動物病院でペットが暴れるのはなぜ?対処法や予防策などを解説

動物病院でペットが暴れるのはなぜ?対処法や予防策などを解説

動物病院を受診しているときにペットが暴れてしまい、困った経験はありませんか。何とか落ち着かせてあげたくても、なぜ暴れているのか理由がわからないと、適切に対処することができません。周囲への影響が気になり、受診を控えたいと考える飼い主の方もいるでしょう。今回は動物病院で暴れるペットをテーマに、原因を探ったうえで、有効な対処法をまとめました。ペットが暴れるのを防ぐための対策についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

動物病院でペットが暴れる理由

動物病院でペットが暴れる理由

動物病院でペットが暴れると、その場を収めることに終始してしまいますが、なぜ暴れるのかということに目を向けて対処法を考えなければ、状況は改善しません。まずは、動物病院でペットが暴れる理由を掘り下げましょう。

なぜペットは動物病院で暴れるのですか?
動物病院でペットが暴れる理由の一つは、恐怖心です。慣れない環境のなかで飼い主以外の人に触れられる恐怖心から、暴れてしまうものと考えられます。ほかの動物たちの鳴き声も、ペットの恐怖心を煽るでしょう。家族以外の人と接する機会が少ないペット程、状況はひどくなります。また、ワクチン接種のときなどに生じる痛みも暴れる原因になり得ます。このように恐怖心や痛みは動物病院でペットが暴れる大きな要因ですが、環境刺激や社会化不足、個体の気質など複数の要因が重なることもあります。
どのような行動が見られやすいですか?
動物病院を受診することに対して苦手意識があると、入り口に近付くのを嫌がって暴れ始める、診察室に入りたがらない、逃げようとするなどの行動が見られます。落ち着きがなくなるというのも、動物病院を嫌がっているサインです。尻尾が股の間に入り込んでいたり、飼い主に抱っこを求めたりするケースもあります。不安そうな仕草を見せることがある一方、動物病院のスタッフやほかの動物たちに吠えたり噛み付いたりするなど、とても攻撃的な面が出る場合もあるため、十分注意しなければいけません。
何が原因で暴れ始めることが多いのか、教えてください
避妊手術などの術後の痛みや入院経験がストレスとして残ることで暴れ始めることもあれば、高い診察台に乗せられることや、お尻に体温計を差し込まれるなどの行為が暴れるきっかけになるケースもあります。感受性の高いペットの場合、爪を切るといった一見何気ない対応も恐怖心を煽ってしまいます。暴れるきっかけも、その結果として見られ始める行動も、ペットによってさまざまです。

動物病院で暴れるペットの対処法

ペットが暴れる理由を押さえたところで、暴れるペットの対処法についても理解を深めましょう。間違った対応を取ると事態が悪化してしまい、周囲にまで影響がおよぶ恐れもあるため、飼い主が正しい知識を持っておくことが大切です。

動物病院で暴れ始めたら、厳しく叱りつけて止めるべきですか?
動物病院でペットが暴れ始めると、つい大声を上げて厳しく叱りつけたくなりますが、飼い主まで感情的になれば、ペットの恐怖心はさらに増してしまいます。逆に必要以上に優しくしてなだめるようなことも、ペットを不安にさせるので避けるべきでしょう。まずは、ハーネスとリードをしっかりと装着し、周囲に迷惑をかけることを防ぎます。噛んでしまう恐れがある場合には、口輪やエリザベスカラーを取り入れるのも一案です。
診療前にキャリーを嫌がっているようであれば、出してあげてもよいですか?
キャリーを嫌がって暴れ始めるペットは多いので、いっそのこと出してあげた方がよいのではないかと考える飼い主の方もいるでしょう。しかし、抱っこした状態で手が付けられない程暴れてしまったら、ほかの動物たちに怪我を負わせるなど、大きなトラブルに発展しかねません。診療前に飼い主の判断でキャリーから出すのは避けてください。犬はもちろん、猫についても同様です。猫をリードにつないだ状態で動物病院に行くのもやめましょう。猫がパニックになったときにリードが絡んだり、リードをすり抜けて逃走する可能性があり危険です。猫は必ず洗濯ネットに入れてキャリーケースで運びましょう。なお、キャリーのなかで排尿してしまう可能性があるため、ペットを入れる前にはキャリー内にペットシーツを敷いておきます。あわせてペット自身の匂いが付いたお気に入りのタオルなどを入れてあげると、ペットのストレスが軽減されるのでおすすめです。
周りに迷惑をかけないための工夫を教えてください
動物病院でペットが大暴れすると、少なからず周囲に影響がおよびます。犬の場合は、受診前には散歩に出かけるなどの工夫をして、ある程度エネルギーを発散させておくとよいでしょう。動物病院に到着したら、キャリーの活用は必須です。ペットがあまりにも落ち着かない様子であれば、できるだけ迷惑をかけないように、順番になるまで駐車場で待つことはできないか、確認してみてください。

ペットが暴れるのを防ぐための対策

ペットが暴れるのを防ぐための対策

大切なペットが恐怖心を理由に暴れる様子を目にするのは、飼い主としてもつらいものです。終わりに、ペットが暴れるのを防ぐための対策についてもまとめます。

暴れる可能性があることは、あらかじめ動物病院に伝えておくべきですか?
ペットが動物病院嫌いで暴れる可能性があるというのは、なかなか切り出しにくい話かもしれませんが、動物病院にはあらかじめその旨を伝えておくべきです。ほかの動物たちが少ない時間の受診を案内されるなど、何らかの対策を講じてもらえるかもしれません。
ペットが暴れるのを防ぐために、日頃からできる対策があれば教えてください
ペットの体調が悪くなくても、動物病院へ定期的に足を運ぶ機会を作り、健康チェックなどを受けてみるとよいでしょう。痛みを感じるような処置が行われず、予想よりも簡単に受診の時間が過ぎれば、ペットが動物病院は怖い場所ではないと認識するようになり、暴れるのを止めるかもしれません。日頃から動物病院の近くを散歩して、動物病院に行くのは特別なことではないと伝えるのも一案です。キャリーに慣れさせるのも、ペットが暴れるのを防ぐための重要なポイントといえます。なかでおやつを与えるなどの工夫により、キャリーに入ることも嫌なことではないと理解してもらいましょう。また、おやつをうまく活用して、口輪やエリザベスカラーの装着に慣れさせておくことも必要です。日頃の心がけにより、状況が改善する可能性も低くはありません。飼い主が積極的に対策を講じることで、動物病院で暴れてしまうペットをサポートしてあげましょう。
あまりにも動物病院を嫌がるようであれば、受診を控えるべきですか?
動物病院を嫌がるペットが大暴れするようなことがあると、飼い主も受診するのが怖くなってしまいます。周囲のことを考えて、なるべく動物病院に行くのは避けたいと考えるかもしれません。しかし、ペットの動物病院嫌いを理由に受診を控えることはしないでください。動物病院は怖くて痛い場所と認識したまま足が遠のけば、その後大きな病気や怪我をしたときにも受診が難しくなり、ペットの命に関わります。むしろ獣医師に事情を伝えてサポートを仰ぎ、治療を目的とせず通院するなどの工夫により、少しずつ動物病院に慣れることを目指すべきです。

編集部まとめ

ペットが動物病院で暴れるとき、恐怖心や痛みに起因する場合がほとんどです。飼い主としては厳しく叱りつけて止めるべきかとも考えますが、ペットが不安に駆られて状況が悪化する可能性もあるので、周囲に配慮しつつ、冷静に対応するよう心がけましょう。動物病院で問題なく過ごせるようになるためには、ペットが抱く動物病院は怖くて痛い場所という認識を変えることが欠かせません。日頃の対策や獣医師のサポートにより、少しずつでも動物病院に慣れていきましょう。

【参考文献】