ペットスリングで動物病院を受診することは可能?利用するメリット・デメリットや注意点などを解説

ペットスリングで動物病院を受診することは可能?利用するメリット・デメリットや注意点などを解説

ペットと出かけるときに便利なペットスリングですが、どのような特徴があるのか、よくわからないという飼い主の方も多いのではないでしょうか。両手がふさがらず、気軽に使える一方、ペットスリングで動物病院を受診してもよいのかという点も気になります。今回はペットスリングに焦点を当てて、メリットやデメリットを詳しくまとめました。ペットに適したスリングの選び方や、動物病院を受診するときの注意点もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

ペットスリングの特徴

ペットスリングの特徴

まずは、ペットスリングとは何なのか、その特徴を具体的に説明します。一口にペットスリングといってもいろいろな素材や種類があるのですが、どのようなシーンで活躍するのでしょうか。

ペットスリングとは、どのようなものですか?
ペットスリングとは、ペットの身体にフィットするやわらかな素材でできた肩がけバッグのことで、ペットをなかに入れて使用する、ペット用キャリーバッグの一種です。飼い主との密着度が高いため、抱っこが好きなペットは安心感を得られ、落ち着いて出かけることができるでしょう。ただし、肩がけバッグという性質上、飼い主の肩や腰には少なからず負担がかかります。特に体重の重い犬を入れて使用すると負担がかかり過ぎることから、超小型犬や小型犬、猫などに向いているとされていますが、なかには12kg程のペットに対応しているものもあり、自身のペットに合ったスリングを選ぶことが可能です。
ペットスリングが活躍するシーンを教えてください
ペットスリングは両手がふさがることなく使用できるため、荷物が多い日や雨が降っていて傘をささなければならない日、混雑した場所へ出かける日などにとても役立ちます。また、コンパクトに折りたためるので、散歩用のバッグに入れておき、ペットが突然歩かなくなったときなどに取り出して使用するのもおすすめです。
ペットスリングにはどのような素材や種類がありますか?
ペットスリングには通気性のよいメッシュ素材や肌触りのよいコットン素材、防水効果が高く雨の日でも使用しやすいナイロン素材など、さまざまな素材のタイプがあります。形状としては肩にかけるスリングタイプだけでなく、より安定感が増すリュックタイプもあるので、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

ペットスリングのメリットとデメリット

ペットスリングの特徴を押さえたところで、メリットとデメリットについても掘り下げていきましょう。ペット用キャリーを選ぶ際には、それぞれのメリットとデメリットをチェックしたうえで、目的に応じたタイプを見極めることが欠かせません。

ペットスリングのメリットを教えてください
飼い主とペットの密着度が高いことや、使用中も両手がふさがらないことが、ペットスリングの大きなメリットといえるでしょう。加えて、軽量で持ち運びやすく、汚れても洗いやすいという手軽さも、ペットスリングの魅力です。
ペットスリングのデメリットは何ですか?
ペットスリングは肩にかけて使用することから、ペットの体重が重い場合や長時間使用し続ける場合などは、飼い主の肩や腰に大きな負担がかかります。また、スリング内でペットが無理な体勢になったり、急に飛び出したりする恐れがあり、使い方を誤れば大変危険というのもペットスリングのデメリットです。その他には、熱中症のリスクもあります。ペットスリングは飼い主の体と密着していて熱がこもりやすいため、夏場は保冷剤を入れたり、通気性の良いメッシュ素材のスリングを使用したりといった対策が必要です。
代用できるアイテムはありますか?
トートバッグをタオルで包むと、ペットスリングの代用品として使えるものの、飛び出しや落下のリスクが高くなります。あくまで一時的な使用にとどめ、長距離の移動は避けた方がよいでしょう。

ペットに適したスリングの選び方

ここまでにまとめたとおり、ペットスリングにはさまざまな種類があります。それだけに、こういうスリングが欲しいとはっきりしていなければ目移りしてしまいそうですが、ペットに適したスリングを選ぶには、どうしたらよいのでしょうか。

ペットスリングを選ぶ際のチェックポイントを教えてください
まずは、ペットスリングの大きさをチェックしましょう。ペットの体重と体型だけでなく、飼い主の体型に合うサイズを選ぶ必要があります。次に着目したいのは、素材と形状です。普段使いするのであれば、ペットが快適に過ごせることを念頭に、どの素材と形状が適当であるかを判断してください。加えて、使用するシーンに合ったペットスリングを選ぶことも大切です。例えば、電車やバスといった公共交通機関で移動するときに使いたい場合には、蓋が完全に閉まるタイプのものを選ばなければいけません。なお、各種公共交通機関における使用ルールは運営会社ごとに異なり、ペットスリングの使用は不可というケースもあるので、事前に詳細を調べてください。
ペットの体重や体型によって選ぶべきスリングは変わりますか?
前述のとおり、ペットの体重や体型によっても選ぶべきスリングは変わります。ペットの体重に応じたスリングを選ぶことはもちろん、胴が長いペットには伏せに近い姿勢で抱っこできるスリングを選ぶといった配慮も必要です。
動物病院への通院に適したスリングの特徴を教えてください
動物病院への通院に適しているのは、蓋が完全に閉まるものなど、ペットが飛び出しづらいタイプのスリングです。

ペットスリングを使って動物病院を受診するときの注意点

ペットスリングを使って動物病院を受診するときの注意点

種類も豊富なペットスリングはさまざまなシーンで活躍しますが、動物病院で使用しても特に問題はないのでしょうか。終わりに、ペットスリングで動物病院を受診するときの注意点もまとめます。

すべての動物病院がペットスリングでの受診を許可していますか?
慣れない環境下でパニックになったペットが飛び出すリスクを考慮して、ペットスリングでの受診を許可していない動物病院も見られるため、事前に関連のルールを確認しておきましょう。
スリングの利用を検討するにあたっては、ペットの病状や年齢も考慮すべきですか?
椎間板ヘルニアのペットなどにスリングを使うときは、無理な体勢になると症状が悪化する恐れもあるため、使用しても問題はないか、前もって獣医師に相談してみましょう。使用する場合はサポート性が高いタイプのスリングを選び、背中がまっすぐ保たれるように入れてあげることが大切です。足腰に不安がある高齢のペットにスリングを使いたいというときも、使用の可否を慎重に検討してください。
ペットスリングで動物病院を受診するときに心がけるべきことを教えてください
パニックになったペットがスリングから飛び出すと、そのまま落下して怪我を負ったり、逃げたりする恐れがあります。飼い主が行動を制御できず、ほかのペットや飼い主とトラブルになる可能性も否定できません。ペットスリングで動物病院を受診するときには、ペットがスリングから飛び出すのを防ぐための対策が必要です。具体例としては、飛び出し防止フックを必ず使う、蓋(カバー)が完全に閉まるタイプを選ぶ、スリングの深さが十分あるものを選ぶ、スリング内で落ち着ける環境を作る、スリングに入れるときはハーネス+短いリードを併用するなどが挙げられます。

編集部まとめ

両手がふさがることなく、気軽に使用できるペットスリングは、さまざまなシーンで活躍する便利なアイテムです。飼い主とペットの密着度が高いことも、魅力の一つといえるでしょう。その一方で、ロック機能が優れているわけではなく、使い方を誤れば大変危険というデメリットもあります。ペットスリングでの来院を許可していない動物病院も見られるため、使用に適したシーンをよく見極めつつ、うまく取り入れていきましょう。

【参考文献】