります。時期外れの換毛や急な大換毛が起こる場合は体調不良のサインかもしれません。
普段からうさぎの毛の状態を観察し、必要に応じてブラッシングなどのケアを行うことが重要です。
- うさぎの換毛期の期間はどのくらいですか?
- 前項でご紹介したとおり、うさぎの換毛期は年に4回程度、およそ3ヶ月に一度訪れます。
春と秋の”大換毛”では大量に毛が抜けることがありますが、換毛の期間は個体差があり、1〜2週間程度が目安です。
ただし、環境や体調によっては換毛がだらだらと長引くこともあります。
換毛期は抜け毛の掃除やブラッシングが大変ですが、健康管理にもつながる大切な期間です。普段からうさぎの毛の状態を観察し、適切なケアを行いましょう。
- うさぎの換毛期で気を付けることはありますか?
- 換毛期はうさぎにとってエネルギーを多く消費するため、牧草を普段より多めに与えましょう。
特にチモシーは、飲み込んだ毛を排出するのを助けるので常に切らさないようにしてください。乾燥パパイヤの茎など、消化を助ける食材も有効といわれています。
また、飲水量が減る場合は体調不良の可能性があるため注意が必要です。
換毛期中は毛球症や胃腸うっ滞のリスクが高まります。数珠つながりや小さい形のうんちが出た場合、食欲や活動量に異常があれば早めに動物病院を受診してください。
さらに、うんちが1日出ない場合は命に関わる可能性もあるため、即時の対応が必要です。換毛期中はうさぎの体調や排泄を常に観察し、早めの対策を心がけましょう。
うさぎの毛のタイプ

- うさぎの毛にはどのようなタイプがありますか?
- うさぎの毛は”ガードヘア”と”アンダーコート”の2種類に分かれ、それぞれ異なる役割を持っています。
ガードヘアは毛の色を表す少し長く艶やかな毛で、皮膚を保護します。この毛が換毛する際はハンドグルーミングやラバーブラシを使ったお手入れが効果的とされています。
一方、アンダーコートは地肌に近いふわふわとした毛で、保温・保湿の役割を果たします。アンダーコートの換毛期にはスリッカーブラシでしっかりと毛を取り除くことが必要です。
換毛はガードヘアとアンダーコートが別々に起きることもあり、特にアンダーコートは量が多いため丁寧なブラッシングが欠かせません。日々のお手入れを通じてうさぎの健康を守りましょう。
- 長毛種のうさぎについて教えてください
- 長毛種のうさぎは、”アンゴラウサギ” ”ライオンラビット” “ジャージーウーリー” “アメリカンファジーロップ”などが代表的です。それぞれに異なる魅力があります。
アンゴラウサギは体重3〜4kg程度で、毛が生涯伸び続けるため、頻繁なケアが必要です。美しい被毛は衣料品にも利用されます。
ライオンラビットはライオンのたてがみのような顔周りの毛が特徴で、小型種と垂れ耳種の2タイプがあります。
ジャージーウーリーは1.6kg前後の小型種で、巻き気味のフワフワな毛が魅力です。
アメリカンファジーロップは縮れた密な毛を持ち、垂れ耳が特徴です。
長毛種のうさぎはお手入れが必要ですが、その美しさと気品に魅了される飼い主が多いといわれる品種です。
うさぎの毛のお手入れ

- うさぎはトリミングをする必要がありますか?
- 長毛種のうさぎでは、夏場にサマーカットを行うことで暑さを軽減できます。なかでも長毛の多い品種は定期的なお手入れが必要です。
トリミングの際には、飼い主自身で行うのではなく専門のトリマーに依頼するのが安心です。また、毛をカットするだけでなく、適切な室温や湿度の管理、食欲や体調の観察も重要です。
生牧草や暑さ対策グッズを活用し、うさぎが快適に過ごせる環境を整えましょう。
- うさぎのトリミングで注意することを教えてください
- うさぎのトリミングでは、特に長毛種の場合、サマーカットなどを行う際にはトリマーに相談することが重要です。自身でカットを試みると、誤って皮膚を傷つける恐れがあるため、信頼できるトリマーや専門店に依頼しましょう。
また、足裏の毛は衝撃を和らげる重要な役割を持っているため、カットは避けてください。足裏の毛が薄くなっている場合や炎症(ソアホック)が見られる場合は、早めにケアを行いましょう。
さらに、トリミングと併せて飼育環境の管理も重要です。ケージ周辺の温湿度を適切に保ち、うさぎの食欲や体調に変化がないか日々観察してください。
うさぎが快適に過ごせるよう細かな配慮を心がけましょう。
- うさぎはブラッシングが必要ですか?
- うさぎには年に4回程換毛期があり、特に夏や冬には多くの毛が抜けます。この時期、毛繕いで飲み込んだ毛が体内に蓄積すると”毛球症”を引き起こすリスクがあります。
毛球症は、胃や腸に毛が詰まることで消化不良や食欲不振を引き起こし、放置すると命に関わることもあります。そのため、定期的なブラッシングが必要です。
うさぎの健康を守るために、日頃からブラッシングを習慣にしましょう。
- うさぎのブラッシングの方法を教えてください
- うさぎをブラッシングする際には、まず膝の上にタオルを敷き、うさぎを乗せてリラックスさせます。無理に押さえつけず、優しく撫でながら落ち着かせましょう。
ブラシはスリッカーブラシやコームなど、毛の長さや質に合ったものを選びます。短毛種は週1〜2回、長毛種は絡まりを防ぐために毎日ブラッシングを行います。
毛の流れに沿って優しくブラシをあて、手とブラシを交互に使うとスムーズです。顔や手足などデリケートな部分はコームで丁寧に整えるようにしましょう。
毛の絡まりは無理に引っ張らず、ゆっくりほぐします。換毛期は特に毛が抜けやすいため、こまめにケアを行い、健康を維持しましょう。
編集部まとめ

ここまで、うさぎにもトリミングが必要なのかについてお伝えしてきました。
要点をまとめると以下のとおりです。
- うさぎ、特に長毛種は、夏場の暑さ対策としてトリミングが必要になることもある。サマーカットは専門トリマーに依頼し、適切な室温管理や食事ケアを併せて行い、快適な環境を整えることがポイントである
- うさぎには年4回程度換毛期があり、春と秋の“大換毛”では大量の毛が抜ける。換毛期は健康管理が重要で、毛球症予防のためブラッシングや牧草の管理が欠かせないため、体調を観察し早めのケアを心がけることが大切である
- うさぎの毛のお手入れは健康維持のため重要である。長毛種ではトリミングや毎日のブラッシングが必要で、短毛種でも週1~2回程度が推奨される
うさぎのお手入れは、健康と快適な生活を支えるための大切な習慣です。
適切なケアで体調を守りながら愛情を込めた時間を共有し、幸せな暮らしを楽しみましょう。
本記事が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。