犬の薬の飲ませ方はどうすればいい?飲まない理由や薬を飲ませる時の注意点を徹底解説!

犬 薬 飲ませ方

犬が薬を飲まない場合どのように対処すれば良いのでしょうか?

本記事では、犬に薬を飲ませる方法について以下の点を中心にご紹介します!

  • 犬が薬を飲まない理由について
  • 薬の種類ごとの犬への飲ませ方
  • 犬が薬を嫌がったときの対処法と注意点

犬に薬を飲ませる方法について理解するためにもご参考いただけると幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

犬が薬を飲まない理由について

犬が薬を飲まないのは味が嫌だからでしょうか?
犬は、食物の味や匂いに敏感です。特に薬には特有の苦味や独特の香りが伴うものが多く、これが犬の嗅覚や味覚にとって不快に感じる場合があります。かつて、苦い薬を与えられたことのある犬は、次回からその薬を避けようとする傾向が見られます。薬を食事に混ぜて与える試みをする飼い主も多いですが、賢い犬はその中の薬だけを避けて食事を摂取することがしばしばあります。また、飼い主が気付かない間に、こっそりと薬を吐き出してしまうことも。特に警戒心が強い犬や、食べ物に対して選り好みする犬では、薬を上手に摂取させるのが難しいです。
犬が満腹のときは薬を飲みたがらないのでしょうか?
犬の食欲と薬の摂取は密接に関連しています。特に、犬が満腹の状態では、新しいものを摂取する意欲が低くなります。これは、薬を与える際も例外ではありません。満腹感があると、犬はその後の薬の摂取を拒否することが多いです。そのため、食前の薬のタイミングが良いとされることが知られています。食物の欲求を利用して、薬を与えることで、摂取しやすくなるでしょう。しかしながら、すべての薬が食前に適しているわけではありません。病気の種類や薬の性質によっては、食事後や空腹時を避ける必要があります。
薬の量が多いと飲んでくれないのでしょうか?
犬が薬を拒否する背景には様々な理由が考えられますが、与える薬の量の多さもその一つです。適切な治療のため、正確な用量は欠かせませんが、一度に大量に与えられると、犬はそれを飲むことを避けることがしばしば見られます。むせる、あるいは吐き出す可能性も増加します。そのため、一度に摂取させる量を減らし、分割して与える方法がおすすめです。

薬の種類ごとの犬への飲ませ方

犬の薬の種類を教えてください。
犬の健康を維持するための薬は、様々な形状や特性を持つものがあります。
主な種類としては「錠剤」「カプセル剤」「散剤(顆粒剤)」「液剤」の4つが挙げられます。錠剤は、薬剤が圧縮されて固形になったもので、一部は糖分を用いて味を和らげたコーティングが施されています。また、時間をかけて体内で溶解するタイプも存在します。
カプセル剤には、特定の働きを得るための時間調整がされた粉や液がゼラチン製のカプセルに封入されています。この薬を飲ませる際、犬が快適に摂取できるよう水を与えることがおすすめです。散剤(顆粒剤)は、犬が摂取しやすいように細かい粉や小さな粒状の薬として、特に体重が軽い犬や複数の薬を併用する場合に適しています。
最後に、液剤は犬の体にすぐ働きを示す特性があり、シロップ形状のものは甘みが加えられ、犬が摂取をためらうことが少ないというメリットがあります。
粉薬はどうやって飲ませたら良いでしょうか?
まず、口を開けることに慣れている犬には、口の端を軽く開き、歯とほほの間に直接薬を入れる方法が良いとされています。その後、頬を優しくもんで薬が唾液と混ざりやすくします。特に飲み込みが難しい犬の場合、シリンジやスポイトを使用して少量の水を追加して助けることも推奨されます。さらに、水に粉薬を溶かしてシリンジで与える方法も考えられます。犬の歯の隙間からゆっくりと飲ませると、ストレスを減少できます。また、お気に入りのウエットフードに混ぜて与えることも良いですが、薬の味が強い場合は、フードを避けることもあるので注意が必要です。また、投薬用のゼリーやペット専用のオブラートを使用して、粉薬を包む方法もあります。
錠剤・カプセル剤はどうやって飲ませたら良いでしょうか?
まず犬の顔をやさしく上に向け、口の中に薬を置きます。このとき、喉をやさしく撫でると、薬の飲み込みを促せます。しかし、多くの犬が薬の風味を嫌うため、工夫が必要となります。ペット専用のオブラートで錠剤やカプセルを包むことで、気になる味を隠す方法があります。ただし、犬に薬の存在がばれないようにすることが大切です。
液剤・シロップ剤はどうやって飲ませたら良いでしょうか?
液剤やシロップの薬の飲ませ方は、犬の性格や好みによって変わります。初めて薬を与える場合や、犬が薬に気付いてしまうことを避けたい時は、少量のフードに混ぜるのが一つの方法です。特にウェットフードは液剤やシロップがよく馴染み、犬も喜んで食べることが多いです。一方、食事に関心が薄い犬は、好きなおやつや野菜ペーストに混ぜて与えることも良いとされています。また、シリンジやスポイトを用いることで、直接口内に投与できます。この方法を選ぶ場合、犬の口内の奥、犬歯の後ろに液体をゆっくりと注入しましょう。注入後、口を優しく閉じて飲み込む動作が見られるまで待ち、確実に摂取させることが大切です。

犬が薬を嫌がったときの対処法と注意点

犬が薬を嫌がったときはどうすればいいでしょうか?
犬が薬を拒否した場合は、ご飯に薬を混ぜて与える方法が良いとされています。ただし、食事全体に混ぜず、少量の食べ物に包んで与えましょう。ウェットフードや、犬が好む甘味のある食材、例えば蒸したかぼちゃやいも類を用いると、薬の味を上手く隠せます。
また、市販されている犬向けの摂取用ゼリーや薬の補助スナックも良いとされています。これらのアイテムは、薬を包み込んで犬に提供でき、拒否されにくくなります。特に、中心に穴が開いているトリーツに薬を入れて与える方法は、多くの犬が抵抗なく受け入れます。
犬の健康のために、最も適した服用方法を見つけ、快適に薬を摂取させることが大切です。
犬に薬を飲ませるときの注意点を教えてください。
最も重要なのは、犬が薬を嫌がることを理由に薬の服用を避けないことです。確かに、飼い主として犬の不機嫌や嫌がる様子を見るのは辛いものがありますが、そのような時は動物病院に相談し、薬の形状や服用方法の変更を検討しましょう。また、薬を飲ませる際の飼い主の心構えも大切です。焦りやイライラは避け、余裕を持って対応しましょう。強引に口を開けて薬を投与する行為は、犬に不快感や恐怖心を与えるだけでなく、誤嚥のリスクも増します。特にシニア犬は誤嚥による肺炎リスクが高まるため、十分な注意が必要です。
最後に、犬が薬を摂取した後で、おやつや遊びなどのご褒美を用意してあげると良いでしょう。これにより、犬も次回の服用に前向きになる可能性が高まります。
犬に薬を飲ませるときに飼い主が緊張してしまうと犬に気付かれますか?
犬は感受性が高く、飼い主の感情や態度の変化を敏感に察知します。特に、薬の服用の際に飼い主が緊張し、普段の様子と違う態度をとると、ワンコはその変化を即座に感じ取ります。「飲ませることが最優先」という強い意志が犬に伝わると、普段のリラックスした状態と異なるため、犬は不安や警戒心を感じる可能性があります。結果として、服薬の際の抵抗や逃げる行動が強まることが考えられます。このような状況を避けるためにも、飼い主は冷静な様子で、日常のルーチンとして犬に薬を与えることが大切です。

編集部まとめ

ここまで犬に薬を飲ませる方法についてお伝えしてきました。
犬に薬を飲ませる方法の要点をまとめると以下の通りです。

  • 犬が薬を嫌がることを理由に薬の服用を避けないことが大切
  • 犬が薬を拒否した場合は、ご飯に薬を混ぜて与える方法が良いとされる
  • 犬の食欲と薬の摂取は密接に関連している

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

参考文献