一般的なしつけ教室は犬を対象に開催されていますが、最近では猫を対象としたしつけ教室も増加しています。
猫の飼育頭数は現在、犬の飼育頭数を上回っていて、注目を集める愛玩動物のなかでもかなりの数が飼育されている状況です。
飼う方が増えると、猫との暮らしに悩みを抱えている方も増えるため、しつけ教室を探したいとお考えの方も増えていると考えられます。
本記事は、猫のしつけ教室について、しつけが必要な理由や利用する際の注意点も交えて解説する内容です。
しつけ教室は猫も入れる?
しつけ教室といえば犬のしつけを行う教室が一般的ですが、猫のしつけを行う教室も存在しています。
そのため、猫のしつけ教室であればあなたの愛猫もしつけ教室に入ることができます。
動物病院で開催されているほか、ペットショップや犬のしつけ教室を運営している会社が開催している場合もあります。
また、猫の譲渡とともに猫の飼育方法やしつけについてアドバイスが受けられる可能性があるのが、保健所や動物愛護センターの相談会です。
あなたの住む街でも猫のしつけ教室が開催されているか、調べてみると見つかるかもしれません。
しつけ教室の特徴
猫のしつけ教室の特徴は以下のとおりです。
- 飼い主に代わってしつけをしてくれる
- 噛みつきや無駄鳴きなどの対応方法を学べる
- 信頼関係の構築方法を学べる
- 猫によい住環境を知れる
以下に詳しく解説します。
飼い主に代わってしつけをしてくれる
猫のしつけは犬のしつけとは異なるため、飼い主さんが猫とどう触れ合えばよいかわからず戸惑う場面もあるでしょう。
猫は犬とは違って警戒心が強いため、たとえ飼い主であっても気を許してくれない場合があります。
また、誰にでも友好的に接することができない個体も存在するため、しつけすることは容易ではありません。
猫をしつけてくれる教室であれば、猫の特徴を熟知しているスタッフが飼い主さんに変わって愛猫の個性を読みとり、しつけのコツを教えてくれます。
教室に通うことで猫と触れ合うコツがわかれば、飼い主さんも愛猫と仲良くなるきっかけをつかめるでしょう。
噛みつきや無駄鳴きなどの対応方法を学べる
愛猫に噛みつきぐせや無駄鳴きなどがあると、飼い主さんがコミュニケーションをうまく取れず猫との距離が縮まらない状態になりがちです。
猫のしつけについて詳しい指導が受けられるしつけ教室で、猫の噛みつきぐせや無駄鳴きの原因を知ることで愛猫との接し方のコツがわかり、対処方法を学ぶことができます。
困ったくせがなくなれば、愛猫とのコミュニケーションを恐れることなく取れるため、触れ合いが楽しくなります。
猫の特性を知るきっかけができることは、猫のしつけ教室へ行くメリットといえるでしょう。
信頼関係の構築方法を学べる
猫の行動学の知識や獣医師としての知見を持っている動物病院のしつけ教室なら、猫との信頼関係を構築する方法を指導してくれるでしょう。
猫がなぜ人間を困らせる行動を取るのかを、わかりやすく伝えてくれるのが獣医師です。猫の特性を理解している獣医師などの専門家がサポートしてくれる猫のしつけ教室であれば、問題行動の原因を読みとって原因に対処できます。
問題行動のなかには病気が原因と考えられる行動もあるため、医学的な視点で判断してくれる動物病院や獣医師が開催している猫のしつけ教室は信頼がおける教室だといえます。
あなたの愛猫の行動の意味や原因を知りたいなら、猫のしつけ教室へ通うことを検討してもよいかもしれません。
猫によい住環境を知れる
猫のしつけ教室では、猫にとって暮らしやすい環境を作るにはどうすればよいのかを教えてくれます。
猫は野生の状態では狩りをする生き物であるため、家のなかで過ごす生活のなかにも狩りを想起させる遊びを取り入れてストレスを発散することが必要です。
また、猫はトイレにこだわりを持つことが多いため、トイレの失敗に困る飼い主さんが多いです。しつけ教室では、トイレの設置場所やトイレ砂の種類など、専門家から愛猫の個性に合わせたアドバイスを受けられます。
しつけ教室に通って猫によい住環境を知ることは、愛猫にも飼い主さんにも大切な知識となるでしょう。
しつけが必要な理由
猫にしつけが必要な理由は以下のとおりです。
- 猫のけがや物の破損を防ぐため
- 噛み癖を付けさせないため
猫は自由気ままな動物ですが、基本的なしつけをすることで、より快適に暮らせる環境を整えることができます。例えば、爪とぎの場所を決めておけば家具を傷つけるのを防ぎ、トイレのしつけを行うことで清潔な生活を保てます。また、無駄な鳴き声を抑えることで、近隣トラブルの回避にもつながるでしょう。以下に詳しく紹介します。
猫のけがや物の破損を防ぐため
猫は本能的に物を触って落としたり噛んで壊したりするため、しつけで猫の行動をやめさせることは難しいことです。
そのため、猫の周囲に落とされると危ないものや噛んではいけない物を置かないように、人間が気をつけて対処する必要があります。
猫のけがやものの破損を防ぐために、人間が気をつけなければいけない注意点を教わり、愛猫の生活環境を整えてあげることが必要です。
ただ、どうしても止めさせたい問題行動がある場合の対処法として叱り方を教えてもらえるため、しつけ教室で方法を教わり危険な行動をしないように根気よく対処してみましょう。
噛み癖を付けさせないため
猫は狩りをして捕食する動物のため、動く物体に対して反応して飛びかかったり噛んだりといった狩猟行動を起こします。
子猫が飼い主さんと遊ぶ際に、飼い主さんの手や足をおもちゃ代わりにしている場合、人間の手足を噛む習慣ができてしまいます。
くせづいてしまった行動はなかなか直らないため、しつけ教室で子猫と遊ぶときの注意点を教えてもらえると、遊びから派生する問題行動を回避できるでしょう。
また、すでに噛み癖がついてしまっている際のしつけ方法を教えてもらえるのも、猫のしつけ教室のメリットです。
猫に行うしつけの種類
猫に必要なしつけの種類は以下のとおりです。
- トイレ
- 爪とぎ
- 歯磨き方法
- 高いところに登らない
以下に詳しく解説します。
トイレ
猫はトイレにこだわりを持つことが多く、きれいな状態でない場合や使いにくいと判断した場合はトイレを使ってくれないこともあります。
設置するトイレの形やトイレ砂の種類などが愛猫の好みに合っているかなど、飼い主さんが気にしておいてあげることが必要です。
また、トイレトレーニングがうまくいかないという飼い主さんの悩みも多いため、トレーニングのコツも教えてもらえるしつけ教室と出会えると、困った状況を変えられるかもしれません。
きれい好きな猫のために、飼い主さんができる対処方法を教えてくれるのもしつけ教室が役立つ点です。
爪とぎ
爪研ぎは猫にとって習性のひとつであり、止めさせることはできません。
そのため、人間が爪研ぎしてよい場所を用意してあげることや、爪研ぎしてもよい場所を教えてあげる必要があります。
しつけ教室で猫の習性について教わり、爪研ぎの行動に人間が対処してあげる方法やコツを学んでおくと、猫の生活環境を整えることができます。
猫は定期的に爪研ぎをする生き物であることを飼い主さんが理解してあげると、一緒に暮らす愛猫にとっても飼い主さんにとっても生活しやすい環境になるでしょう。
歯磨き方法
子猫のうちに歯磨きを生活習慣として定着させておくと、将来的に歯周病などのお口の病気になりにくい状態を維持できます。
猫も人間のように年齢とともに口腔内の環境が悪化するため、老猫になると食事が取りづらくなり健康に害が及ぶことも考えられることです。
小さいうちに歯磨きをしつけで身につけさせておき、飼い主さんも歯磨きの方法を身につけておくことで、愛猫の健康を守ってあげられます。
本来は歯磨きを嫌がるため、教え方や習慣づけのコツを教わって、愛猫の健康維持に努めましょう。
高いところに登らない
猫は高いところに登るのが好きな動物であり、自然のなかで過ごす状態と同じように家のなかでも高いところにも乗りたがります。
そのため、一般的にはキャットタワーなどの登ってもよい場所を作ってあげることで、猫の高いところへ行きたい欲求を満たしてあげます。
しかし、飼い主さんの生活スペースのなかには、キッチンやテーブル、カーテンなどの登ってほしくない場所もたくさん存在するため対処が必要です。
しつけ教室へ通うことで、高いところに登らないようにしつけをする方法を学び、家のなかで飼い主さんと一緒に暮らす際のルールを愛猫に教えてあげる方法を身につけられます。
しつけ教室を利用する際の注意点
猫のしつけ教室を利用する際の注意点は以下のとおりです。
- しつけ教室に通うためのコストがかかる
- 猫を連れて行くのが大変な可能性がある
- 根気と時間がかかる可能性がある
以下に詳しく解説します。
しつけ教室に通うためのコストがかかる
しつけ教室へは週1回や月1回など定期的に通う必要があります。
猫は犬と比べるとしつけがしにくい動物といわれており、しつけ教室で教わったしつけ方法がすぐに愛猫の行動を変えることはできないでしょう。
そのため、定期的にしつけ教室へ通うことは必要であり、通う期間に応じてコストがかかります。
どのくらいの期間通う必要があるかは愛猫の性格やしつけへの適応能力により違いがあるため、飼い主さんは根気よく猫のしつけと向き合う必要があります。
しつけがうまくできて問題行動が治れば、愛猫の生涯を穏やかに暮らせる性格になり、飼い主さんも不安なく愛猫と過ごせるため必要なコストと考えるとよいでしょう。
猫を連れて行くのが大変な可能性がある
猫は生活環境に変化があるとストレスを感じやすい動物です。
そのため、しつけ教室へ行くためにキャリーケースに入れられたり、教室でほかの猫と遭遇したりすること自体に拒否反応を示す状況も考えられることです。
愛猫が移動やほかの猫との出会いに対処できる性格かどうか、実際に行動を起こしてみないとわからないケースが大半ではないでしょうか。
もしも愛猫がしつけ教室へ行くこと自体が苦手なタイプだとわかったら、決して無理はさせないほうがよいでしょう。
教室によってはオンライン対応しているケースもあるようなので、調べてみるのも一つの手段です。
根気と時間がかかる可能性がある
猫は単独行動をする動物で、人間に懐きはするものの、思いどおりに動いてくれる犬のようなしつけはできない動物です。
しかし、やってはいけないことや自分の行動が嫌な結果に結びつくことを理解できる知能の高い動物であるため、猫の特性に合ったしつけ方法をしつけ教室では教えてもらえます。
猫のしつけは、猫のもつ基本的な性格や特性により、教えていることを覚えてもらうまでに根気と時間がかかる可能性があります。
飼い主さんには、このような猫の性格や特性を理解したうえでしつけ教室へ通うことが必要です。
ある程度できないことがあると理解しておくと、教室に通っているのにすぐに変化がない、と不安になることもないでしょう。
猫のしつけ時期はいつがよい?
猫のしつけ時期に適しているのは、生後2ヶ月〜3ヶ月の子猫の時期です。
猫はこの時期に社会性を身につけるため、人間とともに生活するうえで必要なしつけを教える時期として適切です。
ただ、大人になってからもしつけができない訳ではないため、しつけ教室へ通うことで問題行動をなくせる可能性はあります。
しつけ教室では、猫と暮らす家族についてお話を伺い、生育環境や生活習慣などを丁寧にカウンセリングして、状況にあったしつけを教えてくれます。
飼い主さんとの暮らしのなかで愛猫が伸び伸びと生きていけるよう、問題行動を回避できるしつけ方法を学べる猫のしつけ教室は、いつまでも仲良く猫と暮らせるように手助けしてくれる場所です。
まとめ
ときにわがままに思われ、簡単に心を許してくれないともいわれる猫ですが、一緒に暮らしてみると飼い主さんとの間にはしっかりと愛着を持ってくれているとわかります。
猫の問題行動にお悩みの飼い主さんも、困った場面を回避して猫と仲良く暮らせる環境を作りたいと考えてしつけ教室について調べている状況です。
勇気をもって行動を起こしていると、猫との暮らしがよい方向へと変化するきっかけをつかめる可能性があります。
あなたの住まいのお近くに猫のしつけ教室がある場合は、一度どのような教室か調べてみてもよいかもしれません。
参考文献