ペットホテルの理想的なケージサイズは?ストレス軽減のポイントも解説

ペットホテルの理想的なケージサイズは?ストレス軽減のポイントも解説

ペットホテルを利用するにあたり、ペットにとってより快適な環境が整った施設を選ぶことは欠かせません。ケージタイプのペットホテルであれば、ケージサイズにも気を配りたいところですが、理想的な大きさはどのくらいなのでしょうか。今回はペットホテルのケージサイズをテーマに、飼い主が押さえておくべき情報をわかりやすくまとめました。ケージサイズがペットに与える影響や、ストレス軽減のポイントも説明するので、ぜひ参考にしてください。

ペットホテルで基準となるケージサイズ

ペットホテルで基準となるケージサイズ

ケージタイプのペットホテルを利用する場合、預けられたペットは多くの時間をケージ内で過ごします。それだけに、ケージは十分な広さを有していなければいけませんが、ペットホテルのケージサイズに数値基準は定められているのでしょうか。

ペットホテルのケージサイズに基準は定められていますか?
結論からお伝えすると、2021年6月1日から施行された改正動物の愛護および管理に関する法律により、ペットホテルのケージサイズには数値基準が定められています。例えば、寝床・休息場所と運動スペースが分かれた分離型のケージでいうと、犬の場合は縦が体長の2倍以上、横が体長の1.5倍以上、高さが体高の2倍以上であることが1頭あたりの基準です。
ペットの大きさを理由に預かりを断られるケースはありますか?
前述のとおり、ペットホテルのケージサイズは法律で定められているため、身体が大きい中型犬や大型犬は数値基準を満たせないとの理由から、預かりを断られる可能性があります。特に、スペースに限りがある動物病院併設型ペットホテルに関しては、改正動物の愛護および管理に関する法律の施行以降、大きなペットの預かりに対応できなくなっているケースが多く見られるので、注意が必要です。身体が大きいペットの預け入れを検討している飼い主の方は、対応可能な施設を早めに見付けておきましょう。
ケージサイズごとに宿泊料金は異なるのか教えてください
多くのペットホテルは超小型犬・小型犬・中型犬・大型犬・超大型犬といったカテゴリーに分けて、それぞれ異なる宿泊料金を設定しています。ペットの身体が大きい程、より大きなケージと広いスペースが必要になることはもちろん、食事量や運動量、スタッフの労力も増えるため、宿泊料金は高くなるのが一般的です。ケージサイズによって、宿泊料金に2倍以上の差が出る可能性もあります。なお、猫の場合は身体がそれ程大きくなく、個体によってケージサイズが変わるという状況もあまりないことから、宿泊料金は一律であるケースがほとんどです。

ケージサイズがペットに与える影響

ここでは、ケージサイズがペットに与える影響を深掘りします。自身のペットにとって理想的なケージサイズはどのくらいなのかもあわせて押さえることで、ペットホテルを選ぶ際の一助としてください。

ケージサイズによってペットのストレスは増減しますか?
ケージサイズがある程度自由に動けるくらい大きければ、ペットはより快適に過ごすことができ、ペットホテル滞在中のストレスも軽減されるでしょう。逆に、ケージサイズが日常的な動きを制限するくらい小さいと、ペットは不安を覚えるかもしれません。
ケージサイズは大きければ大きい程よいですか?
ケージに対してネガティブなイメージを抱いている飼い主の方も多いかもしれませんが、ケージはペットが安心して過ごせる自分だけの小部屋にもなりえます。特に神経質な性格のペットは暗く狭い場所に安心感を覚えることがあり、広過ぎるスペースは不安感や警戒心を煽りかねないため、ケージサイズは大きければ大きい程よいと決め付けるのは避けましょう。ペットの大きさだけでなく性格も考慮したうえで、ケージサイズはどのくらいがよいか、ケージタイプとケージフリータイプのペットホテルではどちらの利用が向いているかといったことを検討するのがポイントです。
ペットの大きさ別に理想的なケージサイズの目安を教えてください
ケージを選ぶときにチェックすべきは、ペットが立ち上がれる高さであること、くるりと回れる広さであること、横になってリラックスできる奥行きであることの3点です。これを踏まえて犬を預けるのに理想的なケージサイズをまとめると、小型犬の場合は縦×横×高さが60×45×50cm前後、中型犬の場合は90×60×65cm前後、大型犬の場合は120×90×90cm以上が目安といえるでしょう。

ケージ内で過ごすストレスを軽減するためのコツ

ケージ内で過ごすストレスを軽減するためのコツ

どれだけケージサイズに気を配っても、ペットホテルのケージ内という慣れない環境に身を置くことは、ペットにとって少なからず負担となります。最後に、ケージ内で過ごすストレスを軽減するためのコツについても、しっかりと理解を深めましょう。

ペットをケージに慣れさせるためには、どのようなトレーニングが有効ですか?
ホテル滞在時に普段使い慣れていないケージのなかで過ごすとなると、ペットの負担はより大きくなるため、あらかじめ自宅にてケージは嫌なものではないと認識させるトレーニングを積んでおくことが有効です。具体的には、ケージのなかにおやつを入れて誘導する、自分からなかに入ることができたら褒めてやる、なかで静かに過ごせたらさらにご褒美を与えるといったトレーニングを繰り返し行うとよいでしょう。ケージ内で無理なく過ごせるようになれば、万が一災害が起きたときなどにも役立ちます。まずは、短い時間からケージに慣れさせるよう取り組んでみてください。
ケージでの滞在に備えて準備すべきものはありますか?
ペットホテルのなかにはおもちゃを豊富に取り揃えている施設もありますが、自宅からお気に入りのグッズを持参しておくと、ペットの安心感につながります。おもちゃで遊ぶことがストレス発散にもなるので、使い慣れたものを準備するのがおすすめです。ただし、あまり大きなおもちゃはケージに入らなかったり、かさばったりするため、なるべく小さなものを選ぶようにしてください。おもちゃのほかには、ケージに敷くタオルや毛布などを持参するとよいでしょう。飼い主やペット自身の匂いが付いた敷物もまた、ペットのリラックスした滞在を後押ししてくれます。なお、持ち込み可能なものはペットホテルごとに異なるので、あらかじめ当該施設に詳細を確認しておくことが大切です。
ケージ型ペットホテルを選ぶときのチェックポイントを教えてください
ケージ型ペットホテルを選ぶときはケージサイズとともに、衛生管理や防音対策に問題がないかといった点をチェックしておきましょう。加えて、散歩や広いスペースで遊ぶ時間は提供されるのか、提供される場合、別途オプション料がかかるのかということも把握するよう意識してください。さらに、スタッフの資格・経験(動物看護師が常駐しているか)、夜間の見守り体制(無人時間があるか)、緊急時の対応(提携動物病院の有無)も確認しておくと安心して利用できるでしょう。

編集部まとめ

ペットホテルのケージサイズは快適な滞在が実現するか否かに直結する要素であり、数値基準が法律で定められています。ペットの身体が大きいと預かりを断られる可能性もあるので、対応可能な施設を早めに見付けておきましょう。理想的なケージサイズはペットの性格によっても変わることから、よりニーズに即した施設を見極める姿勢も重要です。さらに、滞在時にはペットが慣れ親しんだグッズを持参するなど気を配り、万全の状態でケージ型ペットホテルを利用しましょう。

【参考文献】