猫の鼻血は危険な病気のサイン?考えられる病気や対処法を徹底解説!

猫 鼻血

猫の鼻血についてご存じですか?
本記事では、猫の鼻血について以下の点を中心にご紹介します!

  • 猫が鼻血を出す原因
  • 猫が鼻血を出した際の対処法
  • 猫が鼻血を出さないための工夫

猫の鼻血について理解するためにもご参考いただけると幸いです。ぜひ最後までお読みください。

猫が鼻血を出した場合は要注意!

猫の鼻血は、人間と違ってほとんどが病気が原因であり、放置すると命にかかわることもあります。猫の鼻血に気づいたら、すぐに動物病院に連れて行くことが大切です。病気によっては鼻血以外にも鼻水やくしゃみ、食欲不振、吐血、血尿などの症状を引き起こすことがあります。
猫の鼻血の治療法は、原因によって異なります。傷や異物が原因の場合は、出血を止めたり、傷口を消毒したり、異物を除去したりします。感染症や腫瘍が原因の場合は、抗生物質や抗がん剤などを投与します。血液凝固異常や高血圧が原因の場合は、ステロイド剤や降圧剤などを投与します。

猫が鼻血を出した際に考えられる原因

猫が鼻血を出している場合、背景にはどのような病気が隠れているのでしょうか。以下に詳しく解説します。

鼻炎

猫の鼻炎は、ウイルスや細菌、カビなどの感染によって引き起こされることが多く、鼻の粘膜が炎症を起こして出血することがあります。鼻炎の猫は、鼻水やくしゃみ、鼻づまり、発熱などの症状を示すことがあります。鼻炎の治療法は、原因となる感染症に応じて抗生物質や抗ウイルス薬などを投与することが一般的です。鼻炎の予防法としては、定期的にワクチンを接種することや、室内飼いにすることを推奨します。

鼻腔内腫瘍

猫の鼻腔内腫瘍は、鼻の中に良性や悪性の腫瘍ができることで、鼻から出血することがあります。鼻腔内腫瘍の猫は、鼻水やくしゃみ、鼻づまり、顔の腫れ、食欲不振、体重減少などの症状を示すことがあります。鼻腔内腫瘍の治療法は、腫瘍の種類や進行度に応じて手術や放射線療法、抗がん剤などをすることがあります。鼻腔内腫瘍の予防法としては、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスなどの感染を防ぐことや、定期的に健康診断を受けることが大切です。

血液凝固異常

猫の血液凝固異常は、遺伝的な要因や感染症、肝臓病、腎臓病、毒物などによって血液の凝固能力が低下することで、鼻から出血することがあります。血液凝固異常の猫は、鼻血のほかにも、皮下出血や内出血、歯肉出血、吐血、血尿などの症状を示すことがあります。血液凝固異常の治療法は、原因となる病気や毒物に対処することや、血液製剤やビタミンKなどを投与することがあります。血液凝固異常の予防法としては、遺伝的な要因がある場合は繁殖を避けることや、感染症や毒物に注意することが必要です。

猫風邪

猫風邪は、ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどのウイルス感染によって引き起こされる猫の感染症です。猫風邪の猫は、鼻水やくしゃみ、目やに、発熱などの症状を示すことがあります。猫風邪が重症化すると、鼻の粘膜が損傷されて出血することがあります。猫風邪の治療法は、抗ウイルス薬や抗生物質、点眼薬などを投与することが一般的です。猫風邪の予防法としては、定期的にワクチンを接種することや、他の猫との接触を避けることを推奨します。

歯周病や高血圧

歯周病は、歯垢や歯石が歯茎に炎症を起こす猫の歯の病気です。歯周病の猫は、口臭や歯肉出血、歯の欠損などの症状を示すことがあります。歯周病が進行すると、歯茎から鼻腔に通じる穴ができて出血することがあります。歯周病の治療法は、歯石除去や歯の抜歯などを行うことがあります。歯周病の予防法としては、歯磨きや歯科検診を受けることが大切です。

高血圧は、血圧が高くなる猫の循環器系の病気です。高血圧の猫は、目の異常や神経障害、心臓病などの症状を示すことがあります。高血圧が慢性化すると、鼻の血管が破裂して出血することがあります。高血圧の治療法は、降圧剤や利尿剤などを投与することが一般的です。高血圧の予防法としては、食事や運動に気を付けることや、定期的に血圧を測ることが必要です。

猫が鼻血を出してしまった場合

猫が鼻血を出した際の対処法とチェックポイントについて詳しく解説します。

応急処置

猫の鼻から出血している場合は、まずは出血を止めることが重要です。綿棒やガーゼなどを鼻孔に軽く押し当てて、圧迫止血をします。鼻孔を強く押さえすぎると、猫が苦しくなったり、出血が悪化したりする可能性があるので注意してください。出血が止まらない場合は、氷嚢や冷たいタオルなどを鼻の上に乗せて、血管を収縮させることもできます。

猫が鼻血を出すと、猫自身もパニックになったり、興奮したりすることがあります。その場合は、猫を優しくなだめて、落ち着かせることが大切です。猫を抱き上げたり、無理に動かしたりすると、出血が増えたり、猫が嫌がったりする可能性があるので、できるだけ静かに安静にさせてください。猫が鼻血を飲み込んでしまうと、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあるので、頭を下げて、口を開けて呼吸させるようにしてください。

猫の鼻血は、人間と違ってほとんどが病気が原因であり、放置すると命にかかわることもあります。猫の鼻血に気づいたら、すぐに動物病院に連絡して、受診の予約を取るか、緊急対応の可否を確認してください。動物病院に連絡する際には、猫の年齢や性別、種類、鼻血の量や色、鼻血以外の症状などを伝えてください。動物病院に行く際には、猫を専用のバッグに入れて移動させてください。

チェックすべきポイント

猫の鼻血の量や色は、出血の原因や重症度を判断するのに役立ちます。少量の鼻血であれば、傷や異物などの軽度な原因の可能性が高く、大量の鼻血であれば、腫瘍や感染症などの重度な原因の可能性が高いです。また、鼻血の色が赤やピンクであれば、鼻の表面や鼻腔の出血の可能性が高く、鼻血の色が茶色や黒であれば、胃や腸などの消化器系の出血の可能性が高いです。

猫の鼻血の出方は、出血の部位や方向を判断するのに役立ちます。片方の鼻孔から出血している場合は、その側の鼻の問題の可能性が高く、両方の鼻孔から出血している場合は、両側の鼻や全身の問題の可能性が高いです。また、鼻血が前方に出ている場合は、鼻の前方の問題の可能性が高く、鼻血が後方に出ている場合は、鼻の後方や咽頭の問題の可能性が高いです。

猫の鼻血以外の症状は、出血の原因や関連する病気を判断するのに役立ちます。鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどの症状があれば、鼻炎や風邪などの感染症の可能性が高く、顔の腫れや食欲不振などの症状があれば、鼻腔内腫瘍や歯周病などの病気の可能性が高いです。また、吐血や血尿などの症状があれば、血液凝固異常や高血圧などの内科系の病気の可能性が高いです。

猫が鼻血を出さないようにするために

猫が鼻血を出す原因の一つに、ウイルスや細菌などの感染症があります。感染症は、鼻の粘膜を炎症や潰瘍にさせて出血を引き起こすことがあります。感染症を予防するためには、定期的にワクチンを接種することが大切です。ワクチンは、猫風邪や猫白血病ウイルスなどの主要な感染症に対する免疫力を高めます。ワクチンの種類や回数は、猫の年齢や健康状態、生活環境などによって異なるので、動物病院に相談してください。

猫が鼻血を出す原因の一つに、傷や異物などの外傷があります。外傷は、猫が外で喧嘩をしたり、事故に遭ったり、鼻に何かを入れたりすることで起こることがあります。外傷を予防するためには、室内飼いにすることを推奨します。室内飼いにすることで、猫は他の猫や危険なものとの接触を避けられます。室内飼いにする場合は、猫に十分な運動や遊びの機会を与えることや、鼻に入りそうな小さなものを片付けることに注意してください。

猫が鼻血を出す原因の一つに、歯周病や歯茎の炎症があります。歯周病や歯茎の炎症は、歯垢や歯石が溜まることで起こることがあります。歯周病や歯茎の炎症が進行すると、歯茎から鼻腔に通じる穴ができて出血することがあります。歯周病や歯茎の炎症を予防するためには、歯磨きや歯科検診を受けることが大切です。歯磨きは、毎日やることが理想的ですが、難しい場合は、歯磨き用のおやつや歯ブラシ型のおもちゃなどを使うこともできます。歯科検診は、年に一度は受けることをおすすめします。

猫が鼻血を出す原因の一つに、鼻腔内腫瘍や高血圧などの内科系の病気があります。内科系の病気は、猫の年齢や体質などによって起こることがあります。内科系の病気は、早期発見・早期治療が重要です。内科系の病気を予防するためには、健康診断や血圧測定を受けることが大切です。健康診断は、年に一度は受けることをおすすめします。健康診断では、レントゲンや血液検査などの検査をして、猫の体の状態をチェックします。血圧測定は、高齢の猫や腎臓病の猫などは定期的に受けることをおすすめします。血圧測定では、専用の器具を使って、猫の血圧を測ります。

まとめ

ここまで猫の鼻血についてお伝えしてきました。
猫の鼻血の要点をまとめると以下の通りです。

  • 猫が鼻血を出す原因には鼻炎、鼻腔内腫瘍、血液凝固異常、猫風邪、歯周病や高血圧などがある。
  • 猫の鼻血は人間と違ってほとんどが病気が原因であり、放置すると命にかかわることがあるため、速やかに動物病院を受診することを推奨する。
  • 猫の鼻血を予防するために、ワクチン接種や歯磨き、定期的な健康診断などに役立つ。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【参考文献】