動物病院の2次診療、3次診療とは?受診のメリット・デメリットや流れなどを解説

動物病院の2次診療、3次診療とは?受診のメリット・デメリットや流れなどを解説

動物病院を受診していると、2次診療、3次診療というワードを耳にする機会がありますが、具体的にはどのようなものなのか、ご存知でしょうか。2次診療、3次診療の概要は理解しているものの、1次診療と同じ流れで受診できるのかなど、より詳しい情報が知りたいと考えている飼い主の方もいるかもしれません。今回は動物病院の2次診療、3次診療をテーマに、気になる情報をわかりやすくまとめました。メリットとデメリットの双方を深掘りするので、参考にしてください。

動物病院の2次診療・3次診療とは

動物病院の2次診療・3次診療とは

初めに、2次診療・3次診療とはどのようなものなのか、具体的に説明します。特に3次診療というワードについては、今回初めて知ったという飼い主の方も多いかもしれませんが、どこで受診することができるのでしょうか。

動物病院の2次診療とは、どのようなものですか?
前提として、1次診療を受診することができるのは地域のかかりつけ動物病院です。ペットの具合が悪いときにまず訪れたり、ワクチン接種を行ったりする動物病院が、1次診療を行っていると理解してください。街なかにある個人経営の動物病院は、そのほとんどが1次診療の動物病院です。一方、2次診療の動物病院とは、1次診療では治療しきれない難しい病気や、専門的な検査・治療に対応する動物病院のことを指します。さまざまな手術器具や高価な検査機器を揃える、より高度で専門的な動物病院といえるでしょう。このように整理してみると、私たちが通常受診しているのは1次診療の動物病院であるとわかります。
2次診療と3次診療の違いを教えてください
3次診療とは、2次診療よりもさらに高度で専門的な診療のことです。3次診療の動物病院は診療体制、施設ともに充実しており、1次診療や2次診療では治療が難しい動物を対象に、高度獣医療を提供する役割を担っています。ちなみに、動物病院の1次・2次・3次という区分は指定を受けているわけではなく、2次診療や3次診療を行う獣医師が特別な資格を持っているわけでもありません。あくまでも、それぞれの動物病院がどの程度の医療を提供できるのかによって、1次から3次まで、自然と分かれています。
2次診療や3次診療はどこで受診できますか?
2次診療や3次診療は、獣医学部がある大学に付属する動物病院や、高度医療センターなどで受診することが可能です。ただし、1次診療の動物病院と同じ手順で受診できるわけではないため、注意しなければいけません。詳しくは後述します。

2次診療や3次診療を受けるメリット・デメリット

より高度で専門的な治療を提供しているというと、いかなる症状の場合もとりあえず3次診療を受ければよいのでは?とも考えられるものの、そのような対応はできません。各診療の特徴とメリット・デメリットを知り、状況に応じた選択をすることが大切です。

2次診療、3次診療を受けるメリットを教えてください
1次診療にて対応が難しいと判断された場合でも、2次診療や3次診療を利用すれば、より専門的な検査や診断が受けられます。さらに、2次診療や3次診療の動物病院にはさまざまな手術器具や高価な検査機器が揃っていることから、1次診療に比べて選択できる治療の幅が広がるというのもメリットです。例えば、ペットに腫瘍ができて1次病院では切除が難しい場合や放射線治療が有効な場合、僧帽弁閉鎖不全症の外科手術を飼い主さんが選択した場合などが挙げられます。このように、2次診療や3次診療を受けると、診療体制や施設が充実している高次の動物病院ならではのメリットがあります。
複数の診療を受けることで生じるデメリットはありますか?
より時間や手間がかかる点や、費用がかさみがちな点が、複数の診療を受けることで生じるデメリットといえます。
2次診療や3次診療を受けた後、かかりつけ医の再受診は可能ですか?
1次診療を行うかかりつけ医と高次の動物病院は連携を図っているため、かかりつけ医の紹介によって2次診療や3次診療を受けると、検査結果や治療⽅針はかかりつけ医にも報告されます。その後、2次診療や3次診療の動物病院にて治療が終了すれば、再度かかりつけ医の方で薬の処⽅や経過観察が行われるという仕組みなので、2次診療や3次診療を受けても、かかりつけ医を再受診することは可能です。

2次診療や3次診療を受ける際の流れと費用相場

2次診療や3次診療を受ける際の流れと費用相場

2次診療・3次診療の特徴とメリット・デメリットを押さえましたが、実際の診療の流れはどのようになっているのでしょうか。費用相場とあわせて情報をまとめるので、診療の参考にしてください。

2次診療や3次診療を受けるための手順を教えてください
基本的に、高次の動物病院はかかりつけ医の紹介がないと受診することができません。1次診療での対応が難しいと判断された場合に、かかりつけ医と連携を図るかたちで、高次の動物病院における治療が行われるという流れです。緊急性が高い場合に限り、紹介がなくても受診可能としている2次診療の動物病院も見られるものの、飼い主が問い合わせもなくペットを連れて行き、いきなり2次診療・3次診療を受けることはできないでしょう。
紹介から診察までどのくらい時間がかかりますか?
2次診療や3次診療の日時は、かかりつけ医から病歴や治療歴といった診療に関する詳細情報、希望診療科などを聞き取ったうえで、状況に応じて確定されます。そのため、どのくらい時間を要するかというのは一概にはいえませんが、紹介を受けてから当日すぐに2次診療や3次診療の動物病院へ向かうのは難しいでしょう。2次診療や3次診療の予約が完了すると、予約確定資料がかかりつけ医のもとへ送られてくるので、これを受け取り、指定の日時になるのを待ってください。なお、2次診療や3次診療の結果は通常数⽇以内にかかりつけ医へ報告されます。
2次診療・3次診療の費用相場はどのくらいですか?
2次診療・3次診療の動物病院においては各種医療器機を駆使してさまざまな検査や治療が行われるため、費用相場についても一概にはいえませんが、より高度で専門的な診療だけに、高次の動物病院程、治療費は高くなる傾向にあります。選択できる治療の幅は広がるものの、費用がかさみがちというのは、2次診療や3次診療のデメリットです。実際に診療を受けることになり、費用面の疑問を抱いた場合には、後になって慌てないためにも、あらかじめ詳細を確認しておきましょう。なお、2次診療・3次診療の初診料は3,000円以上かかり、1万円を超えることもあります。

編集部まとめ

2次診療や3次診療の動物病院においては、充実した診療体制と設備により、高度かつ専門的な診療を受けることが可能となります。とはいえ、1次診療の対応が不十分というわけではありません。1次診療・2次診療・3次診療の動物病院は連携を図っており、それぞれの役割を果たしつつ、よりよい治療を提案してくれます。かかりつけ医との関係が根本にあってこそ、幅広い診療を受けることができるといえるでしょう。

【参考文献】