子犬が狂ったように噛むのは正常なの?噛む原因やしつけ方も解説します!

子犬 狂ったように噛む

子犬の噛み癖に悩まされている方も多いのではないでしょうか。本記事では子犬が狂ったように噛むことについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 子犬が狂ったように噛む理由
  • 子犬が噛む原因
  • 子犬の噛み癖のしつけ方

子犬が狂ったように噛むことについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

子犬が狂ったように噛むことについて

子犬が狂ったように噛むのは正常なことですか?
子犬が狂ったように噛む行動は、実はその成長過程において正常な行動の1つです。
子犬は自分の周りの環境を探索するために噛むことがあります。
この行動は、子犬が新しいものや環境を学ぶための方法として行われるもので、必ずしも攻撃的な意味合いを持っているわけではありません。
しかし、この噛む行動が過度になると、それは子犬が自分の優位性を示そうとしているサインの可能性があります。
このような場合、適切な対処が必要となります。
子犬が狂ったように噛むのはなぜですか?
子犬が狂ったように噛む理由はいくつか考えられます。
まず、噛むことは子犬にとって自然な行動であり、自分の環境を探索するための方法として行われます。
子犬は好奇心が強く、新しいものや環境を探索する際に噛むことでその好奇心を満たします。

また、子犬の歯が生えてくる時期には、歯が生えることで生じる不快感を和らげるためにも物を噛むことがあります。
さらに、子犬が精神的な刺激や遊び相手を求めている場合、噛むことでその欲求を満たそうとすることも考えられます。

不安やストレスが原因で噛む場合もあり、その場合は子犬自身が安定するための行動として噛むことがあります。
どの理由であれ、子犬の噛む行動には適切に対応することが大切です。
子犬はいつまで噛むのでしょうか?
子犬が暴れる・噛む行動は、その成長過程において一時的なものとして見られることが多いです。
具体的には、子犬が暴れることや、噛んだりする行動は、生後2ヶ月から約2歳くらいまでの期間に多く見られるといわれています。
1歳の子犬は、人間に例えると約7歳の子供のような存在で、まだ落ち着きがなく活発に動き回ることが特徴です。

そして、子犬が2歳になると、人間でいう14歳くらいの成熟した段階に近づき、好奇心が減少し、落ち着いた行動が増えることが期待されます。

ただし、これは一般的な目安であり、個体差があるため、全ての子犬がこのパターンに当てはまるわけではありません。
しかし、多くの場合、子犬の暴れる・噛む行動は成長とともに減少していくといわれています。

子犬が噛む原因について

子犬が噛むのはなぜですか?
子犬が噛む理由は、彼らの本能や成長過程に起因するものが多いです。
まず、犬は本能的に物を噛む生き物であり、手や言語のようなツールがないので、口を利用してアイテムを移動させたり、おもちゃを噛んで遊んだりすることが自然です。

特に子犬の場合、歯が生え変わる時期には口の中がむずがゆくなり、その違和感を和らげるために手や家具などを噛むことがあります。
生後1カ月頃から乳歯が生え始め、6~7カ月頃には永久歯に生え変わるので、この時期に噛む行動が増えることが一般的です。

また、犬は予期せぬタイミングで触れられると、驚きや防衛の本能から反射的に噛むこともあります。
これは「攻撃された」と感じた場合や、「おもちゃを守る」という意識から来る行動かもしれません。
子犬の噛む行動は、彼らの成長や環境、体調などさまざまな要因によって引き起こされるものであり、その背景を理解することが大切です。
子犬はストレスや恐怖で噛むのでしょうか?
子犬は過剰なストレスが溜まると、ちょっとしたことがきっかけで攻撃行動として噛むことがあります。
犬は群れ社会でのコミュニケーションが必要で、適度な運動や空間が不足するとストレスを感じることがあります。

例えば、普段は大人しい犬が突然知らない子供に頭を撫でられた場合、その犬は驚きや恐怖から反射的に噛むことが考えられます。
犬にとっては、突然の接触は攻撃と感じることがあるためです。

犬が感じるストレスは、孤独感や閉じ込められること、運動不足などが原因となることが多いです。
日常の中で犬の状態を観察し、ストレスを発散させる工夫が必要です。

総じて、子犬が噛む行動はその背後に何らかの原因や感情があることが多いです。
飼い主としては、その原因を理解し、適切な対応やケアを心掛けることが大切です。
間違ったしつけで子犬は噛むようになるのでしょうか?
子犬の噛み癖は、誤ったしつけや対応によって悪化することがあります。
例えば、子犬が興奮して噛んだ際に叱ることは、逆に興奮を増幅させ、問題を悪化させる可能性があります。

また、多くのケースで、子犬が噛むことは、興奮や遊び心から来るものであり、それ自体が問題ではありません。
しかし、手や顔などを過度に触れる「ワシャワシャ撫でる」行為や、子犬を無理やり制御する行為は、子犬の興奮や不安を増幅させ、噛む行動を引き起こす原因となることがあります。

子犬の噛み癖のしつけ方

子犬の相手をしていない時に噛むのはどうしつければ良いですか?
子犬が噛む行動は、飼い主さんがスマホを操作していたり、テレビを視聴していたりと、子犬に注目していない時に特に見られます。
この行動は、子犬が飼い主の注意を引きたいという欲求から来ています。スリッパや服、髪の毛などをターゲットにすることが多いです。

このような噛む行動を減少させるための対応方法として、まず飼い主が子犬に十分な関心を向けることが重要です。
子犬が飼い主の関心を求めて噛む行動をとる背景には、飼い主の関心が不足していることが大きな要因となっています。

子犬をケージから出す際は、ただ放置するのではなく、飼い主との共同の遊び時間を持つことが推奨されます。
フードやオモチャを活用して、子犬とのコミュニケーションを深めることが良いとされます。

一方、家事や食事の際に子犬を構うのが困難な場合は、一時的にケージに戻すことで、不適切な噛む行動を予防できます。
飼い主としては、子犬との適切な関わり方を心がけることが、噛む行動の予防に繋がります。
子犬を撫でようとしたときに噛むのはどうしつければ良いですか?
子犬が撫でようとする手を噛む行動は、手の接近に対する興奮や不安、嫌悪感から来ることが多いです。

一般的に、犬は撫でられることが好きだと思われがちですが、実際には撫でられることを不快に感じることもあります。
特に、頭を大きく動かしてハイテンションで撫でるような行動は、犬にとって過剰な刺激となり、嫌悪感を持つ原因となります。

対策として、犬の顔に直接手を伸ばすのではなく、ゆっくりと身体の側面から接触することがオススメです。
また、撫でる際には「ハンドリング」という練習を行い、オヤツを利用して撫でる動作に慣れさせることが良いでしょう。

しかし、犬の性格や反応には個体差があるため、専門家のアドバイスを受けることが良いとされています。
子犬の心地よさを優先に、無理なく撫でる練習を進めていくことが大切です。
子犬が食べてはいけない物を噛むのはどうしつければ良いですか?
子犬が食べ物やおもちゃを噛む行動は、その物を守ろうとする本能的な行動から来ています。
特に、ティッシュや靴下のようなものを取って、それを保護しようとするケースが多く見られます。こ
のような行動に対して無理やり取り上げようとすると、子犬はさらに強く守ろうとし、攻撃的な行動を取ることが増える可能性があります。

対策として、まずは子犬が噛むような物を置かないようにすることが基本です。
また、もし子犬が何かを噛んでしまった場合は、それを取り上げるのではなく、おいしいオヤツと交換する方法を試みましょう。
これにより、物を取られることに対する恐怖や不安を減少させられます。

さらに、子犬に「放して」というコマンドを教えることも良い方法です。
始めは価値の低いおもちゃで練習し、徐々に価値の高い物でも「放して」というコマンドで放せるように訓練していくことで、子犬の噛む行動をコントロールできるようになります。
子犬を抱っこする時に嚙むのはどうしつければ良いですか?
子犬が抱っこやリードの取り付けなどの拘束行為を嫌がり、それが原因で噛む行動が見られることは、不快な状況から逃れるための反応として起こります。
子犬が学習する「噛めば嫌なことが終わる」というパターンは、何もしないと状況は悪化し、最後には飼い主に接触されることすら拒絶するようになる可能性があります。

このような噛む行動を改善するためには、まず、子犬を無理やり押さえつける、足を拭くなどの行為は避けることが重要です。
子犬に「嫌なことではない」という認識を持たせるためのトレーニングが必要です。
しかし、このトレーニングは専門的な知識や技術が求められるため、素人判断での対応は避けるべきです。

良いとされる方法は、子犬の行動や反応を正確に評価し、適切なアドバイスや指導を行ってくれる専門家に相談することです。
専門家のアドバイスに従い、正しい方法でのしつけを進めることで、子犬の噛む行動を改善できます。

子犬が社会生活を営むためには、最低でも生後2ヵ月までの母親や兄弟姉妹と生活し、噛んで噛まれてを激しく繰り返しながら、噛まれるとこんなに痛いんだということを学ぶのが大切といわれています。また、色んなものを見たり、匂いを嗅いだり、噛んだりしながら多くのことを学習します。この時期が最も脳が発達する時期ともいわれています。この時期がほとんどなく、母親、兄弟姉妹から早期に離され、閉鎖空間でほぼ何の刺激も受けないまま1ヵ月、2ヵ月過ごすと、学習障害、問題行動を起こしやすい性格になり、吠える、噛むを躾けることも難しくなります。これは犬の先進国のイギリスなどでペットショップでの子犬の販売を禁止した理由の一つでもあるとされています。

日本では、多くがペットショップからの購入なので、上記などの理由で、通常の躾けではうまく対処できないことも多々あります。子犬を飼う予定の方や子犬を飼いたいと思っている方、すでに飼っている方もこの点に留意して、責任を持って犬を飼育しましょう。

編集部まとめ

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ここまで子犬が狂ったように噛むことについてお伝えしてきました。子犬が狂ったように噛むことの要点をまとめると以下の通りです。

  • 子犬が狂ったように噛む理由はいくつか考えられ、好奇心を満たしたいことや、歯が生えることで生じる不快感を和らげること、不安やストレスが原因で噛むことなどがある
  • 子犬が噛む原因は、口の中のむずがゆさを和らげることや、驚きや防衛の本能から反射的に噛むこと、誤ったしつけや対応などがある
  • 子犬の噛み癖のしつけ方は、飼い主が子犬に十分な関心を向けることや、ゆっくりと身体の側面から接触すること、子犬が噛むような物を置かないようにすることなどがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献