ペットをしつけ教室に通わせたいと考えていても、失敗するのではないかといった不安が拭えず、躊躇している飼い主の方はいませんか。そもそも、しつけ教室とはどのようなものなのか、よくわからない場合もあるでしょう。今回はペットのしつけ教室に焦点を当てて、後悔しない教室選びのポイントや、失敗を避けるために飼い主ができることなどの情報をまとめました。しつけ教室の基本情報から順を追って解説を加えるので、ぜひ参考にしてください。
ペットをしつけ教室に通わせることの重要性

まずは、しつけ教室ではどのようなサポートを受けることができるのか、具体的に確認していきましょう。しつけ教室の概要がつかめれば、ペットを通わせる意義も理解しやすくなります。
- しつけ教室では、どのようなサポートが受けられますか?
- しつけ教室でサポートを受けられる内容は多岐にわたります。ペットが自分が呼ばれていると正しく認識できるようになるトレーニングや、トイレトレーニングはもちろん、社会性を育む訓練なども実施されています。その他にも、留守番訓練、噛み癖や吠え癖を予防や改善するトレーニングなど、飼い主とペットが健やかに暮らしていくためのメニューが揃っています。逆にいえば、これらのしつけがうまくいっていないと、さまざまなトラブルにつながりかねないため、必要に応じて早期にトレーニングを開始することが重要です。
- しつけ教室の種類とそれぞれの特徴を教えてください
- しつけ教室は大きく分けて3種類あります。まずは、定期的に教室へ足を運ぶ、通い型しつけ教室です。特に社会化に焦点を当てたパピートレーニングに適しており、1日に5~8時間程度預けるデイケア型が一般的ですが、飼い主と犬が1時間程一緒にトレーニングをする形もあります。一方の出張型しつけ教室は、トレーナーが自宅まで来てくれる点が特徴です。家庭環境でのトレーニングが可能で、人見知りの犬に適していますが、ほかの犬との交流機会が少ない点がデメリットともいえます。自宅までの距離に応じて、追加料金がかかるケースがあることも留意しなければなりません。続いて紹介する預かり型しつけ教室は、1〜3ヶ月程度ペットを預けるタイプの教室です。集中的なトレーニングによって改善がより期待できるものの、帰宅後のフォローアップが特に重要となります。
- しつけは飼い主ができる限り自分で行った方がよいですか?
- まず心に留めたいのは、しつけは想像以上に大変ということです。ペットに正しいマナーを学ばせるのは飼い主の義務といえるため、自宅でのしつけがうまくいかないと、自分を責めてしまう方も少なくありませんが、一人で抱え込んでしまえば、ペットとともに歩んでいくことは難しくなります。自分でしつけを行うことに限界を感じたら、プロに頼むことを恥とは思わず、しつけ教室の活用を検討しましょう。
しつけ教室を選ぶときのポイント
しつけ教室の重要性を押さえたところで、しつけ教室を選ぶときのポイントについても理解を深めましょう。値段や利便性だけを見て教室を決めてしまっては、失敗するリスクが高くなるため、さまざまな視点から慎重に選択することが求められます。
- しつけ教室を選ぶ際は、どのような点を考慮すべきですか?
- 何よりも重視したいのは、飼っているペットに合った教室であるか? という点です。一口にしつけといってもさまざまなアプローチが考えられるため、トレーナーの方針などを確認してみて、納得感があるかどうか、よく吟味しましょう。その他には、施設の衛生管理は行き届いているか、料金は無理のない設定であるかといったこともチェックしてください。教室でのトレーニングが終了した後に、どのような引継ぎが行われるのかも重要です。
- しつけ教室に通うデメリットや注意すべき点はありますか?
- しつけ教室に通って馴染みのない環境に身を置くことや、ほかのペットたちと顔を合わせること、飼い主と離されることなどが、ペットのストレスになりえます。トレーナーとの相性が悪ければ、十分な効果が得られない可能性があることも、しつけ教室のデメリットといえるでしょう。そうした事態を避けるためにも、しつけ教室を選ぶ際には十分に気を配る必要があります。また、当然ながら、自宅とは違って費用がかかることについても、留意しなければなりません。
- 事前にしつけ教室の見学はできますか?
- ほとんどのしつけ教室で事前の見学や体験ができるため、まずはこれらのサービスを利用のうえ、気になる教室のコンセプトや雰囲気、トレーニングの内容などを直接チェックしてみましょう。
- 体験レッスンや見学で確認すべきポイントを教えてください。
- しつけ教室の情報は公式ホームページなどでもえられますが、どうしてもよい面にばかり目が行ってしまうだけでなく、実際の雰囲気を感じ取るのは容易ではありません。そのため、体験レッスンや見学を通じて、飼っているペットと相性のよい環境が整っているかなど、感覚的な部分についても確認しておくことがポイントです。
- しつけ教室の終了後、アフターフォローが受けられるのか教えてください
- しつけ教室が終了したからといって、ペットのしつけが完了するわけではありません。教室で学んだことを受けて、自宅においてもしつけを続ける必要があるので、アフターフォローや引継ぎトレーニングの有無については事前に必ず確認しておきましょう。継続的なサポート体制が整えられていることや、定期的な評価とフィードバックが実施されることで、トレーニングの効果がさらに高くなります。
しつけ教室での失敗を避けるために飼い主ができること

終わりに、しつけ教室での失敗を避けるために飼い主ができることは何か、具体的に確認しましょう。しつけ教室での学びを意義のあるものにするためには、飼い主の理解と適切な行動が欠かせません。
- 受講前にトレーナーと十分にコミュニケーションを取るべきですか?
- 実際に受講が始まってから、希望していたようなトレーニング内容ではなかった、想定よりも費用がかかったというように後悔しても、なかなか修正できません。受講前にトレーナーと十分なコミュニケーションを取り、疑問や不安があればしっかり解消しておきましょう。
- 教室に通っているのに問題行動が治りません。しばらく様子を見るべきですか?
- 初めのパートでもお伝えしたとおり、ペットのしつけは想像以上に大変です。プロに任せた場合も同様で、しつけ教室に通ったからといってすぐに成果が出るとは限りません。ペットの種類や年齢、性格などによっても、進捗に差が出ます。思ったように問題行動が治らないからと、すぐに見切りを付けてしまっては、本来の効果をえることはできないでしょう。しばらくは根気よく、様子を見守ってください。
- しつけの効果が感じられない場合は、トレーナーに相談すべきか教えてください
- しつけが失敗しているのではないかと感じたら、まずはトレーナーに悩みを相談してみましょう。個別のやり取りによって、自宅での様子などを共有することで、思わぬ解決の糸口が見付かるかもしれません。
- しつけ教室で失敗しないために、飼い主が心がけるべきことは何ですか?
- ペットに合ったしつけ教室を選ぶことや、トレーナーと必要なコミュニケーションを取ること、ペットの成長を根気よく見守ることなどを心がけてください。
編集部まとめ
ペットとともに歩んでいくにあたって、適切なしつけは欠かせませんが、飼い主一人で行うことが難しいケースもあります。ペットのしつけに悩んだら、一人で抱え込むようなことはせず、プロのサポートを受けるとよいでしょう。ペットのしつけがうまくいかないのは、決して珍しいことではありません。根気強く、ときには楽しみながらペットと向き合って、一緒に成長していくことが大切です。